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以太以外

青時雨ことばは水でできている 以太

所以87

  • 本市を中心に精力的な活動に取り組んでいるイラストレーター:いきものだものさんが、材料費のみの無報酬で本取り組みにご協力してくださいます。(地下道アートペイント
  • 身の長に合ふ迷彩服を購ひてのち都市密林に紛れしひとり/齋藤史
  • 権力者が組織的に要請されるのは、権力者が権力を行使したいからではなく、他の人々が権力者を通して権力を行使したいがためである。(鈴木健なめらかな社会とその敵ちくま学芸文庫
  • 新しい西伊場のイオンがイオン浜松西店に近すぎる問題。
  • 開戦のニュース短くをはりたり大地きびしく霜おりにけり 松田常憲
  • 元寇の後六百六十年大いなる国難木樽国難は来る 佐佐木信綱
  • ザザシティ中央館1階の31アイスクリームがあったところがしばらくギャラリーみたいになっていたけど、OTTOgelatoオットジェラートという8種類のフレーバーを楽しめるジェラート屋になるらしい。
  • CHROME MUSIC LAB 音楽の実験
  • Crossroad of word 現代詩をあつめたアーカイブサイト
  • SCW天気予報GPV気象予報に代わる
  • 野外活動研究会 愛知県
  • 建築人類学者の眼  佐藤浩司
  • 韻ノート
  • 黒潮の天にしつづく涯までを眼鏡が中につぶさに見極む 吉野昌夫
  • 地方女子は赤川次郎銀色夏生ばかり読んでいるという先入観がある。
  • 自然数という考えなしにも、一対一対応の考えさえあれば、数の大小の比較はできることがわかった。いや、よく考えてみると、この一対一対応こそ自然数で数えることの基礎をなしていることに気づくだろう。(遠山啓『無限と連続』岩波新書
  • 無限集合では、部分は全体に等しい。
  • 浜松市の毎日の新型コロナウィルス感染者も30人以下が続いているので、意識的にはもはやコロナ終熄だろう。
  • 円周率πや自然対数の底eは超越数、代数的ではない数。
  • 群はちょうど有機的に組織された社会のようなものであって、そのなかから勝手に要素を取り去ると、残りの集合はもはや群ではなくなる。(遠山啓『無限と連続』岩波新書
  • 反射、対処、推移の三つの規則を一まとめにして同値律と呼ぶことにする。(遠山啓『無限と連続』岩波新書
  • トポロジーのために遠山啓『無限と連続』岩波新書の第3章「創られた空間」を読む。
  • トポロジーは連続性の幾何学である。ゴムが円から楕円へ変形しても円の点は楕円の点と一対一対応している。
  • トポロジーの近傍と膜はなんか似たものを感じる。
  • 社会のなかの一個人が、単に一つの人間の集合Mの一要素であるだけではなく、それぞれ、国家、都市、政党、家族、勤務する社会、……など大小さまざまのMの部分集合に属するように、位相空間の各点もまた大小さまざまの近傍という部分集合に属しているわけである。(遠山啓『無限と連続』岩波新書
  • ↑同心円
  • 静止と不動を基調としたユークリッド幾何学に対して、変化と運動をその背後の統制原理とする近代の幾何学はいちじるしい対照をなしているといわねばならない。(遠山啓『無限と連続』岩波新書

所以86

  • 嘘みたいな話だが、ずっと動きが悪い本を棚から一度抜き出して、また元の位置に戻すだけで、その日に売れていくこともある。僕は何度もこれを経験している。人が触った痕跡というものが、そこに残るのだと思う。(山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社)
  • 思いもよらない本との刺激的な出会いというのは、目的の外の買い物の中にある。それを空間として提供できるのが、リアル書店の強みだ。(山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社)
  • かつて本というものは非常に貴重なものでした。だから本を手に入れたなら、繰り返し読み、書き込みもして、使いやすいようカスタマイズする。こういうことが洋の東西を問わずあったようです。(読んで書いて潜り込む。“マルジナリア”という古くて新しい読書術
  • 暴力のかくうつくしき世に住みてひねもすうたふわが子守うた/齋藤史
  • 近藤芳美は陸軍船舶兵だったか。
  • 漱石のマルジナリアは大きく①疑問、②賛否、③思考の三つに分類できる。(山本貴光『マルジナリアでつかまえて』本の雑誌社
  • この③を便宜上、さらに二つに分けてみよう。A連想、B発想とする。(山本貴光『マルジナリアでつかまえて』本の雑誌社
  • Derrida’s Margins
  • 余白メモのパターン、要約・換言・意見・疑問・調査・原文(原典)
  • 索引は、その本を要素に分解して部品を並べた状態のようなものです。(山本貴光『マルジナリアでつかまえて』本の雑誌社
  • しかし刻読は学習法以上のものである。というのも、テキストを読み、気になるところに線を引き、線を引いた箇所について考え、コメントを残すことは、およそあらゆる思考術に共通する基盤とも言うべき作業であるからだ。(読書猿『独学大全』ダイヤモンド社
  • 『独学大全』の刻読と注釈とレーニンノートはマルジナリアと繋がる。
  • いまは手を動かさないのが賢明。つまり金子以外はWinnyを(修正しないことを)、裁判に勝つための「手段」としてみている。多方、身悶える金子にとっては「目的」だ。その差が、ここに相克として現れる。(プログラマーと映画、そして観客の三つ巴:金子勇と映画『Winny』が解き明かすべきものの正体
  • 3月13日(月)マスクのルールが緩和されたけれど職場はマスク着用である。公園でジョギングしている人も鼻頬の水平線から垂らす式のマスクを着用していた。
  • 人間は理由があって行動をするのではなく、行動をした後に理由をつくるようだ。(鈴木健なめらかな社会とその敵ちくま学芸文庫
  • 運動を開始するシグナルとなる準備電位は、その運動をしようとする意志のタイミングよりも300ミリ秒ほど早くはじまるということである。つまり、意志より前に運動がはじまっているということになる。(鈴木健なめらかな社会とその敵ちくま学芸文庫
  • 責任を追及することによって自由意志という幻想をお互いに強化しているのである。(鈴木健なめらかな社会とその敵ちくま学芸文庫

