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以太以外

青時雨ことばは水でできている 以太

所以

所以98

二元論を超えるためには、人は言語に無理をさせて詩人にならなければならない。 ノンバイナリーという二元論。 言いたかったことを正確に言うために、ものを書いてどうなるというのか。(シオラン、出口裕弘訳『生誕の災厄』紀伊國屋書店) 私はいつも神以前…

所以97

あらゆる苦悩は精神の領域においては例外なくひとつの幸運である。精神の領域においてのみ。(シオラン、金井裕訳『悪しき造物主』法政大学出版局) 苦しんだことのない者との会話は、すべて例外なく下らぬおしゃべりに過ぎない。(シオラン、金井裕訳『悪し…

所以96

参加しました。→『さみしい夜の句会第Ⅱ集』満点の星。 マンガで被害を主張、はまず疑うのがネットリテラシー。 マンガは、被害者にしたい側をかわいらしくそして加害者にしたい側を醜くや黒ベタで描けばそれだけで読者に固定観念を与えられるから、マンガを…

所以95

Freeciv 米サザン・インディアナ大学(USI)による最近の分析では、肉を含まない食事は雑食性の食事よりも高いうつ病や不安レベルと関連していることが示されました。(心の病が「肉食を放棄させている」可能性が高い) 鶏が先か卵が先か、鬱が先かヴィーガ…

所以94

映画「花とアリス」は児ができてから、特に女児ができてから観ると違う味わいを得る。特に鎌倉での平泉成のシーン。 探求の共同体は、聞く共同体でなければなりません。(河野哲也『じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン』河出書房新社) …

所以93

直観(≠直感)と記憶の第二の様相。 何事も名乗った者勝ち、イベントを起こした者勝ち 浜松市から伊良湖まで、つまり中田島〜新居町〜白須賀〜伊良湖岬は、原付2種110ccで所要時間だいたい1時間45分。途中休憩は赤羽根にて10分で充分。 伊勢湾フェリーの臨時…

所以92

ZINEを職場の複合機で出力・コピー・製本するのはペルーク 勤務先のコピー機など社用の備品で活動用の同人誌や私用の冊子を出力・印刷することは抵抗戦術ペルークperruqueと呼べる。 ミシェル・ド・セルトー、周縁化された民衆の日常生活における抵抗戦術と…

所以91

誰かを便乗歌人と批判することが、進歩派歌人としての自分の証となった。(三枝昴之『昭和短歌の精神史』角川ソフィア文庫) 戦争を支える歌を作り、戦時に国を支えるのは当然と考えていた三人が、戦後は進歩派と戦争責任者に分かれる。表現の実質と無関係に…

所以90

「先生、語学が上達するのに必要なものはなんでしょうか」「それは二つ、お金と時間」(中略)「覚えなければいけないのは、たったの二つ。語彙と文法」(中略)「外国語を学ぶためには、次の三つのものが揃っていることが望ましい。その第一はいい教科書で…

所以89

タンブリンダイス おはじき・サイコロ・カーリング インターネット上にも、退屈なくらい静かな場所があっていいと思うのです。(suisについて) 10年メモのnu Kalfsvlies, Auteur: Marieke Lucas Rijneveld オランダ語の新聞 de telegraaf/de volkskrant/tro…

所以88

「公理系」は「言語」と「公理」と「推論規則」からできています。その中の「公理」が世界を特徴付けて区別しています。(小島寛之『証明と論理に強くなる』技術評論社) 可能世界。命題記号、真理値(真と偽、TとF、1と0) 「ならば」で結んだ論理式は、「…

所以87

本市を中心に精力的な活動に取り組んでいるイラストレーター:いきものだものさんが、材料費のみの無報酬で本取り組みにご協力してくださいます。(地下道アートペイント) 身の長に合ふ迷彩服を購ひてのち都市密林に紛れしひとり/齋藤史 権力者が組織的に…

所以86

嘘みたいな話だが、ずっと動きが悪い本を棚から一度抜き出して、また元の位置に戻すだけで、その日に売れていくこともある。僕は何度もこれを経験している。人が触った痕跡というものが、そこに残るのだと思う。(山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社) 思いもよ…

所以85

Tはトナーグレイ(Toner Gray)で、コピー機のトナーの色に寄せたコピックの開発用途に由来する灰色です。(C、W、N、Tの4種類のグレイの差について教えてください。) 噴水は挫折のかたち 夕空に打ち返されて円く落ちくる/吉川宏志 大熊座沈めば君が言はざ…

所以84

ひとり寝のわびしきままに起きゐつつ月をあはれと忌みぞかねつる/詠み人知らず つまり、女性が一人で月を見ることが禁忌とされるのは、かぐや姫のように思い悩んでしまうから、そして、彼女を思う人物の元から離れて行ってしまう可能性を危惧するからだとい…

