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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以75

  • 真理の追究が権力による恐るべき迫害をひき起こすこと、人々は必ずしも真理が追究されるのを望んでいないこと、そうしたことを十分に承知した上で真理の追究に取り組むのが哲学者である。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 日本のSNSが面倒だと言われるのは受け手も発し手も応分の場を占めたいという欲求を隠そうとしないから。
  • 距離感がバグるとか距離感が狂っているとは応分の場が背景にある。
  • 電話帳でもここらはもう海じゃない 都電の駅まで二人で歩く/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、電話帳でそこが海だとわかる徴は何だろうと考えさせる。地名かな、数字の8かな、とか。
  • 家々のアンテナ全て西を向きその中の何軒かのカレー/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、全て西を向くという異常の気配(それは日常でもある)と夕飯がカレーという日常(それは非日常でもある)
  • 朝刊が濡れないように包まれて届く世界の明日までが雨/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、新聞を世界の到来として描く。明日の予言も天気予報として新聞には含意される。
  • 自転車屋に一輪車があって楽しい あなたには自転車をあげたい/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、そうしてぼくらはずらされてゆく。
  • 一年が終わる。青物市場の裏に、夏石番矢の幽霊がいる。/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、俳句の怪物として。
  • The Situationist International archives
  • シチュアシオニスト・オンライン文庫
  • 俳人・白川洞光は鮫島の生まれだという。
  • 蠢話語俠
  • 「明日への神話」は反核絵画だとして、しかし、「太陽の塔」は原発翼賛・推進のモニュメントなのである。(絓秀実『天皇制の隠語』航思社)
  • 原子力こそ冷戦体制下の革命戦略を可能にした当のものにほかならない。(絓秀実『天皇制の隠語』航思社)
  • われわれが「太陽の塔」を、いまだに国民的シンボルとしているもう一つの理由も、ここにある。それは「一九六八年の革命」に対する受動的反革命が「成功」した象徴として、である。(絓秀実『天皇制の隠語』航思社)
  • まばたきに滲む夜中の室外機そちらにも生きていますか 人が/野村日魚子(『百年後〜』ナナロク社)「そちら」は室外なのだろうけれど、内向的に室内に住む人の暮らしを支えるのが室外で生きている人であることを視線から外そうとする人を表現しようとしている。だから末尾が「人が」。
  • この外と内の関係、落差は〈死者の国抱えて走って行くみたい夜のファミレスから見るバスは/野村日魚子〉にも。
  • このような野村日魚子短歌の内外、騒静の落差は、中村良夫が〈折々に伊吹を見てや冬籠/芭蕉〉で指摘した「自分の視界を確保しながら他者の視線から身を守るような振舞い癖」を「同時に充たす生活空間を人は好む」(『風景学入門』中公新書)に通じる。生活の歌なのだ。
  • 示現舎
  • 冬の化繊レギンスによる臀部・脚のかゆみにはワセリンを塗りたくるに限る。
  • 城北図書館浜松鈴鈴を手にとった、昭和レトロ特集号。
  • 12月11日(日)14時ごろ、浜松フラワーパークみはらしの丘で浜名湖フォークトピアの演奏をやっていた。
  • ネットプリント詩政紙「沈黙交易」2022年12月12日号セブンイレブン複合機にて19日23:59まで「5SLKY6C7」でローソン・ファミマ・ポプラの複合機にて20日19時まで「4386A2337D」で印刷できる。A4白黒1枚20円
  • 〈夏空の肺活量に追いつかず立ち漕ぎをして軋む自転車/有友紗哉香〉(『銀杏』第二十二号、伊佐市教育委員会)息切れを「追いつかず」と自転車に関連することばで表現した技巧。
  • 〈肩口に頬を乗せれば白シャツを透過してゆく西日の粒子/渡邉美愛〉(『銀杏』第二十二号、伊佐市教育委員会)西日が白シャツを透ける様子を劇的に表現した。ただ「乗」の用字はどうだろう。〈下の名を歯に馴染ませて樹形図の発光しあう夜のただなか/渡邉美愛〉稲妻であるし、遺伝子の共鳴でもある。
  • 12月12日(月)、また弊局のコロナ陽性者15名