以太以外

国は夜ずっと流れているプール 以太

麦芽糖2025年1月号

麦芽糖・序

今年から、われらが『』は1・2月合併号となり、同人にも1冊しか郵送されなくなった。麦の存在感を出すためと会の今後のため、そして自らのために『麦』を読み尽くそうと考え、この麦芽糖をはじめる。読むのはおもに『麦』表紙2・特別作品・踏生集など選の入っていない作品からである。もちろん例外はときどきある、この世のあらゆる約束と同じようにね。

麦2025年1・2月号

  • 悴みて白紙の遠くまで見える/対馬康子、手の感覚と視覚を並列させたおかしさ。
  • 旧臘や旅にもレジの列並ぶ/対馬康子、旧臘は昨年師走のこと。旧年-新年、待機列-旅という秘められた構造が見える。
  • 弁当の真っ赤な小梅蝶の昼/村田珠子核融合のように凝縮された小梅から蝶の昼のあいまいな広さへの落差にくらくらしそうだった。
  • 秋の駅ペンギンの群れ青を待つ/石山夏山、「秋の駅ペンギンの群れ/青を待つ」と切った。駅ペンギンは言わずと知れたSuicaのペンギンであり、それらの群れが青信号を待つという駅→路上の飛躍と隠喩は強い。
  • 虫籠に逃げる準備はできている/船場こけし、これ虫籠のなかにいて鍵がおろされているんですよ、それでこう言っているんですよ。
  • 目の奥の砂漠を渡る秋湿り/佃壮夫、ぎょっとした、砂漠と湿りを衝突させた心意気に。
  • 水色の水ぐすり飲む虫の闇/平山道子、「水色の水ぐすり」という水のつらなりが怪しい。
  • 鍋底の焦げ目そのまま敗戦日/斉田仁、いろいろな焦げを思う。
  • 燕の子生死不明のまま捜す/佐々木洋子、壮絶な句だ。
  • 赤い羽根つけて電車が浮力もつ/森田千技子、純粋な希求力があると電車は浮く、銀河鉄道みたいに。
  • ざっくりと夢ざっくりと梨の芯/田中朋子、夢の記憶と梨の芯の味は類似している。
  • 綻びのきれいな縫い目大花野/久野眞喜恵、綻びがあるのは大花野ではないとわかっているところがよい。
  • いつの日もあなたの味方栗ごはん/山崎みどり、こんな給食のおばちゃんがいい。
  • 聴力と骨密度良し秋晴れる/黒田多實生、のほほんな感じがこのましい。
  • 姉ありて袴田翁に秋の空/中村せつ、ときどき駅前で見る。
  • コスモスに脚のはなしは禁句です/足立町子、「脚のはなし」気になる。
  • 秋晴の琵琶湖を釣っていると言う/鋤柄杉太、句柄がおおきいなあ。
  • 囮かな血中の記憶よみがえる/野川京、上五で「かな」で意表を突かれる。血中ということは食べたのかな。
  • 本来のゆるいテンポの残る虫/斉藤修司、こども返りみたいな。
  • 爽やかに一つの窓となりうたう/杉本青三郎、「一つの窓」が示唆めいている。
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所以201

  • 第39回俳壇賞は予選通過。
  • 今回の注目・印象句として掲載は、井上弘美選〈春隣落丁のあるチェコ絵本/以太〉、鳥居真里子選〈水着のまま足でひらいた文庫本/以太〉(『俳壇』2025年2月号)
  • 若くて反抗的でなければ知性が足りない。老いて保守的でなければ思慮が足りない。
  • 偏屈ではない側の人々の思考を読め。
  • 〈透明なアクアリウムのくるしさよビニール越しに硬貨は渡る/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、コロナ禍
  • 〈空色のあをかすれゆく長椅子はバス停跡に残されたまま/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、地方公共交通機関の問題
  • 〈すれ違ふ電車の窓に立つひとのまなこは崖をうつしつづけて/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社
  • 〈転生をするならビルにはりついて踏まるることなき非常階段/楠誓英〉と〈時々はあの世へ行くのに使はれて非常階段に花蕊たまる/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、この連なりは止めないと。

