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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

日記

所以82

製塩や製鉄などにおいて、熱量を得るため薪が大量に求められ、その薪を供給する森や山の消耗が激しかったのである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書) 明治国家は、神道を「信教の自由」によって選択されるような宗教と区別しました。すなわち、神…

所以81

bellum omnium contra omnes. ホッブス homines ex natura hostes sunt. スピノザ エチカを読み抄しつつ若き日の清き歎きに似て恋ふるかな 土田耕平 「non ridere, non lugere, neque detestari, sed intelligere」の安倍能成訳が「不嘲不歎不呪而唯識」 思…

所以80

ネットプリント案「区分棚」「乳齒象」 われわれのリアリズムは倍率一倍と称する倍率一・二五倍である。(森敦『意味の変容』ちくま文庫) 現代数学の粋といわれるトポロジーは、一言でいえば近傍の一語に尽きるとされている。(森敦『意味の変容』ちくま文…

舘山寺の天恩寺

舘山寺温泉の東にある浜松市動物園。その北(浜松市西区呉松町520)に謎の看板があった。曾許乃御立神社への坂道の途中である。気になっていたので2023年1月15日午前に訪れた。 崖にベトナム語と寺天恩と漢字が書かれた看板がある。これは寺らしい。その右手…

所以77

elabo After the Revolution (Después del Zapatismo) :Director: Leticia Agudo 「革命のあと(サパティスタのあと)」レティシア・アグード監督 ちょっと石原希望はすごいな。 私、猫より犬が好きで。サーバルキャットっていう動物がいるんですけど、それ…

所以76

Kànzǎidǐng Fish Market 崁仔頂漁市場 報導者 The Reporter. 台湾の独立系メディア 現代短歌における文語はむしろエスペラント語のようなものだと、穂村弘と枡野浩一の意見が一致したから、意見というより真理だと思う。@toiimasunomo 現代短歌や現代俳句に…

所以75

真理の追究が権力による恐るべき迫害をひき起こすこと、人々は必ずしも真理が追究されるのを望んでいないこと、そうしたことを十分に承知した上で真理の追究に取り組むのが哲学者である。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書) 日本のSNSが面倒だと言われるの…

所以74

大便をしたのに小便をせず直後にお漏らしする四歳児。 裾野市の保育園虐待事件であっても責めるべきは保育士個人ではなく組織、それも日本の保育構造全体である。 それは保育士の育成制度であり給料など待遇でありそもそも保育園が必要な社会。 私の出自は、…

所以73

詩人は判断保留する評論家。 幼児と会話するとき古代の造語力が求められる。ガソリンを「水」と呼ぶ児にそれは「燃える水」と説明するとか。 どんな犯罪も加害者の肉体がしでかしたことであり被害者と加害者の精神にとっては不幸な出来事である。 でも加害者…

所以72

海は漁師にとっては、農民のもっている土地の観念に近かった。海は生活の場所であって、稲穂や麦のかわりに、白い不定形の穂波が、青ひといろの感じやすい柔土のうえに、たえずそよいでいる畠であった。(三島由紀夫『潮騒』新潮文庫) 少女の目には矜りがう…

所以71

しかし私は、日本人の中にも「多様性」や「多文化」があると考えます。(飯山陽『イスラームの論理と倫理』晶文社) 日本のなかの異文化を認め尊重すること。不要な害意を抱かないという文明的知性を持つこと。 春の日の不可知を問えばとうとうとピアノをあ…

所以70

「幼少時から同じ師につき寝食を共にし祈りつつ学ぶ修行を重ねてきた、南アジアのスンナ派イスラームの多数派であるデオバンド学派の同じ価値観と知識を共有し固い絆で結ばれた同門の兄弟弟子たち」という政府の役人や兵士たちにはないタリバンの特質(中田…

所以69

イスラームはユダヤ教、キリスト教と比べると、ムハンマドにちなんだ歴史的個別性よりも普遍性を重んじているといえるでしょう(中田考『イスラーム入門』集英社新書) ↑ユダヤ教におけるユダヤ民族の体験としての仮庵の祭や過越の祭や七週の祭、そしてキリ…

所以68

楊子橋が工事で来年2月まで使えないの不便。 伝統は過去を参照して伝統を更新していく。未来や科学は参照しない。 芸術という商品は、近代資本制が虚構として成立するための外部的支えなのだ。その意味で、近代資本制は芸術を必要としているのである。別に言…

所以67

1968年の世界的な意義は、何ごとかをもはや後戻りのできないかたちで変容せしめる予兆をあたりに漂わせたことにあり、それ以上でもそれ以下でもない。(蓮實重彦「映画をめぐる言説の「戦後化」をめぐって」『かみのたねをまく フィルムアート社50周年記念冊…

