浜松駅始発の新幹線に乗って東京駅へ赴いた。新宿駅東口のベルクでブレンドコーヒーを飲み、地下鉄を乗り継いで浅草へ向かってから仲見世・浅草寺・浅草神社・花やしき前などを周って牛丼を食べ、13時から浅草ビューホテルでの麦全国大会に徳島の酢橘が並ぶ最前列で参加した。隣席は作家賞を受賞された秋田の森田千技子さん、後席は最近第一句集を出された愛媛の片山一行さん。大会は笹木宏さんの豪快な進行運営のもと、淡々と進んだ。つまり突然特別選者になったり講評を求められたりした。私は新人賞として賞状と万年筆をもらい、収穫祭3席の副賞も頂いた。
17時からの28階での祝賀会では対馬康子会長、斉田仁さん、鋤柄杉太さん、十月号巻頭の五十里順三、若手の佃壮夫さんらと同じテーブルで歓談した。滝浪武さんによる麦の一本締めで祝賀会は締められた。一拍手ののち両掌を上に向け、両手を肩幅より広く肩より上に揚げて「わっ」だ。
俳句は論理的な一つの文ではありません。複雑な内容の詩です。ですから、俳句の内部には、いくつもの内容が響き合っています。(『始める!俳句 俳句入門』現代俳句協会事業企画部)
麦に入ってよかった。俳句をもっとまじめにやろう、俳句活動も積極的にやろうと思えてくる。そう思うために全国大会はある。ちなみに下記は吟行句会の会長選に入った句。
露の世や光りつつ空飛ぶ遊具 以太