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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以49

  • 森鴎外阿部一族」を読む。『菊と刀』で描かれた応分の場を占めたい日本人の心情劇を読むならこれ。〈遺品あり岩波文庫阿部一族』/鈴木六林男〉
  • 自由意志のないものも、自由でありうるか。もしありうるとしたら、その「自由」はどのような意味の自由なのか。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • 【問】浜松駅の駅頭で青黄に塗り分けたダンボールに「戦争反対」と黒字で書いて掲げている人がいる。裏にはキリル文字。意味はあるのか?
  • 【答】意味はある。憲法9条を掲げる日本の世間において、彼が戦争反対論者として賞賛され「応分の場」を占めたい欲求を満たせるという意味がある。
  • 憲法9条改正に反対する人は戦争よりも賞賛を受けられる「応分の場」が失われることを恐れている。
  • 戦争放棄と戦争反対は微妙にずれる。
  • ファン・デン・エンデンのラテン語学校のようにラテン語演劇でラテン語を学びたい。
  • もしくはエスペラント劇でエスペラントを学びたい。
  • 台湾独立分子
  • スピノザが直接的迫害を免れたのは、おそらく彼がラテン語でしか著書を出さなかったからである。(ピエール=フランソワ・モロー、松田克進/樋口善郎訳『スピノザ入門』白水社
  • 『エチカ』第三部で展開されるスピノザの感情の哲学は、彼自身の概念規定からは言葉の上で少々ずれる形になりますが、欲望の一元論として理解する必要があるでしょう。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • Ex eo quod rem nobis similem et quam nullo affectu prosecuti sumus, aliquo affectu affici imaginamur, eo ipso simili affectu afficimur.(E3P27)
  • 共感は反感に原理上、先行するのです。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • 『エチカ』の第一ヴァージョンは、一六六五年以前に書かれ、三部構成であり、当初は『哲学』と呼ばれていたことになる。(ピエール=フランソワ・モロー、松田克進/樋口善郎訳『スピノザ入門』白水社
  • そして日本はスピノザにとって、自然権の理論の機能不全を暴露する――あるいは少なくとも垣間見させる――ものとしての役割を果たしたのである。(ピエール=フランソワ・モロー、松田克進/樋口善郎訳『スピノザ入門』白水社
  • ありもしない「欠如」ばかりが目について、われわれは現に存在しているものへの尊敬が妨げられているのである。(上野修スピノザの世界』講談社現代新書
  • 〈草の花ひたすら咲いてみせにけり/久保田万太郎〉そんな感じの九月だった。
  • haec autem ita fieri debunt ut habeatur ratio firmitatis utilitatis, venustatis. Vitruvius
  • 10月1日(土)アニバーサリーフェア1日目昼に万葉の森公園(浜松市浜北区)横の伎倍の茶屋で伎倍の茶屋三周年記念短歌大会の結果を見た。信藤洋子先生選。浜北区長賞は〈甘酒を児と飲むきっと万葉の人の食事もこんな温度だ/甲太郎〉。
  • 万葉の森公園賞〈万葉の百草生ふる公園に短歌詠まむとて笑顔の集ふ/登子〉短歌にうたとルビ、伎倍の茶屋賞は2首〈いろいろな野菜の並ぶ茶屋の軒どれにするかな夕食の華/勝則〉〈紅花に触れし指先痛みをり茶屋の甘酒飲みて癒さん/葉子〉。
  • 副賞のうなぎまぶしはおいしくいただいた。