  • 〈仕官せねば書画を売るのみ硯には昏き眼をとろんと落とし/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社文人の心意気
  • 枇杷の実ほどの眼窩をもちたる獣骨を鞄に入れて街にくりだす/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、ひとつの狂気
  • 〈あんなにも昏いビルにも住んでゐるぼろい室外機まはりつづけて/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、ビルの非常階段のような。
  • 〈晩夏光 骨組みだけの海の家きみは最期に見たいといふを/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、光景の化石を
  • 〈過労死のイルカの骸運ばれる壁ぞひのくらい小道をぬけて/楠誓英〉『薄明穹』短歌研究社、水族館的リアル
  • 芸術は商品価値を高めるために役立つ。
  • 自動車競走選手が衝突する/夏蜜柑の内房の廊へ粘液がふき出す(「白昼消息」『吉岡実全詩集』筑摩書房
  • ↑房の廊がいい。
  • 猫啃
  • 残念ながら、この国には法がすべて崩れました。(尹大統領「流血事態を防ぐために不法捜査だが出頭」 国民向け談話全文(1月15日)朝鮮日報
  • 1886年5月8日、コカ・コーラ命名
  • 自動車などの製造ラインの先駆者はハインツ。
  • エジソンとハインツがアメリカを経済大国にした。
  • 冷凍食品がイヌイット智慧で生まれたとはね。
  • 製造ラインをレストランに持ちこんだのがマクドナルド兄弟。
  • 金を払ったら視せてやる聴かせてやるという発想の人におもしろい人はいない。その理由はその人自身が定めた限界にその人が達してしまっているから。
  • もちろん限界に達した人を視聴することに価値を見出すことは否定しない。

所以200

所以199

  • 「人は歴史に見捨てられると、地理を援用する」(松田政男「風景としての都市」『風景の死滅』航思社)
  • 歴史か地理かを二者択一として提出する思考法こそが、まさに提出者の内面に刻印されてしまっている歴史的思考法なのだ。この種の思考法の所有者は、したがって、ただちに地理的思考法にも飛び移ってしまう。(松田政男「風景としての都市」『風景の死滅』航思社)
  • 犯行現場のように街の風景写真を撮る。
  • 「軍隊とは制服を着た人民である」(松田政男「ゲリラ空間とは何か」『風景の死滅』航思社)
  • 映画「欲望の翼」阿飛正傳
  • 表現未満、ではなく表現を目指さない。
  • ヒトメタニューモウイルス
  • 気管支炎、肺炎
  • 私たちは、中央対地方といったような、この種の不毛なる二分法を排し、わが列島のなかで、真制のムラビトたるべく、下層プロレタリアート形成の道程をさらにさぐらなければならない。(松田政男「不可視のムラの入口で」『風景の死滅』航思社)
  • 通常、錯覚されているのとは正反対に、フォーク・ソングとは、まさに故郷喪失者の歌なのだ。(松田政男「ふるさともなく、うたもなく」『風景の死滅』航思社)
  • 春三月縊り残され花に舞う 大杉栄
  • 私には詩人として真摯さがないのでそれを武器にする。
  • 夕陽の濁流や包丁の束に/白い脚で跳びまわる立ち仕事・風土記・風俗(大崎清夏「指差すことができない」『指差すことができない』青土社
  • 鳥が渡ってゆく/広い催事場の天井を(大崎清夏「ワンダーフォーゲル」『指差すことができない』青土社
  • ある人は父になるには女をたのしみすぎた(大崎清夏「適切な速度で進む船」『指差すことができない』青土社
  • タオルケットから足を(二本)高くつきだすと/ふくろはぎのなかにも雨が降っている(大崎清夏「ここにないものについての感情」『指差すことができない』青土社
  • 丘には入り口などというものはない、傾斜があるだけだ/丘には全体などというものはない、乾いた拡がりがあるだけだ(大崎清夏「らくだは苦もなく砂丘になる」『指差すことができない』青土社
  • 私の足は偏平足だから/きっと砂丘になるのに向いているだろう(大崎清夏「らくだは苦もなく砂丘になる」『指差すことができない』青土社
  • みや子はふざけてしまう。/好きでたまらないら人たちの前で/じょうだんばかり言ってしまう(大崎清夏「スナックみや子」『指差すことができない』青土社
  • この人は暗闇を修理していた。(大崎清夏「暗闇をつくる人たち」『指差すことができない』青土社
  • 誰もがたいてい何かを見ていた/それでたいてい何かを見逃し目いた/見えないものは片っ端から言葉にされた(大崎清夏「ゆっくりと流れる世界の粒子」『指差すことができない』青土社
  • 歌は水辺のほうから聞こえてくる/耳ではなくて/背骨に聞こえてくるらしい(大崎清夏「天地」『指差すことができない』青土社
  • からすが噴水の天井を掠めていく(大崎清夏「天地」『指差すことができない』青土社
  • 大崎清夏による室内飛行鳥幻想
  • われわれはその場所を公園とも広場とも名付けず/たんに原子力発電所跡地と呼ぶ(大崎清夏「テンペルホーフ主義宣言」『指差すことができない』青土社
  • そう多摩動物公園にはシフゾウがいるんだよ。麋ね。

