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スピノザはまず無限を肯定した上でそこからその否定としての有限を考えるのである(神の視点)。だからスピノザの無限には、無際限の場合のような外部が存在しない。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書)
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十六世紀以降、手稿は出版後に破棄されるのが出版界の常識だったからである。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書)
- スピノザ『エチカ』手稿、ヴァチカン図書館
- 物としての存在ens realeと理屈上の存在ens rationis
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スピノザはいまもこの世界にともにいるのか。それとも世界とスピノザの間は遠くなり、スピノザは必要とされなくなっているのか。(佐藤一郎「あとがき」『知性改善論/神、人間とそのさいわいについての短論文』みすず書房)
- ordo et connexio idearum idem est ac ordo et connexio rerum.(E2P7)
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身体のどんな特徴と外部からの刺激のどんな特徴とが、いかなる相互作用をもって変状をもたらすのか、精神にはそれを知ることは困難である。(國分功一郎『スピノザ』岩波新書)
- nuntempe sifilisaj pacientoj pliiĝas inter precipe junaj virinoj en japanio. unu el kaŭzoj estas ke senadministrita prostituado pliiĝas. mi timas.
- mi ne estas kacingisto, sed nuntempe mi devas porti kacingon por seksumi sekure.
- 図書館俳句ポストで〈新涼のコインロッカーみな閉ぢる/以太〉が佳作だった。
- 〈手袋の五指恍惚と広げおく/対馬康子〉『現代俳句』2022.11、脱いだ私の恍惚でもあるか。
- 〈きさらぎを鳥の名前と思いけり/北川美美〉『現代俳句』2022.11、空へのあこがれ。
- 〈用紙切れのランプ点滅冬に入る/植垣規雄〉「蜻蛉の空」『現代俳句』2022.11、寒々とした機械の点滅、命の尽きるように。
- 〈疲れきった母象のようバスが行く/小山貴子〉「蟻二匹」『現代俳句』2022.11、揺れながらゆく。
- 〈人日の大きくたるむ送電線/滝浪武〉「人日」『現代俳句』2022.11、電気に重さはないけれど人口に比例してたるむような。
- 〈秋の浜海は巻かれて貝の中/松王かをり〉「海原へ」『現代俳句』2022.11、するすると巻かれてしまわれる。
- 〈ティーバッグの紐染まりゆく春の月/西野奏子〉「相互フォロー」『現代俳句』2022.11、まったりとした時間の共鳴がある。
- 〈コロナ禍を夜風と思ふ洗ひ髪/篠遠早紀〉「木の根明く」『現代俳句』2022.11、こういう静かな談林調いいね。
- 〈うちの子も感染したというひと言を午後の話題に言い出せぬまま/井上佳香〉『短歌21世紀』2022.11、うちもまだ両親には言っていない。
- 〈死んだあと名前を残すことよりもいま目の前のあなたを愛す/小澤拓夢〉『短歌21世紀』2022.11、今の愛か未来への名か、やがて永遠の相がその選択肢に加わるだろう。
- 〈こんなにも煌めくものかソーダ水あなたの去った夜のガストの/小川竜駆〉『短歌21世紀』2022.11、交わした言葉の陰影がソーダ水のグラスへ投影される。