- インターネットで政治的な発言をしない人は賢明だ。
- 賢明ではない生き方もある。
- 政治的な発言をしないことは政治的な行為だからではなく、某党へ投票せよとか何に反対せよなどと直接訴えるのではなく間接的にそうするように促したほうがはるかに効果的だからだ。
- 政治的な発言のうち、直接の訴えは反発を生みやすい。
- もちろん反発を生ませたければ、自分の本来の意見とは逆の意見を直接訴えるのもひとつの手法だ。
- また、自分の立場を表現するのにも政治的な発言は有効だろう。
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マルクスがここで実質的にいわんとしていることは、労働力は他の商品と関係し依存しあう価値体系のなかにあるということにすぎない。(柄谷行人『マルクスその可能性の中心』講談社文庫)
- カフカのホテク公園
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ぼくがただ自分の文学的天職に従事するせいでその他のことに興味をもたず、そしてその結果として冷酷であることの真実さ、もしくは真実らしさを、だれがぼくに確証してくれるのか。(一九一二年三月二日『カフカ全集7』新潮社)
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ドイツがロシアに宣戦布告した。――午後、水泳学校に。(一九一四年八月二日『カフカ全集7』新潮社)
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恐慌とはなにか。それは、価値の関係の体系が一瞬解体されることだ。物の内在的価値がそのとき消えてしまう。(柄谷行人『マルクスその可能性の中心』講談社文庫)
- 四字戯画
- 四字戯画、まさか「不」や「我」や「音」をそこから持って来るとは。
- 南極の地理空間情報(国土地理院)
- Anarchistische Pogo-Partei Deutschlands、ドイツ無政府主義ポゴ党
- 10円のなかの1円はすべて等価だが、10個の貝は10個すべてが同じ貝という概念を有しているだけで異なっている。
- 10個の貝は概念として等価だが、同じではない。
- 交換可能な貨幣のように、伝達可能な文字は〈物々交換の延長として〉模倣や類想のある文字だ。
- 独創的な文字、たとえば独創的な詩歌は伝達不可能であり、貨幣としては失敗作となるばかりか偽造の疑いをかけられる。
- 独創的な詩歌は偽造された貨幣である。
- 価値形態論と労働価値説
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日本のニューレフトはそれに先駆けて、大衆運動のヘゲモニーを(部分的にであれ)、全学連というかたちで掌握していたのである。この先駆性と、学生インテリゲンツィアが対抗運動総体を領導するという「後進国」のスタイルが混在しているところに、日本の六〇年安保の特異性が存在した。(絓秀実『革命的な、あまりに革命的な』ちくま学芸文庫)
- 自由には、自分を自分の意志で動かせるという自由と、自分は環境など何かよくわからないものに動かされているため責任を逃れているという自由の2つある。
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幻覚やイメージの再⽣、時間と空間における現実世界とのズレ。(フォトグラファー 木村和平による展示「石と桃」が、Rollにて5月5日(日・祝)まで開催中。)
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スターリニズムに対して初期マルクスがたてられ、さらにそのヒューマニズムに対して反人間的な後期マルクスがたてられたのであって(柄谷行人『マルクスその可能性の中心』講談社文庫)
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この問題の神秘的性格を明らかにしたのはヴァレリーである。彼は、作品は作者から自立しているばかりでなく、"作者"というものをつくり出すのだと考える。(柄谷行人『マルクスその可能性の中心』講談社文庫)
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読むことは作者を変形する。(柄谷行人『マルクスその可能性の中心』講談社文庫)
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われわれは、「隠れた構造」「下部構造」「深層構造」という考えに、プラトン主義が生きのこっていることを知るべきである。(柄谷行人『マルクスその可能性の中心』講談社文庫)