- bellum omnium contra omnes. ホッブス
- homines ex natura hostes sunt. スピノザ
- エチカを読み抄しつつ若き日の清き歎きに似て恋ふるかな 土田耕平
- 「non ridere, non lugere, neque detestari, sed intelligere」の安倍能成訳が「不嘲不歎不呪而唯識」
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思えば三十年の昔になる。その頃私は東大法学部の学生であった。だが既に前年、東北の高等学校に在学中、胸膜炎に続いて脊椎カリエスを患い、医者からは学業の継続を考えるより退いて宗教書を繙く様に忠告されていた。(『畠中尚志全文集』講談社学術文庫)
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脊椎から下った膿を排除する為前後十数回のプンクチオンを受けた私の下腹部には、医者も恐れる瘻孔が出来、昼夜を分かず膿がそこから流れ出していた。(『畠中尚志全文集』講談社学術文庫)
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『エチカ』の各定理の証明の終わりごとに必ず出てくるQ.E.D.という句を、当時まだ幼かった次女がいつの間にか聞き覚えていて、いつか夕食の折り、何かの拍子に突然「キューイーデー」と言い出して家人を笑わせたのもなつかしい思い出である。(『畠中尚志全文集』講談社学術文庫)
- laetita concomitante idea aliquis rei tanqam causa
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名のない魚だって 死んだら/ぼくたちの意識のなかを泳ぐだろう/鳥だって死んだら意味を飛ぶのだ/そのように 死者だって恢復するのだ(「無言歌」『長田弘詩集』思潮社)
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ほんとうにきみが十八歳であるなら、/十八歳とは きみのこれまでに書いた/十八篇の素敵な詩篇のことだ(「クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか」『長田弘詩集』思潮社)
- 装甲車ふみつけて越す足裏の清しき論理に息つめている 岸上大作
- 家父長制の構造をもつ社会であればフェミニストは活動しやすくなる。けれど、日本みたいな近代でむりやり家父長制を敷いた、その実は双系制の社会だと男女どちらも弱者となりうるからフェミニストの活動は容易に妨害される。弱者男性から背後を突かれる。
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ナショナリズムの実態は、複雑かつ矛盾だらけの思想と運動の集合体である。「我々が誰か」を定義することが、常に「我々ではないものは誰か」を定義することと同じであるように、連帯と排他性を内包する。(中西嘉宏『ミャンマー現代史』岩波新書)
- ミャンマーの紅茶ラペッイェー လက်ဖက်ရည် もベトナム珈琲 cà phê sữaと同じく加糖練乳を使う。電力の供給量のため冷蔵庫が普及しなかったのだろう。
- mizzima
- irrawaddy
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以前の舗装工事では、計画された舗装道路の幅のうち、両脇1ぺー(1フィート、約三〇センチ)は舗装しなかった、その分をうちは請求するけど、工事費はもらえない。(中西嘉宏『ミャンマー現代史』岩波新書)
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日本でも、高群逸枝が母系制が先行したと主張して、柳田国男を批判したのです。しかし、それは間違いで、父系、母系のどちらでもない双系制があったということになった。(『想像ラジオ』と『遊動論』(いとうせいこうと対談))