所以198

  • センスが良いと思われたいなら、スローモーションは控えめに。(リュドック、坂本千春訳『映像クリエイターのための完全独学マニュアル』フィルムアート社)
  • 画像の中でモニュメントを大きく見せるために、カメラを何メートルか後ろに下げてズームしてみて。(リュドック、坂本千春訳『映像クリエイターのための完全独学マニュアル』フィルムアート社)
  • 俯瞰ショット(ハイアングルショット)、あおりショット(ローアングルショット)、アイショット、主観ショット(POVショット)、真上からのトップショット、傾いたダッチアングル
  • 縦3×横3の9つのパーツからなる三分割法
  • 180°ルールはとてもシンプルで、ショット/切り返しショット、特に対話シーンを撮影する時に使われる。2人の人物が向かい合っている時、カメラは常に役者の間にあるイマジナリーラインの一方の側に置かなければいけない。(リュドック、坂本千春訳『映像クリエイターのための完全独学マニュアル』フィルムアート社)
  • 映像の用語は詩歌、特に俳句の評に使える。
  • この詩を読んで、散文にあるような決まり文句やクリシェを、詩は崩そうとしていると思ったんです。(広瀬大志『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門』思潮社
  • 詩の肝は喩えがどのくらい深められているのかを楽しむことと思うんですよ。(広瀬大志『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門』思潮社
  • 洗濯船 Bateau-Lavoir
  • 詩でもういちど2000年代の下北沢へ還る。
  • non multa sed multum
  • 魯宣公夏濫於泗淵(「魯語」)
  • 個人攻撃しか品質維持方法がないため品質を保とうと指導すると人が減って品質が保たれなくなる会社
  • 私は歩いてゆくのです/かうやつて/あれらの夏の續きを歩いて行くのです(津村信夫「夏草」『或る遍歴から』)
  • 幻の狼が雪の道を踏んでくる(津村信夫「爐のほとり」『或る遍歴から』)
  • 私の心をそそるものは音樂ではなかつた。(津村信夫「屋上庭園」『愛する神の歌』)
  • 私の歌はふとするものはもうすべて歌ひ盡されてしまつた。(津村信夫「星へ」『愛する神の歌』)
  • 湖の上を帆を張つた船が通りすぎる。見えない人々が乘つてゐる。見えない人人がこちらを眺めてゐる。(津村信夫「若い旅で」『愛する神の歌』)
  • 水牛通信
  • 附耳語曰(淮陰侯列伝)とかいいな、ささやき女将。
  • vaya con Dios
  • 四元 自由や民主主義の土台がしっかりしていない国で、下手に政府からお金をもらったら大変なことになる。ぼくは残念ながらいまの日本では、それは危険だと思います。お金は出すけれども書くものは忖度しなくていいという土台が根付いている国じゃないと、怖くてできない。(広瀬大志『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門』思潮社) 

所以197

  • 同様に「氷」も俗字らしい。本当は「にすい」に水と書いて「冰」と表記すべきなのに、崩れて「氷」になったそうだ。(「姦」という漢字はどう読むのが正しいのか…「平安時代の辞書」に記されていた"すさまじい読み方"
  • 村上春樹を否定してその上に立つフェミニズムは、同時に基盤と根拠の薄いフェミニズムという表明をしている。
  • 階段の裏しづかなり揚羽過ぎ/藺草慶子(『雪日』ふらんす堂)非常階段かな
  • Creative Writing Space あたらしい文芸投稿プラットフォーム
  • CWS、詩の投稿が多い。めっちゃ重い
  • 詩を作ることに「無名だから」「有名なのに」はダサい。
  • 反乱分子の収拾にやや手こずったが、いくつかの陽はさほど影響を受けず冷却期に突入しつつある。(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • 樸至大者無形狀,道至妙者無度量。故天之圓也不得規,地之方也不得矩,往古來今謂之,四方上下謂之,道在其間,而莫知其所。故其見不遠者,不可與語大;其智不閎者,不可與論至。(「齊俗訓」『淮南子』)
  • 安直な反戦・安直な反原発・安直なフェミニズム&LGBTq擁護が蔓延する時代だからこそ、それらへの反発として全共闘精神が再燃するだろう。
  • 観念のふるさとがかがやいている(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • 記号論の後拾遺和歌集(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • 人形の国で、夜を迎えよう。(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • 惑星の気候は、いわば、感情喩と酷似した波形を描くことが知られており、時には両者が完全に一致しているように互いに振る舞うこともあるらしい。(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • あ/わたり鳥のあなたでしたか/とおい国の水にいこっているので/生きているってとべないみたい(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • 朝焼けをすいこんだ土地/マヤコフスキーをくわえこんだ土地(高塚謙太郎『量』七月堂)
  • 名豊道路に期待
  • ところで、私たちの中の神的なものと同族の運動は、万有の思考と円運動です。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 言語は不確かな葉という前提が詩になる。
  • 新聞俳壇の限界を知る。ある程度投稿したら新聞俳壇の投稿はやめないとならない。
  • あへて名は言はないけれどあのひとが生きてゐるかぎり無理だとおもふ/大辻隆弘(「霜月」『短歌研究』2025年1+2月号)
  • 誰や
量

