以太以外

国は夜ずっと流れているプール 以太

所以

所以201

第39回俳壇賞は予選通過。 今回の注目・印象句として掲載は、井上弘美選〈春隣落丁のあるチェコ絵本/以太〉、鳥居真里子選〈水着のまま足でひらいた文庫本/以太〉(『俳壇』2025年2月号) 若くて反抗的でなければ知性が足りない。老いて保守的でなければ思…

所以200

毎日俳壇2024年1月13日小川軽舟選〈百貨店跡地は白し北颪/以太〉 wayra educa película 小さな皮革・薄皮→フィルム・映画 詩歌は事象への研究だよ ファシズムは重層構造として現実に入りこんでおり、現実を構成している。場合によっては、ファシズム批判を…

所以199

「人は歴史に見捨てられると、地理を援用する」(松田政男「風景としての都市」『風景の死滅』航思社) 歴史か地理かを二者択一として提出する思考法こそが、まさに提出者の内面に刻印されてしまっている歴史的思考法なのだ。この種の思考法の所有者は、した…

所以198

センスが良いと思われたいなら、スローモーションは控えめに。(リュドック、坂本千春訳『映像クリエイターのための完全独学マニュアル』フィルムアート社) 画像の中でモニュメントを大きく見せるために、カメラを何メートルか後ろに下げてズームしてみて。…

所以197

同様に「氷」も俗字らしい。本当は「にすい」に水と書いて「冰」と表記すべきなのに、崩れて「氷」になったそうだ。(「姦」という漢字はどう読むのが正しいのか…「平安時代の辞書」に記されていた"すさまじい読み方") 村上春樹を否定してその上に立つフェミニ…

所以196

Bronko Yotte チリのラッパー 枝梧、逆らうこと 2024年1月3日(金)静岡新聞新春読者文芸、恩田侑布子選〈手に金箔年賀はがきを完配す/以太〉 その後は、米ロ間の駆け引きですべてが決まる。ウクライナがこの外交ゲームの当事者でないことが可視化されるこ…

所以195

群集multitudoは「政治論」第二章に。populusでもvulgusでもplebsでもなく多数の人間集団を指示する。 人間たちが共同の法を有し、全員があたかも一つの精神によってのように導かれる場合、彼らの一人ひとりは、自分以外の者たちがいっしょになって力能のう…

所以194

nihil in vulgo modicum; terrere ni paveant ex Neutro、Verbum Neutrum≒medium 原子力発電ではなく核融合発電 「与其…孰若…」の比較構文は韓愈から? 諸事物は〔それだけで〕絶対的に表示されるか、あるいは、他のものと結び付けることでより明瞭で判然と…

所以193

すなわち〔ヘブライ語の〕母音は音楽のための管笛で言えばその響きにあたり、文字は指で押さえられる穴である。(スピノザ、秋田慧訳「ヘブライ語文法綱要」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店) terra audivit, auscultata est すでに述べたように人間は本性上敵ど…

所以192

クリティアス まずこの人に、宇宙の生成から話し始めて、人間の本性で話を終えてもらいます。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス』講談社学術文庫) 宇宙の生成→人間の本性はスピノザ『エチカ』と同じ順 ティマイオス 生成したものは何らかの原因によって…

所以191

『荒東雜記』沖積舎はアマゾンにない。 〈中華厨房煌煌とカエサル忌/高山れおな〉ユリウス暦の3月15日 〈業平忌腰振つて草薙ぎゆくも/高山れおな〉東下りの風情 王の死の午後かと思ふほほづき市/高山れおな 大花火綺麗わたしが降つてくる/高山れおな 我…

所以190

アナトリア仮説によるインド・アナトリア祖語 独裁制は速く、民主制は遅い。 民主制は時間がかかりすぎるため子孫への代替わりを前提とする。 東三河のポータルサイトほの国 乾性溺水 腸腰筋を鍛えて尿勢が増した。 知臣莫如君(「斉太公世家」『史記』) 衣…

所以189

封建国家には領土の概念がない。封建国家にあるのは、契約による人的結合だけである。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書) 封建国家においては、国内社会と国際社会という区別が成り立たない。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書) ボダンのこの…

所以188

町丁目ごとに色分けをする(防災リテラシー研究所) 志都呂の歴史 浜松市の「志都呂」は,浜名湖付近の丘陵の先端部に位置する。これは,「シト(舌状丘陵)オロ(その処)」で,後に転化し,「シトロ」になったのではないかと推測している。また,「下流」…

所以187

二兎を追ふほかなし酷寒の水を飲み/有馬朗人 一枚の氷湖はめこむ古代地図/有馬朗人 夏服を着よトランプのジャック達/有馬朗人 康珍化、静岡県浜松市出身。静岡県立浜松西高等学校で村木道彦に短歌を教わり、早稲田大学短歌会所属。 松平氏志都呂陣屋 物有…

