以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

川柳

「冬の犬」「冬の犬以後」

投句した鉄塊の第十回VT句会が開かれた日、『石部明の川柳と挑発』新葉館出版の続きを読む。〈どの継目からも水洩れする身体/石部明〉継目のある身体という新たな視点がある。〈毛を抜いてしずかに月のふりをする/石部明〉月は無毛という断定がある。〈マ…

堺利彦『石部明の川柳と挑発』新葉館出版

後世に自分と同レベルの読み手が現れるだろうと世界への信頼を持てる人は強い。「馬の胴体」「賑やかな箱」「遊魔系」部分まで読む。〈鳥籠に鳥なく母は午睡せり/石部明〉鳥籠の空白を午睡の母に重ねるとき、空白は妖しい部分に至る。〈諏訪湖とは昨日の夕…

松田俊彦句集withえんの会

ツバメノート株式会社謹製装幀の句集。俳句とも川柳とも書かれず。〈愛される範囲を葱は知っている/松田俊彦〉の葱の妙、〈心深くに国籍のない舟繋ぐ/松田俊彦〉この世の舟ではないかもしれぬ。〈ひまわりの撃たれた音を知っている/松田俊彦〉北野武は根…