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藺草慶子『雪日』ふらんす堂

静岡新聞の新春読者文芸で〈手に金箔年賀はがきを完配す/以太〉が入選した日に『雪日』を読む。〈祈りけりわが白息につつまれて/藺草慶子〉白息が神秘的な雰囲気をつくる。〈すれちがふ巫女に鈴音花きぶし/藺草慶子〉花のすがたかたちと巫女の音とが合う。〈鳥籠の中の明るき彼岸かな/藺草慶子〉籠のなかの岸に目眩がしそう。〈蟬の殻拾へば指に風の音/藺草慶子〉夏の生ぬるい、生命感のある風だろう。〈刃先より受けとる熊の肝一片/藺草慶子〉武骨さがいい。〈夏座敷遺影のいつもこちら向く/藺草慶子〉は〈次々に走り過ぎゆく自動車の運転する人みな前を向く/奥村晃作〉を彷彿とさせるそりゃそうだ句、でも怖さもある。〈凶年の雨の中なる鳥居かな/藺草慶子〉これも鳥籠・彼岸句のように奇妙な包含関係がある。〈教室の机の光るさくらかな/藺草慶子〉長年使われた机は磨耗して、てらてら光る。また今年も桜の季節になる。〈弟はいつも弟さくらんぼ/藺草慶子〉そりゃそうだ句だけど弟の弟性の持続性に言及している。〈水漬きたる舟の中まで薄氷/藺草慶子〉好き、ありえそうな景ではある。〈ゆきずりの書店明るし日記買ふ/藺草慶子〉ゆきずりという偶然で一年使うものを買うおかしさ。〈水草生ふ父の記憶の中の吾/藺草慶子〉水草のゆらめく感じが句に合う。〈家の中見ゆる暮らしや吊忍/藺草慶子〉家の中、住人の心のなかそのもののような吊忍。〈手花火の煙の中をとほりけり/藺草慶子〉小さな、でもたのしげな煙。〈ひらく手の中なにもなき小春かな/藺草慶子〉なにも持たないという冬だ。〈音こぼしつつ風鈴の向きかはる/藺草慶子〉風のすがたが見える。〈青鳩が来る雲の中波の上/藺草慶子〉「雲の中」という驚き。〈秋水のひかりの届く画室かな/藺草慶子〉反射光があるのだろう。〈歳晩やどれも日当たる河原石/藺草慶子〉みな平等に。〈飛花落花地に落ちてなほしづまらず/藺草慶子〉落ちただけでは飛ぶのも落ちるのも終わらない。それにしても、奇妙なうちがわの句集だった。

所以196

  • Bronko Yotte  チリのラッパー
  • 枝梧、逆らうこと
  • 2024年1月3日(金)静岡新聞新春読者文芸、恩田侑布子選〈手に金箔年賀はがきを完配す/以太〉
  • その後は、米ロ間の駆け引きですべてが決まる。ウクライナがこの外交ゲームの当事者でないことが可視化されることになると筆者は見ている。(佐藤優「論壇」静岡新聞2024年1月3日)
  • 歌壇や俳壇のある全国紙やブロック紙などの新聞には月間賞や年間賞がある。
  • 月ごとの読者文芸のある地方紙などの新聞には新春文芸・新春読者文芸がある。
  • 青たちは電流の茎の先で花開く(オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』岩波文庫
  • それは静寂の中に落ち込む、シャベル何杯分もの静寂だ。(オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』岩波文庫
  • 一番簡単なのは言葉を真っ二つにすることだ。(オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』岩波文庫
  • 世界のあらゆる問題は言葉の連合関係の狂いで解決できるという信念が詩作に駆り立てる。
  • 言葉の連合関係が正しいと人は戦争を遂行できる。
  • とある芸術分野の「底が浅いな」と思ったらたいてい詩が足りない。
  • 詩の方向性は叙景か分裂か。
  • 商売が成り立っている芸術はたいていつまらない。
  • ペルパネプ ザラザラ
  • そして決して終らない昼は、砕け散って銅貨となり、自分の数を数え続ける。(オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』岩波文庫
  • 「本を捨てるのではなくて、どこかに集めて、いろいろな人が閲覧できる、持っていかれちゃうといけないんで、共有できる空間を作ろうと考えたんです。うちに置いておかなくても、僕がまた読みたくなったら、その場所に行けばいい」(「所在地非公開/坂本図書」『BRUTUS』NO.1022,20251/1・1/15合併号)
  • 坂本龍一の坂本図書について
  • 口跡、口ぶり・音色
  • 八田木枯の晩紅塾

