Mastodon

以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

第70回記念麦全国大会

浜松駅始発の新幹線に乗って東京駅へ赴いた。新宿駅東口のベルクでブレンドコーヒーを飲み、地下鉄を乗り継いで浅草へ向かってから仲見世浅草寺浅草神社花やしき前などを周って牛丼を食べ、13時から浅草ビューホテルでの麦全国大会に徳島の酢橘が並ぶ最前列で参加した。隣席は作家賞を受賞された秋田の森田千技子さん、後席は最近第一句集を出された愛媛の片山一行さん。大会は笹木宏さんの豪快な進行運営のもと、淡々と進んだ。つまり突然特別選者になったり講評を求められたりした。私は新人賞として賞状と万年筆をもらい、収穫祭3席の副賞も頂いた。

17時からの28階での祝賀会では対馬康子会長、斉田仁さん、鋤柄杉太さん、十月号巻頭の五十里順三、若手の佃壮夫さんらと同じテーブルで歓談した。滝浪武さんによる麦の一本締めで祝賀会は締められた。一拍手ののち両掌を上に向け、両手を肩幅より広く肩より上に揚げて「わっ」だ。

俳句は論理的な一つの文ではありません。複雑な内容の詩です。ですから、俳句の内部には、いくつもの内容が響き合っています。(『始める!俳句 俳句入門』現代俳句協会事業企画部)

麦に入ってよかった。俳句をもっとまじめにやろう、俳句活動も積極的にやろうと思えてくる。そう思うために全国大会はある。ちなみに下記は吟行句会の会長選に入った句。

露の世や光りつつ空飛ぶ遊具 以太