所以83

とれもろ cardsagainsthumanity.com 2030年前後1年、つまり2029〜2031年に大規模な災害が起きる。新手の疫病か大震災か戦争か放射能か。 100%ORANGE KIMKIM Dayart 九条は、「無意識」の次元に根ざす問題なのだから、説得不可能なのです。意識的な次元であれ…

所以82

製塩や製鉄などにおいて、熱量を得るため薪が大量に求められ、その薪を供給する森や山の消耗が激しかったのである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書) 明治国家は、神道を「信教の自由」によって選択されるような宗教と区別しました。すなわち、神…

所以81

bellum omnium contra omnes. ホッブス homines ex natura hostes sunt. スピノザ エチカを読み抄しつつ若き日の清き歎きに似て恋ふるかな 土田耕平 「non ridere, non lugere, neque detestari, sed intelligere」の安倍能成訳が「不嘲不歎不呪而唯識」 思…

所以80

ネットプリント案「区分棚」「乳齒象」 われわれのリアリズムは倍率一倍と称する倍率一・二五倍である。(森敦『意味の変容』ちくま文庫) 現代数学の粋といわれるトポロジーは、一言でいえば近傍の一語に尽きるとされている。(森敦『意味の変容』ちくま文…

所以79

L'écriture libyco-berbère et les tifinagh Tifinagh ティフィナグ文字またはティフナグ文字(wikipedia) 1月9日(月)午前、プロギング浜松の旗を浜松城公園で観た。そんなふうに土日祝に公園や路上で何か誰でも参加できるゲーム・あそび・競技をやってい…

所以78

すべての言語は人が携わった人工語であるという立場に立てば、自然発生的な民族語と近代国家のために整備された計画語とが対置される。 民族語か計画語かは程度の問題であり、エスペラント語はほぼ計画語、日本語の文語は民族語、明治時代以来の言文一致運動…

所以77

elabo After the Revolution (Después del Zapatismo) :Director: Leticia Agudo 「革命のあと(サパティスタのあと)」レティシア・アグード監督 ちょっと石原希望はすごいな。 私、猫より犬が好きで。サーバルキャットっていう動物がいるんですけど、それ…

所以76

Kànzǎidǐng Fish Market 崁仔頂漁市場 報導者 The Reporter. 台湾の独立系メディア 現代短歌における文語はむしろエスペラント語のようなものだと、穂村弘と枡野浩一の意見が一致したから、意見というより真理だと思う。@toiimasunomo 現代短歌や現代俳句に…

所以75

真理の追究が権力による恐るべき迫害をひき起こすこと、人々は必ずしも真理が追究されるのを望んでいないこと、そうしたことを十分に承知した上で真理の追究に取り組むのが哲学者である。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書) 日本のSNSが面倒だと言われるの…

所以74

大便をしたのに小便をせず直後にお漏らしする四歳児。 裾野市の保育園虐待事件であっても責めるべきは保育士個人ではなく組織、それも日本の保育構造全体である。 それは保育士の育成制度であり給料など待遇でありそもそも保育園が必要な社会。 私の出自は、…

所以73

詩人は判断保留する評論家。 幼児と会話するとき古代の造語力が求められる。ガソリンを「水」と呼ぶ児にそれは「燃える水」と説明するとか。 どんな犯罪も加害者の肉体がしでかしたことであり被害者と加害者の精神にとっては不幸な出来事である。 でも加害者…

所以72

海は漁師にとっては、農民のもっている土地の観念に近かった。海は生活の場所であって、稲穂や麦のかわりに、白い不定形の穂波が、青ひといろの感じやすい柔土のうえに、たえずそよいでいる畠であった。(三島由紀夫『潮騒』新潮文庫) 少女の目には矜りがう…

所以71

しかし私は、日本人の中にも「多様性」や「多文化」があると考えます。(飯山陽『イスラームの論理と倫理』晶文社) 日本のなかの異文化を認め尊重すること。不要な害意を抱かないという文明的知性を持つこと。 春の日の不可知を問えばとうとうとピアノをあ…

所以70

「幼少時から同じ師につき寝食を共にし祈りつつ学ぶ修行を重ねてきた、南アジアのスンナ派イスラームの多数派であるデオバンド学派の同じ価値観と知識を共有し固い絆で結ばれた同門の兄弟弟子たち」という政府の役人や兵士たちにはないタリバンの特質(中田…

所以69

イスラームはユダヤ教、キリスト教と比べると、ムハンマドにちなんだ歴史的個別性よりも普遍性を重んじているといえるでしょう(中田考『イスラーム入門』集英社新書) ↑ユダヤ教におけるユダヤ民族の体験としての仮庵の祭や過越の祭や七週の祭、そしてキリ…