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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

所以80

ネットプリント案「区分棚」「乳齒象」 われわれのリアリズムは倍率一倍と称する倍率一・二五倍である。(森敦『意味の変容』ちくま文庫) 現代数学の粋といわれるトポロジーは、一言でいえば近傍の一語に尽きるとされている。(森敦『意味の変容』ちくま文…

斉藤志歩『水と茶』左右社

日常の道具にかすかに開かれた異世界へ。〈再会や着ぶくれの背を打てば音/斉藤志歩〉再会を喜ぶ快音が出た。〈ラガーの声ところどころは聞き取れて/斉藤志歩〉アルプススタンドからか受像機からか。ラグビーは全体を眺めるもの。〈文法書終はりに近く冬の…

『鼓直句集』水声社

この鼓直とはかのラテンアメリカ文学の翻訳者、鼓直である。〈わが胸の流氷もまた軋みおり/鼓直〉春への兆しに音を立てて軋む。〈花冷えと言うひとの手のぬくさかな/鼓直〉そんなことを言う人が隣にいるあたたかさ。〈石垣を喰い破ったか鬼あざみ/鼓直〉…

小津夜景『花と夜盗』書肆侃侃房

華麗なイメージと技の連なり。〈空蝉に棲む在りし日の青年は/小津夜景〉思念は空蝉に棲むというより、ただ蝉の声だけがある世界にその青年の虚像がある。〈脱皮したのは虹の尾をふんだから/小津夜景〉蛇族の虹の尾を踏む。〈おはやうのやうなさよなら夏隣…

所以79

L'écriture libyco-berbère et les tifinagh Tifinagh ティフィナグ文字またはティフナグ文字(wikipedia) 1月9日(月)午前、プロギング浜松の旗を浜松城公園で観た。そんなふうに土日祝に公園や路上で何か誰でも参加できるゲーム・あそび・競技をやってい…

舘山寺の天恩寺

舘山寺温泉の東にある浜松市動物園。その北(浜松市西区呉松町520)に謎の看板があった。曾許乃御立神社への坂道の途中である。気になっていたので2023年1月15日午前に訪れた。 崖にベトナム語と寺天恩と漢字が書かれた看板がある。これは寺らしい。その右手…

高速詩人

「高速詩人」は渋滞中などの高速道路で暇つぶしのために遊ぶゲームであり、この記事ではそのルールの説明をする。

平出奔『了解』短歌研究社

風にたよりがち。〈月末の僕は公共料金を支払うことにためらいがない/平出奔〉自動機械のように当たり前とも疑問とも思わず払う。違う生き方もあったかもしれないけれど、とりあえず払う。〈本名で仕事をやってあることがたまに不思議になる夜勤明け/平出…

所以78

すべての言語は人が携わった人工語であるという立場に立てば、自然発生的な民族語と近代国家のために整備された計画語とが対置される。 民族語か計画語かは程度の問題であり、エスペラント語はほぼ計画語、日本語の文語は民族語、明治時代以来の言文一致運動…

所以77

elabo After the Revolution (Después del Zapatismo) :Director: Leticia Agudo 「革命のあと(サパティスタのあと)」レティシア・アグード監督 ちょっと石原希望はすごいな。 私、猫より犬が好きで。サーバルキャットっていう動物がいるんですけど、それ…