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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

日記

第五回浜松私の詩コンクール

第5回浜松私の詩コンクールで中日新聞社賞をいただいた。10月23日(日)午前は新川モールと松菱跡地で過ごし、午後クリエート浜松4Fの浜松文芸館講座室で催された会に参加した。 小学生と西遠女子学園の生徒さんたちとご年配の方々のなかへ幼児を連れて混ざ…

所以56

エスペラントで国名を作るとき接辞iを使わず容れ物の接辞ujを使い続ける原理主義者を困らせるためだけに、新しい接辞uĵを使うとか面白いな。意味は粗悪の接辞aĉの逆、好ましさの接辞uĵ。 世界のすべての言語は無意識な人工語で、そのうち近代諸國語は半意識…

所以55

上州弁「〜だがな」がとびだした。 詩歌文芸の新人賞は技量を競うものではなく、運比べである。つまり新人賞総体でその運を手中に収めるまで走り続ける体力と根気があるか、つまり業界の役に立つ人物かを新人は試されている。 俳句に限らず詩歌文芸の新人賞…

第70回記念麦全国大会

浜松駅始発の新幹線に乗って東京駅へ赴いた。新宿駅東口のベルクでブレンドコーヒーを飲み、地下鉄を乗り継いで浅草へ向かってから仲見世・浅草寺・浅草神社・花やしき前などを周って牛丼を食べ、13時から浅草ビューホテルでの麦全国大会に徳島の酢橘が並ぶ…

所以54

「同志山忠の思い出」(油彩画)望月晴朗、陀田勘助=山本忠平 〈誰彼が鮮人二名と捕へらる――朝の通信、吾は微笑す/後藤健太郎〉アナキスト詩人、栃木監獄より。 「反逆は一つの良心である」――陀田勘助は馴致されない男である。その詩のアナーキーな遠心力…

所以53

岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館内親子造形センターでの図画工作教育はすごい。傑出した芸術家が一ダースは育ちそう。 泥書房(京都市中京区新町通六角下る六角町357-4)入室料300円 台湾に行ったら、台北は象山の渣男で食べたい。 馬の油は火傷の跡が…

所以52

冷笑は何も問題を解決しない。しかし虚構に基づく活動は現実の問題を解決できない。 sateco lacigas min. malsato ne lacigas min. エスペランティストが使う「mdr」「MDR」は(笑)とか草と同じ。 (Internet slang, text messaging) initialism of multe da…

所以51

sub specie aeterni 永遠の相のもとに 六・四五 永遠の相のもとに世界を捉えるとは、世界を全体として――限界づけられた全体として――捉えることにほかならない。限界づけられた全体として世界を感じること、ここに神秘がある。(ウィトゲンシュタイン、野矢茂…

所以50

coitus more ferarum そういえば、個物の「個」に当たるラテン語には「パルティクラーリス」(particularis)と「シングラーリス」(singularis)があるが、『エチカ』は「シングラーリス」の方を好んで用いる。それには理由がある。「パルティクラーリス」…

所以49

森鴎外「阿部一族」を読む。『菊と刀』で描かれた応分の場を占めたい日本人の心情劇を読むならこれ。〈遺品あり岩波文庫『阿部一族』/鈴木六林男〉 自由意志のないものも、自由でありうるか。もしありうるとしたら、その「自由」はどのような意味の自由なの…

所以48

新しい絵の褒め方「すごい、AIが描いたみたいですね」 ナアマンの自由を、そしてナアマンの自由だけを認めるということは、裏返しに言えば、「考えたいことを考える自由」つまり心の中で好き勝手なことを思いめぐらす自由以外の自由を、何一つ認めないという…

所以47

虚構新聞あたりが「安倍元首相は安倍元首相の国葬を欠席する予定」とか報じて混ぜっ返すことでおもしろくなる。 われわれに思考があるのに自然にはないと言う方が実は変なのである。(上野修『スピノザの世界』講談社現代新書) 私たちは教師であれば、今の…

所以46

アメリカンスピリットが茶師前田文男の抹茶入煎茶ティーバッグを送ってきた。それとターコイズ。茶と煙で一服と。 腸活と朝読書をはじめたので、出勤するのが楽しい。これは仕事が楽しいと等号では結ばれない。 スピノザが一段落したらその延長でラテン語復…

所以45

ウリエル・ダ・コスタ、工藤喜作訳『人間生活の実例』Uriel da Costa, Exemplar humanae vitae スピノザの弟妹がネーデルラントから大西洋を渡ったことを思う。〈船の窓ゆたかに冷えて国というつやめく単位ひとつおもいぬ/大森静佳〉 spinozismo; se mi est…

