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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

所以106

輪郭のはっきりした絵はそれが何を表現しているのかを明確に伝えたい。 奄芸郡の林城(安芸郡芸濃町林)、長野工藤氏の一族林裕行や林重越の居城(林城屋敷城/古城盛衰記)だったか? 亀山城主関盛信やその家臣の鹿伏兎定信に林氏は林城を逐われる。 言語の…

千葉皓史『家族』ふらんす堂

淡々と日々。〈とんとんと事の運べる息白し/千葉皓史〉上手くいっているのはいいことだけれど、気忙しくなる。〈ま近くに駅あるらしき櫻かな/千葉皓史〉人の気配がある、街の動く気配がある。春は人が外に出て、動く。〈薔薇園のみじかき道を行きにけり/…

所以105

mastodonやthreadsなど新しいSNSができても旧来のフォロー・フォロワー関係からぬけだせない人はいる。もちろん、それをぬけられる感度のある人もいる。 感度は高低ではなく有無で表現したい。ひっかからなければ無いのだから。 外山恒一トークライブ・『対…

今井杏太郎「海の岬」『今井杏太郎全句集』角川書店

ときどき読みたくなる今井杏太郎。〈うすらひといふつかの間の水の色/今井杏太郎〉薄氷は、水というはるかな時間にとって一瞬にすぎない。〈眠るなら紅梅の散る海がいい/今井杏太郎〉水葬されるなら。〈南より北へながるる春の川/今井杏太郎〉日本海へ注…

所以104

現代社会の基盤は現代思想がつくり、現代詩歌が先導し、現代詩歌を参照した現代芸術があとから続く。 現代詩歌が先導するのは着想から完成までが最短だから、特に現代短詩は。ライフサイクルの短い生物のほうが進化が速いように、現代詩歌は頻度が高いため先…

所以103

何人かの禿頭がひっついて一個の月になった。(マヤコフスキー、小笠原豊樹訳『戦争と世界』土曜社) 近代短歌を読んだあとより和歌を読んだあとの方が作る現代短歌の質が上がる現象。 これは詩的発想にとって大事なのは読んだ文字列より読んで得た想像の方…