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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

所以150

愈務而愈遠 歌会や句会で無記名のうちに短歌や俳句の改変や改善案を出すのは評のうちだと思う。 でも、それを失礼だと思う人はいるだろう。(テクスト論と対置する態度として) ただ歌会や句会など言語芸術の場で無礼者―知礼者という構造を持ちこむのは、セ…

所以149

ある概念を侮蔑できる人はそれをよく理解している。ある概念を支援できる人はそれをあまり理解していない。 そして他人を屈服させる武力は、覇王が自ら築き得る自前の権力ですが、他人を威圧し畏怖させ畏敬させる勢威は、どこからか借りて来なければなりませ…

所以148

商代初期の総人口は四〇〇万から四五〇万程度、後期の人口は七八〇万人ほどとなる。(上田信『人口の中国史』岩波新書) 移民と徙民 焦培民は『史記』の断片的な記述から、春秋時代の人口を一四〇〇万人と推定するが、やはりその根拠は説得力を持つとはいえ…

辻征夫『貨物船句集』書肆山田

ひどく体がつかれている。〈ひとことにひとつ胡蝶のかるく舞い/辻貨物船〉うなずくように。〈幾千の墓標の街や虫しぐれ/辻貨物船〉街の人はみな滅んでしまったような。〈つゆのひのえんぴつの芯やわらかき/辻貨物船〉信じてしまいそう。〈かつてありし大…

所以147

分謗論 諸侯の支配域の一角には、まぎれもなく他の諸侯の村が存在しているのである。(平㔟隆郎『よみがえる文字と呪術の帝国』中公新書) 春秋戦国時代の小国滅亡や都市住民の移動により、分断された血縁的絆。そのような「新しい動き」の上にできた漢帝国…

所以146

その秘密は、武田泰淳が見出した『史記』の構造にひそんでいる。『史記』における「人間」の分類表は、あくまで具体的なものからはなれていないと同時に、リアリズムとはちがって、相互の関係、差異と同一性によって緊密に組織された記号体系なのである。(…

所以145

農師 封建制か分封制か 周の人々は定住性の農耕民と、移動性の非農耕民の二つのアイデンティティの板挟みになっていたのである。(佐藤信弥『周――理想化された古代王朝』中公新書) 周公と管叔・蔡叔らとの不和と、「三監の乱」とは元来別個の話であったのが…

所以144

不安定を食べながら、いずれ天使の誘惑に身を任せるOは、Qの足の重みにおもいをよせるのです。(新木正人「天使の誘惑 南下不沈戦艦幻の大和」『天使の誘惑』論創社) 日本浪漫派湘南型偏向、石原慎太郎 紫煙の誘惑に負けた少女たちは、きっと更級日記の少…

所以143

パリ五輪のサッカーにウクライナとイスラエルが出場するの、オリュンピア祭とは違うのだなと感じさせる。 われわれは「世界」の中に生きている。けれども「世界」は一つではなく、無数の「世界」が存在している。「世界」はいわば、〈世界〉そのものの中にう…

所以142

きくがよい 書記長の悪は告知された/文明はゆっくりと狂乱した(谷川雁「水車番の日記」『原点が存在する』講談社文芸文庫) おれたちの革命は七月か十二月か(谷川雁「革命」『原点が存在する』講談社文芸文庫) 虹は水草の茎のように力を求めてゆがむ(谷…