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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以82

  • 製塩や製鉄などにおいて、熱量を得るため薪が大量に求められ、その薪を供給する森や山の消耗が激しかったのである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • 明治国家は、神道を「信教の自由」によって選択されるような宗教と区別しました。すなわち、神道を他の宗教と同一レベルにおくことを禁じたのです。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 信仰(宗教)と敬神(国家神道)の別。
  • そこで、柳田は、子孫をもうけることなく死んだ若者たちの養子となることを提案しています。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • デカルトは、フランス語でje(われ)として顕在しているものを、ラテン語にすることによって打ち消そうとしたのではないか、と。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 文末の「わ」は一人称代名詞
  • そこで、私は「コギト・エルゴ・スム」をつぎのように関西弁に訳し直すことを提案したい。《思うわ、ゆえに、あるわ》(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • さて幕府や藩、寺社などの求めるような大径材・長大材は入手に苦労をともなったのであるが、これは市場では流通しにくかったようである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • 江戸真砂六十帖
  • 遠山奇談
  • 次世代に文化財建造物を引き継ぐには、物としての木造建造物だけでなく、その母たる森林を育み、木と共存・継承するシステムを必要とする、新しい時代を迎えているのである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • このように巨木を必要とする近代日本の自社の造営を台湾が支えたのであった。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • 自然法則は人間存在を貫いている。呼吸も摂食も排泄も、なしですませるわけにはいかないのが人間という存在だ。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 民俗学は、単に古き良きを愛玩する好事家の営みなのではない。生活事実を手がかりに、「現在」を照らし出し、その上に「未来」を展望する、市民としての私たちに不可欠な基礎教養なのだ。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 生物的な「発情期」とは異なる文化的指標の導入によって、発情がコントロールされているのだ。それがすなわち「衣服」である。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 前近代のイエが、家業のために非親族をも許容する大家族であったのに対し、非親族を排除した核家族である近代家族では、愛情をもって子どもを育て上げるこたが最優先ミッションとして位置づけられることとなる。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • オヤコという日本語の原義は生物学的関係にはない。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 柳田國男「オヤと労働」、個々の労働単位がコ、それらを統率するのがオヤ。もともとは非親族を含む関係を指していたけれどやがて血縁に基づく親子だけに限定されるようになった。
  • Ĉina Radio Internacia
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  • ベトナムはその地形のシルエットだけを見ると、日本列島に似ているのだが、いわば日本海に当たる部分がラオスの山岳部である。そこに逃れ、また、そこから降りてくる山地民がベトナム社会の歴史を形作った、といってよい。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 要するに武士道とは、武士が不用となった時代に生まれた観念でしかなかった。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 多くの母系制社会では、実際は、政治的な権力は男に握られている。一方、双系制社会では、男女の力が平等であることが多い。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 双方的bilatéralと双系的bilinéaire
  • 柳田によれば、日本の先祖信仰の特徴は、死者が母系・父系のような血のつながりがなくても、養子や結婚その他の縁故があれば、祖霊の中に入れられるということである。これはおそらく双系制と関連している。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書