所以195

  • 群集multitudoは「政治論」第二章に。populusでもvulgusでもplebsでもなく多数の人間集団を指示する。
  • 人間たちが共同の法を有し、全員があたかも一つの精神によってのように導かれる場合、彼らの一人ひとりは、自分以外の者たちがいっしょになって力能のうえで自分よりまさるその分、自身の有する権利がそれだけ少なくなることは間違いない。(スピノザ上野修訳「政治論」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店
  • 群集の力能によって定義されるこの権利は「統治」と呼ばれる習わしである。(スピノザ上野修訳「政治論」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店
  • 統治imperium
  • 統治=法の制定と解釈ならびに廃止、都市の防衛、戦争と和平の決定といった事柄
  • 統治権がどこに属するかによって民主制や貴族制や君主制と呼ばれるが、それらはいずれも群集の力能に依拠する。
  • Cuando viene el bien, mételo en tu casa.
  • プロが使う鉄板欧文フォント19個のデザイン的特徴と、使用例、誕生背景など超丁寧にまとめてみた。
  • そういう脆さの中で私たちは生きているということ、言いかえれば、ある限界の中で人間は生かされているのだということを、ともすると忘れがちのような気がします。(星野道夫旅をする木』文春文庫)
  • ブッシュ・パイロット
  • 「白夜」『旅をする木』の終わり方いいな。
  • 足軽soldado ligero
  • 短歌界における谷口菜月さん現象は『文学社会学とはなにか』にその原因の記載がある。
  • 敬称は頑なにつけておく。
  • 中山正典氏の言う遠州平野
  • 後漢の鄧綏こと鄧后の「誠不願也」は皇后らしい措辞。
  • 店主の帳面 千歳町の紙舗味岡
  • 日本が大陸にふれていたために帰れなかった実家にひとり/八谷のり(「流動」FLATLINE2025年1月号)このgroove感
  • 雨が降り止まない国で産業は造花と兵器ばかり発展/点線画鋲(「オールクリア」FLATLINE2025年1月号)この世界観でつくられた歌を1000首は読める。
  • ぼくは万象の動きをじっと見つめているようなアルの優しい視線が好きだった。多くのことは大したことではない、アルはいつもそんな思いをぼくに抱かせてくれる。(星野道夫「アラスカに暮らす」『旅をする木』文春文庫)
  • クジラの呼吸音が聞こえてきそうな、深い静けさである。(星野道夫エスキモー・オリンピック」『旅をする木』文春文庫)
  • 「澤田さん、新しい社会インフラには新しい哲学が必要です」(NTTはなぜ京都哲学研究所を造ったのか。

所以194

  • nihil in vulgo modicum; terrere ni paveant
  • ex Neutro、Verbum Neutrum≒medium
  • 原子力発電ではなく核融合発電
  • 「与其…孰若…」の比較構文は韓愈から?
  • 諸事物は〔それだけで〕絶対的に表示されるか、あるいは、他のものと結び付けることでより明瞭で判然とするように表示される。たとえば、「世界は大きい」(mundus est magnus)というときの「世界」(mundus)が絶対状態で示されているのに対して、「神の世界は大きい」(mundus Dei est magnus)というときの「世界」(mundus)は〔「神」という語と〕結び付けられた状態である。後者の形は、それによってより生産的に表現したり明確に言い表したりできるもので、支配状態と呼ばれている。(スピノザ、秋田慧訳「ヘブライ語文法綱要」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店
  • 支配状態status regiminis
  • 礼与食孰重(『孟子』)
  • 社会に必要のないことにも目を向けさせる文学で社会に必要なことだけを主張するのはセンスがない。
  • 歴史言語学と日本語の起源
  • kela wete-i aku-n kahla/言葉 時の 川の 浅瀬(ノストラティック語)
  • 民意に反する判決を下せる裁判官こそ一番信頼できる。
  • 民意の放縦を抑えるのが国家であり法律
  • 人工言語界隈史
  • 若林の/世田谷線は垂直ではなく/水平に走っている/そのことが/今ようやく/ぼくにもわかったと思う(田中庸介「若林、the dead end…」『ぴんくの砂袋』思潮社
  • えー、必ずどこかで反対しておけば、相手が手こずるから、自分に有利にことが運ぶようになるんだよ、とおばは言った、切れるカードはすべて自分の側に残しておくべきなんだよ、とおばは言った、(田中庸介「夜の楢山」『ぴんくの砂袋』思潮社
  • バンクシーの思想だった。つばきだった(田中庸介「豚。」『ぴんくの砂袋』思潮社
  • 列島は/一人の人間にとってあまりに長い(田中庸介「タンパク質の局在」『ぴんくの砂袋』思潮社