所以186

kagi 集中力に自信がないので瞬間芸術には苦手意識がある。 被動の「為」は平声 遇奪釜鬲於塗(途)、途中で炊事道具を奪われた。 Zeki Demirkubuz 敵が増大している(一般論です(「犬」『小笠原鳥類詩集』思潮社) 歯磨き粉は歯である。(「鮫が爆発する――…

所以185

日々旅にして 、旅を栖とす。(松尾芭蕉『おくのほそ道』) 心に家を建て、旅を栖とする。 朝日俳壇と朝日歌壇は別の名前は使えない。すなわち朝日歌壇で本名に載っていたら俳号を持っていても朝日俳壇では使えない。 すべて中途半端な詩型 雨庭 ふたつの側…

所以184

遠交近攻という中国の四字熟語があるように遠方の国と親密にして近隣の国と対抗する手がある。 晋楚二大国に挟まれたら鄭のように二股外交をとる手がある。 遠交近攻の秦は中国を統一し、二股外交の鄭は滅んだ。 スピリチュアルも呪術も魔術も自己暗示という…

所以183

広瀬 意味の話で言うと、人間が言葉を覚えた瞬間から、この世界はすべてのものが喩えとして実存すると思うんです。あらゆる存在が喩えとして名づけられ、意味を与えられ、記号化されるところから言葉が始まっていく。(広瀬大志『カッコよくなきゃ、ポエムじ…

所以182

すごいことはやりたいこととは違う。 腹が出ているのはメタボリックシンドロームではなく丹田 相手への反論や批判を「幼稚だ」だけで済ませるのは幼稚。 幼稚だと見なされがちな「本音を言えるオレかっこいい」文化を評価する前に、本音も言えない強大な正義…

所以181

議論が成り立たないと辛い。 無理をして人格を戦わせるのではなくアイデアと意図を議論で戦わせよう。 君の人格にはあまり興味がないから。 たぶん議論で強烈に否定されたい。 不信任案決議可決後から県知事選までの報道当初は、斎藤前知事・片山前副知事の…

所以180

open-hinata3 天才とは、その結果の評価に関わらず世界再編の意志と方策を持つ者の意だ。 Arnold Rauersの絵は好み アークライト野澤流ボードゲームを作るには 絵のための絵ではなく儀式のための絵を dot architects スイスのアスコナAscona、モンテ・ヴェリ…

所以179

吟行はMilingか ゴスペル俳句 子を産んで農工商の生産単位である家を取り仕切ることを幸せと想う女性観(高齢者以上)と資本主義に使い棄てられながら趣味とひとり謳歌するという女性観(今の40代以下) かつて日本の政治家や企業経営者や芸術家や研究者に男…

所以178

独裁国家は名ほど独裁ではないし、民主国家はさほど民主的ではない。 公明正大に全滅するか、ズルをして生き残るか 産経俳壇2024年10月17日対馬康子選〈闇を匂わせ稲妻は太りゆく/以太〉 産経俳壇2024年10月17日対馬康子選〈バンクシー読めぬ心の良夜かな/…

所以177

原自己Archi-Soiと自己たちles Soi 十全ナ思考ハ常ニ同ジモノヲ回避スル cogitatio adaequata semper vitat eandem rem スピノザの面白いのは、エチカとポリティカを異質なままにしておいて、哲学者がよくやるように弁証法的に綜合しようとしないことだ。(…

所以176

monade contemporary | 単子現代、京都市東山区月見町 第72回麦全国大会で対馬康子会長が言及していた、現代俳句全国大会で戦争句が多く投句されかつ多く採られる問題 作句者は素材や季語の強さに頼らず、選句者は素材や季語の強さで評価するなということで…

所以175

私は、精神の幸福を希求するジャンルを精神文化と呼び、物質の幸福を希求するジャンルを物質文化と呼ぶ。 物質に幸福なんて精神はないので、つまり物質文化はまやかしだ。 文化不毛の地だと気付けるのは高い文化力があるから。 でも応用文化ばかりに着目して…

所以174

eMAFF農地ナビ 一人の読者には一人の作家で充分なのかもしれない。五千万人の作家と五千万人の読者と。 サンスクリットは古代のエスペラント サンスクリットは、奇妙な言語である。この名称は、「完全なものにされた」を意味する「サンスクリタ」というサン…

所以173

会計(日本語)、計会(漢文) 宜莫如太子、宜しく太子に如くはなし 同(1926)年11月、旧交を温めようと訪ねてきた盛岡高等農林学校時代の友人・小菅健吉に対し、「世界の人に解つてもらうようエスペラントで発表するため。その勉強をしている」と語ってい…

所以172

家があれば幸せだと言う人には家は建てたくない。建てても幸せになりそうにないから。 家がなくても幸せだと言う人には家を建てたい。幸せになりそうだから。 青天の天竜川の花盛/月野ぽぽな、どこかな 改革历程、改革歷程、趙紫陽 雖得良材、不能構慶。雖…