所以44

日本郵便の島嶼公募は地域基幹職と総合職しか応募できない。 東京が車を運転しやすい街になれば多様性やにぎわいは減衰するだろう。 郵便外務の班長は配達の「速い」「できる」人がなるので、配達の「遅い」「できない」人は、心情面で理解されず、取り残さ…

所以43

take one's proper station、ルース・ベネディクト『菊と刀』の「応分の場を占める」の英語、「応分の場を占める」が和訳か。「各々 其ノ所ヲ得」とも。 9月16日に生命保険会社から新型コロナウィルス感染症の自宅療養についての入院給付金が下りたとメール…

所以42

ジェイムソン*1によれば、テクストは、他の仕方ではアクセスできないような歴史性へ私たちを導く、主要な媒介項である。その歴史性は、スピノザ的な意味での不在原因として機能している。その点においてテクストは、私たちの「政治的無意識」を理解するため…

所以41

災害が起きると、ヒエラルキー、行政、公共機関といった社会構造が崩壊しがちだが、その結果、生じがちなのは、メディアのほうじる無法な蛮行という意味の無政府状態ではなく、人々が自由に選んだ協力のもとに結束する、クロポトキンの提唱する無政府状態だ…

所以40

スペクタクルはさまざまなイメージの総体ではなく、イメージによって媒介された、諸個人の社会的関係である。(ギー・ドゥボール、木下誠訳『スペクタクルの社会』ちくま学芸文庫) スペクタクルは世界観Weltanschanng 個人的現実は、存在しないという限りに…

所以39

注目したのは句点の打ち方。「中上さんの文章は、コルトレーンやアイラーのフリージャズのようにどこまでも自由なインプロビゼーションが続いていく」。『千年の愉楽』(82年)を取り上げ、丁寧に読んでいく。(中上健次、没後30年の「熊野大学」 濃密な…

所以38

東区中郡町、祭の積立金が1軒あたり30万円/年とか、自治会の力が強い。 娘の父母への罰が「もういっしょにあそばないからね」「もういっしょにたべないからね」 闕語法rétricenceとは自分に不利なことには口をつぐむ方法。 商品の価値は生産に要した労働量…

所以37

エスペラントesperantoの中動態medialo、他動詞を自動詞としたり他の品詞から自動詞を作ったりする接尾辞iĝが中動態的な役割を果たすのは分かる。 受動態pasivo、能動態aktivo、中動態medialo 例えばrompi(壊す)の場合, esti rompitaは「だれかに壊された…

所以36

今日のカルチュラル・スタディーズやポストコロニアリズムが標榜する「グラムシ・ルネッサンス」が政治性を欠いて弱々しいのは、六八年の毛沢東主義の「経験」を払拭してしまおうという、「現行のプロパガンダ活動」に陰に加担してしまっているからにほかな…

所以35

映画「シンデレラ」のボブ髪王女グウェン。最後はグウェン女王になってやりたい統治プランを実行できそうでよかった。ドレス作りだけが女の子のやりたいことじゃない。女の子だって政治をやりたい。 世代・性別・年齢・階級に基づくかつての応分の場が崩壊し…

所以34

娘が「(父母が)〜するのは恥ずかしい」と羞恥心に訴えかける異議申し立てをするようになった。 たとえば、個人経営の店主の常套句、「すみません」。その意味はこうである。「あなたから恩を受けましたが、現代の経済の仕組みの中では、恩返しをすることが…

所以33

2週間ぶりくらいにカフェでコーヒーを飲むと果実感にやられてガブ飲みしてしまう。エクセシオールカフェやドトールでも。 『老人と海』でコンデンスミルクの空き缶に入れられたコーヒーは斯くの如しとか思う。 浜松市立中央図書館駅前分室に『八本脚の蝶』が…

所以32

福沢の三男三八の回想によれば、理想の政治体制についての問いに答えて、「それは無政府だ、政府や法律のあるのは悪いことだ」といって諄々と無政府主義を説いたという。(浅羽通明『アナーキズム』ちくま新書) アナーキスト福沢諭吉 アナーキズムと保守:…

所以31

「考えて」と他人へ言う人はほとんど考えておらず騙されている。「考えなくていいよ」と他人へ言う人は他人を騙すことを考えている。 よく行くスーパーマーケット、フィール*1、バロー*2、マム*3など。ときどきエブリィビッグデー*4やビオあつみ*5やクックマ…

葉冠記

家族が新型コロナウイルス感染症の陽性者となり濃厚接触者となった者の看病の記録、そして自身も陽性者となった罹患の記録である。

所以30

幾何学を使った反倫理学としてのスピノザと、論理学を使った反倫理学としてのウィトゲンシュタイン。 「〜すべし」と語るより「〜となる」と語った方が信憑性が高い。 主知主義intellectualism、ソクラテス、アリストテレス、トマス・アクィナス、スピノザ、…