所以66

時間は不連続な不可分の点の系列であり、世界はこの不連続の時間の点の系列の中において、一瞬ごとに無から創造されそのたびに消滅し、それを繰り返す。イスラーム神学で言うところの「時間原子論」である。/過去は存在しない。存在するのは「過去の痕跡」…

所以65

スピノザがここで言っているのは、人間が望みうる最高の喜びは、決して、超自然的で想像もできないような何かではないということだ。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書) 11月9日(水)弊局のコロナ陽性者26名。 第四十回椿宮短詩形文学献詠祭前田典子選に〈…

所以64

計画言語コタヴァKotava a minore ad maiorem perfectionem transire. 「今日は鎌倉殿だよ」と言うと4歳児は「きょうはだれしぬの?」と言う。 11月7日(月)弊局コロナ陽性者が18人になった。第8波に呑まれた。 一つの言葉はその背後に他の諸々の言葉と織り…

所以63

国道1号線浜松パイパスの上り新天竜川橋付近は平日午前7時を過ぎると浜松→磐田への通勤車両で混みだす。 エスペラントの読みとは、言霊的な常識と知識による読みではなく、その度に創造していく読み。 エスペラントの造語法がそうさせる。そして、エスペラン…

所以62

スピノザが言っているのは、法制度や理性的計算だけでは政治秩序は作り出せないということである。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書) 全句集は全句/集ではなく全/句集。 これと反対に知的な理解力に秀でた人、知性がうまく育っているヒトは、想像力の方…

所以61

いま住んでいる地域を都市と考えるか、小都市と考えるか、あるいは農村と考えるかは自分次第ということだ。(小松理虔『新地方論』光文社新書) 地方文芸賞の受賞式へ旅行して詩歌の話をして地元のスーパーマーケットで買い物をして一時的市民になりたい。 …

交差する浜松古本市

松菱跡地での浜松古本市inオンラインクロスロード2022に参加した記録。

所以60

人物に問題があるからその人の俳句や短歌や詩や小説などの文芸作品を掲載すべきではないという意見には賛同できない。たとえ死刑囚であっても。 何らかの権威が価値判断を独占するのではなく、より遠くへ向けて語られるいくつもの声が複合し、落ち着く所へ落…

所以59

スピノザはまず無限を肯定した上でそこからその否定としての有限を考えるのである(神の視点)。だからスピノザの無限には、無際限の場合のような外部が存在しない。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書) 十六世紀以降、手稿は出版後に破棄されるのが出版界の…

所以58

スピノザはつまり、哲学体系がどのようにして発生するのかに最大の関心を抱いている。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書) 俳句は言語の欠陥を活かす。 俳句は、アラビア語やヘブライ語のように、名詞で修飾した方が良い。形容詞で修飾するよりも。 郵便配達…

所以57

〈猛勉強表の尾行大あくび/信濃太郎〉山鹿泰治と延島英一の電気工としての猛勉強ぶり。 la originala teksto de Risma Manifesto 宮下玲奈と河北彩花の顔の違いは前者がやわらかくて、後者はとがっている。しかし似ている。 hajbuno estas hajkeca prozo. e…

第五回浜松私の詩コンクール

第5回浜松私の詩コンクールで中日新聞社賞をいただいた。10月23日(日)午前は新川モールと松菱跡地で過ごし、午後クリエート浜松4Fの浜松文芸館講座室で催された会に参加した。 小学生と西遠女子学園の生徒さんたちとご年配の方々のなかへ幼児を連れて混ざ…

所以56

エスペラントで国名を作るとき接辞iを使わず容れ物の接辞ujを使い続ける原理主義者を困らせるためだけに、新しい接辞uĵを使うとか面白いな。意味は粗悪の接辞aĉの逆、好ましさの接辞uĵ。 世界のすべての言語は無意識な人工語で、そのうち近代諸國語は半意識…

所以55

上州弁「〜だがな」がとびだした。 詩歌文芸の新人賞は技量を競うものではなく、運比べである。つまり新人賞総体でその運を手中に収めるまで走り続ける体力と根気があるか、つまり業界の役に立つ人物かを新人は試されている。 俳句に限らず詩歌文芸の新人賞…

第70回記念麦全国大会

浜松駅始発の新幹線に乗って東京駅へ赴いた。新宿駅東口のベルクでブレンドコーヒーを飲み、地下鉄を乗り継いで浅草へ向かってから仲見世・浅草寺・浅草神社・花やしき前などを周って牛丼を食べ、13時から浅草ビューホテルでの麦全国大会に徳島の酢橘が並ぶ…