三月の海に花びら浮いていてこの水はさぞ冷たいだろう 千種創一 この作者のなかにはあたたかい海水だと花びらがすぐに溶けてしまうという観念があるはずだ。 湖にこれから入るかのようにあなたは黒い靴を脱ぎ、寝る 千種創一 はじめあなたは男性だと思い読ん…
第五回尾崎放哉賞入賞作品が発表になった。私が十二月に提出した〈手話の降りつもり暖かな列車/以太〉は入賞した。受賞作品のうち気がかりな句について読む。大賞の〈蝉時雨浴びて秘密基地の入り口/大川 久美子〉は蝉時雨を浴びなければ現れない秘密基地へ…
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