 

所以193

  • すなわち〔ヘブライ語の〕母音は音楽のための管笛で言えばその響きにあたり、文字は指で押さえられる穴である。(スピノザ、秋田慧訳「ヘブライ語文法綱要」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店
  • terra audivit, auscultata est
  • すでに述べたように人間は本性上敵どうしであって、法律で互いに結びつけられ縛られていても本性は失わないのだから。諸々の民主制統治が貴族制統治に変わり、最後は君主制統治に変わってしまうのはこのためではないかと私は踏んでいる。(スピノザ上野修訳「政治論」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店
  • 男性と女性が対等に統治するなら、平和への甚大な被害なしにはすまないのである。(スピノザ上野修訳「政治論」『スピノザ全集Ⅳ』岩波書店
  • 文学思想結社 Nil Volentibus Arduum
  • ヘブライ語文法綱要」は「神学政治論」と連動するプロジェクトか?
  • ぬくもり工房に潰されかけた浜松市の繊維業界とは?
  • 仏が茶を点てるというので、浅草寺まで見に行った。(マーサ・ナカムラ「鯉は船に乗って進む」『雨をよぶ灯台思潮社
  • 商店街は全店黒く廃業していた(マーサ・ナカムラ「御祝儀」『雨をよぶ灯台思潮社
  • 宅急便の配達人が帰らない(マーサ・ナカムラ「小さな幻影と大きな幻影を追う」『雨をよぶ灯台思潮社
  • 私の恋人は、すでに物語を読む力さえ残っていない(マーサ・ナカムラ「夜の思い出」『雨をよぶ灯台思潮社
  • 幼い頃、全ての色を混ぜれば透明になると父から習った/自分で絵の具を混ぜたら黒くなった(マーサ・ナカムラ「新世界」『雨をよぶ灯台思潮社
  • 社会分断の原因は選挙に拠らない政治活動・不信任案決議に抗する政治活動・裁判所の判決に拠らない処罰運動にある。
  • 社会分断は悪いことじゃないのでもっとやれ。
  • 地域芸術が基礎をすっぽかしてデザインに傾注する問題。
  • 地域文化が基礎の重要性にすぐ気づくくらいなら私の活動する余地は残っていない。
  • 早く活動の余地を奪ってほしい。
  • 柳本々々さんが御前田あなたさんと別人格であることは最近知った。

所以192

  • クリティアス まずこの人に、宇宙の生成から話し始めて、人間の本性で話を終えてもらいます。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 宇宙の生成→人間の本性はスピノザ『エチカ』と同じ順
  • ティマイオス 生成したものは何らかの原因によって生成するのでなければならない。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 日本郵便に委託見直し打診 小型薄型荷物の配達―ヤマト運輸
  • ティマイオス なぜなら知性の対象である生き物すべてを包括しているものが、他のものと並んでいて二つのうちの一つだということはありえないでしょうから。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 一宇宙、スピノザティマイオス
  • 友愛と比例
  • 他人の恋見つつ正午の食堂でオクラサラダをねばつかせており/久永草太(『命の部首』本阿弥書店
  • くっついた氷ふたつが分れゆき君の麦茶に恋また終る/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)ここらへんうまいなぁ。
  • 皮膚という袋縫う午後 漏れそうな命はきっと水みたいなもの/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)うん。
  • 蠟燭のように蕾みて彼岸花おまえは意味を持たされすぎた/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)俳句の季語とか。
  • さよならの夜を埋め合わせるように少しシャワーの温度を上げる/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)さむしさからぬくさへ
  • 創作は承認欲求や表現欲求ではなく破壊衝動
  • えうれかって程じゃないけどあふれだすお湯に証明されゆく体/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)存在証明か
  • 定番は青ペンらしいベトナムにすごせば青くなりゆく手帖/久永草太(『命の部首』本阿弥書店フランソワーズ・サガンも青ペンが好き
  • 刃物類持ち込み禁止の線内でこんなに尖っていたんだ言葉は/久永草太(『命の部首』本阿弥書店
  • 本当に削除しますか本当に削除する意味わかってますか/久永草太(『命の部首』本阿弥書店
  • 湯船からあふれるお湯の行く末に在る海おもう肩までおもう/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)「肩までおもう」という諧謔
  • わたくしは権威が欲しい悪筆も味だと言ってもらえるほどの/久永草太(『命の部首』本阿弥書店)まさに権威そして擬制
  • 此吾所大悪也(『後漢書』)
  • すなわち、宇宙は眼をまったく必要としませんでした。外部に目に見えるものは何も残されていなかったからです。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 真実の言い方に従えば、それには「ある」だけがふさわしく、「あった」と「あるだろう」は時間の中で進行する生成について語られるべきだからです。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 地表面はどこかという問いは「私たちは人工と自然をどのように区別するのか」や「地面はどのように定義されるか」という問いにいきつくのである。(石川初『思考としてのランドスケープ地上学への誘い』LIXIL出版)
  • 権力勾配という言葉はおかしい。権力なら勾配は不要、権威が勾配をつくる。
  • この宇宙の生成は、必然と知性の結びつきから両者が混ぜ合わされて生み出されたものだからです。ただし、知性が必然を説得し、生成するものの大部分を最善へと導くことによって、知性が必然を支配しました。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫
  • 石鹸の黙って減ってゆくように忘れるでしょう草のにおいを/岡本真帆(「夏の骨 風の高台」『現代短歌4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • 自由の女神は夕暮れどきがいいけれど東京タワーは夜がいいこと/永井祐(「ピクチャーディス」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • 源氏から西鶴に及ぶつかのまに滅んだうたの プールの底からきらめく首先/瀬戸夏子(「わたしに黙って死体を隠して」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • 少しずつ夏は盛りを過ぎていくけれどレターパックをポストに落とす/鈴木ちはね(「AEON FOOD STYLE by daiei」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • もう予言をしなくてよくなったあなたがテレビから出てくるのをみつめる/野村日魚子(「医学」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • ぬったりと時ぶりの服を着た人が通り過ぎてく道具屋筋を/阿波野巧也(「祭りのあと」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)ムスカかな
  • 眼の底にしずかに育つ神殿よ食べてゆけない学問をして/鳥さんの瞼(「変形」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • 動かない食べ物たちを晩年の光のようなレンジにかけて/鳥さんの瞼(「変形」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • 新宿駅甲州街道改札に辿り着けない九月一日/染野太朗(「ろくでもない」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)震災と帰宅困難
  • 性交を何度繰り返したって明かりの灯るおおきなおうち/手塚美楽(「あなたがわたしにできることはなにもない」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房)
  • 耳鳴りの薬を水道水で飲むわたしにはわたしの水源がある/くどうれいん(「龍」『現代短歌パスポート4 背を向けて歯軋り号』書肆侃侃房
  • 今のところは、三つの種類を考えなければなりません。すなわち、生成するものと、生成がその中で行われるものと、生成するものがそれに似せられて生じる元のものです。(プラトン、土屋睦廣訳『ティマイオス講談社学術文庫

 

所以191

所以190

  • アナトリア仮説によるインド・アナトリア祖語
  • 独裁制は速く、民主制は遅い。
  • 民主制は時間がかかりすぎるため子孫への代替わりを前提とする。
  • 東三河のポータルサイトほの国
  • 乾性溺水
  • 腸腰筋を鍛えて尿勢が増した。
  • 知臣莫如君(「斉太公世家」『史記』)
  • 衣莫若新、人莫若故(『晏子春秋』)
  • 伝統的に左派はグラムシヘゲモニー戦略(陣地戦)に則って各分野へ浸透しているので陰謀を企てられる。なので陰謀論を出す必要がない。
  • 右派は各分野への浸透を怠ったので陰謀に対し陰謀論で対抗するしかない。
  • 民主主義国家における分断の一因は選挙に拠らないグラムシヘゲモニー戦略の成功にある。
  • sapporo posse
  • ドコデモアルトは、ひとつの場所や組織にとらわれず、メンバーも変わりながら活動する変幻自在なプロジェクト。アートという堅くるしいことばをその意味としくみから解き放ち、展示側も立ち寄った人も同じ目線で作品を楽しむ場を提供します。(「クリスマスのまえのよるイオンモール浜松志都呂
  • 海水は鼓膜まで達したでしょうか/巻き戻したら また聴いてみてください(石田諒「波のカセット」『家の顛末』思潮社
  • もし陰謀論で真実をゆがめられたら、そのとき言葉の力というものを信じられるかも。
  • 猫は成長しました/だから もういらない(石田諒「勝手口」『家の顛末』思潮社
  • 尹大統領への弾劾否決。与党・国民の力は何か確証を大統領から渡されたのか?
  • トルコの支援を受けたシリアの反政府勢力、もうすぐ首都ダマスカスを陥落させるかも。
  • ロシアのウクライナ侵攻とイスラエルヒズボラ破壊工作がシリア情勢にもろ影響している。
  • アジア人にあるのは/文法だけ(宋敏鎬「滑稽」)

所以189

  • 封建国家には領土の概念がない。封建国家にあるのは、契約による人的結合だけである。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 封建国家においては、国内社会と国際社会という区別が成り立たない。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • ボダンのこの極端な絶対主義擁護論から、近代政治哲学を決定づける一つの重要な概念が生み出される。それが「主権souveraineté」の概念に他ならない。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 主権→戦争の権利(自立性の主張)と立法の権利(超越性の主張)と定義されていた。
  • homo homini lupus
  • 能力の平等はこうして希望の平等を生み出す。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 人間は能力において平等→絶対に争いが避けられない(自然状態は戦争状態である!)
  • 自然状態において、人は単に自由であって何でもしたいことができる、その自由という事実そのものを自然権と呼ぶのである。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • アナーキーな状態でも自然権はある!
  • 自然権の放棄と主権(王とか護国卿とか)の絶対性による秩序を重視したホッブズ
  • 自然権jus naturae、ホッブズは自由、スピノザは法則
  • スピノザ自身は決して革命を肯定せず、その有害性を説いていた。これは決してスピノザの保守性を示すものではない。むしろ国家と臣民の絶えることなき緊張関係を不断に維持する努力こそが、国家や社会を健全な仕方で維持することにつながると考えていたのである。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 歴史の必然もヘゲモニースピノザに由来する。
  • 国家と臣民の間の緊張関係を視野に収めながら統治を論じているということは、スピノザが権力の横暴に対してはもちろんのこと、民衆の横暴に対しても警戒を怠らなかったことを意味している。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • いかなる政体であろうとも、その権力が各人の力の集合に基礎を置くことに変わりはない。その意味で、民主制でないいかなる政体も、民主的になる可能性をもっている。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 君主は絶対的な力を持つと同時に、絶対的に無力な存在となった。そしてその裏で、あるいはその周囲で、大臣や執政官たちが実際の統治を簒奪していくことになった。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 権力を集中させるとむしろ統治はうまくいかない。なぜならば、それほど大きな権力を担える者は存在しないからである。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 民衆の自由はそれ自体としても尊重されねばならないが、国家の統治のためにも民衆の自由が必要なのだ。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • ファシズム共産党のすごいところ(≠共産主義)を純粋培養してできた。
  • 自分は正しい側の人だから自分の意見が正しいという主張は、淡々と事実を積み上げる主張に勝てなくなっている。
  • いまの日本の貧困は政策の失敗によるものだとして、政策を成功させ個人を集団へ奉仕させるようになるのも問題だ。
  • いまの個を尊重する怠惰な社会も悪くない。
  • 集団や他人へ奉仕することを是とすると、個の尊重により患っていた精神疾患患者の何割かは寛解しよう。
  • FLATLINE
  • 私設図書館 スカトレリア、染地台の団地のなか、ただし吠える犬がいる。
  • 哲学は概念を用いて根拠を問う。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • 法律の運用としての行政権、法律の制定という立法権
  • フリーBGMデータベース
  • shoeimatsuda
  • 防民之口、甚於防川(「周語」)
  • 自己愛は自分だけに関わっている。それに対し利己愛は、他者との関係においてしか存在しない感情、他者を媒介した感情だ。(國分功一郎『近代政治哲学』ちくま新書
  • それまでのルート(おねだり・パワハラ)では効果が薄れたから別のルート(公職選挙法)で攻めるのは賢明だけれど、でも、それだとそれまでのルートは単なるお題目に過ぎず、権力が目的だということが浮き彫りになる。
  • 問題発言の大半は問題にしたい人がいるだけ。
  • 学問的なものや高尚なものを忌避しカワイイものを愛でる風潮は、共産党忌避とつながる。
  • 不定四季以暑寒、唯以天体運行定四季也。不呼冬以寒気至、呼冬以立冬也。冬之字不含寒之意。
  • FIRESKY