所以85

  • Tはトナーグレイ(Toner Gray)で、コピー機のトナーの色に寄せたコピックの開発用途に由来する灰色です。(C、W、N、Tの4種類のグレイの差について教えてください。) 
  • 噴水は挫折のかたち 夕空に打ち返されて円く落ちくる/吉川宏志
  • 大熊座沈めば君が言はざりし言葉にむきてふかく眠らむ/米川千嘉子
  • 万歳々々と送りつつ思ふこの兵が今宵ひとりとなりし時を/鵜木保
  • 地球システムを捉える科学的ホーリズムholism
  • 月の地球側は玄武岩、反対側は斜長岩。
  • 二〇世紀はそれ以前と比べて巨大噴火がほとんどなかった。すなわち、大噴火による気温低下がなかったため、二〇世紀後半の温暖化が顕在化した可能性も否定できない。(鎌田浩毅『知っておきたい地球科学』岩波新書
  • 端的にいうと、意味の根源には生き物の主観がひそむのである。意味とは本来、「主体である誰かにとっての価値」であり、誰かが生きることと切り離せない。(西垣通『超デジタル世界』岩波新書
  • 生命情報⊇社会情報⊇機械情報
  • 21世紀の信頼できる知を構築するためには、自己本位の底なし相対主義を克服しなくてはならない。(西垣通『超デジタル世界』岩波新書
  • とはいえ日本人の圧倒的多数は、たとえタテマエは進歩的個人主義者でも、ホンネはごりごりの共同体主義者である。(西垣通『超デジタル世界』岩波新書
  • 俳句の主語の省略、言語化される前段階l'anté-linguistiqueにおける暗黙の了解、意味がことばになる瞬間。
  • 中国でジェンズ毽子、越南でダーカウđá cầuと呼ばれる蹴羽根を楽天で買った。
  • 似たような競技には手で羽根shuttlecockを打つペテカpetecaやインディアカindiacaがある。バドミントンもその類か。
  • 道具ひとつで足を使うという点では蹴鞠や蹴球・サッカーsoccerや籐球・セパタクローsepak takrawにも通じる。
  • 道具ひとつでできる、地域交流のための外遊び文化を増やしたい。
  • ベトナム語の詩、Thể lục bát 體六八
  • 太陽のあたたかいあさ掌にのせし果実のおもみに泪おとしぬ/加藤克巳
  • まるで真空管のやうに、ひつそりとした深夜の胎のなかに、私はめざめた/前田夕暮
  • 時間を忘れて果物が転がつてゐる。人形のしづかな美しさに比較される/中野嘉一
  • リップストップ生地の長袖シャツか。
  • 次世代デジタルライブラリー
  • 3月3日(金)から右下の肋骨が、身体を動かすと、痛む。ロキソプロフェンのテープが効く。
  • 定義definitio 定義されるものと定義にあてはまらないものとを区別する。境界
  • 公理axioma 明白なものと証明ぬきで受け入れられる前提
  • 定理propositio 証明される命題、Q.E.D.で締められる。
  • 系corollarium 証明された定理から直接派生される命題
  • 補助定理lemma 主要な定理を証明する準備のための補助的な定理
  • 要請postulatum 証明ぬきで承認を求める命題だが公理と違いある特定の(たとえば身体のような)限定された領域にのみ関わる。
  • 備考scholium、定理を経験や論争的文脈に位置づける。
  • スーパーカブ110ccの片雲号、乗って4年半走行距離27000キロでフロントタイヤとリアタイヤ交換である。オイル交換と四年目点検をあわせて3万数千円

所以84

  • ひとり寝のわびしきままに起きゐつつ月をあはれと忌みぞかねつる/詠み人知らず
  • つまり、女性が一人で月を見ることが禁忌とされるのは、かぐや姫のように思い悩んでしまうから、そして、彼女を思う人物の元から離れて行ってしまう可能性を危惧するからだといえるのではなかろうか。(田中貴子『いちにち、古典』岩波新書
  • 順ぐりに支配し、支配される。(橋場弦『古代ギリシアの民主政』 岩波新書
  • イソノミア(法の平等)→前462年、アレオパゴス評議会から実権を剥奪→デモクラティア
  • アテネの雑踏整理役としての国有奴隷スキタイ人弓兵。
  • 役人や弓兵が治安の維持に役割を果たさなかったとすれば、誰がそれを行ったか。それは、平時と非常時とを問わず、ほかならぬ一般市民であった。民主政にあって、暴力はどこかに集中しているのではなく、市民のあいだにうすくあまねく分散している。(橋場弦『古代ギリシアの民主政』 岩波新書) 
  • シラクサ
  • 陶片追放に似た制度もあった。陶片ではなくオリーブの葉に記名して投票したので、「葉片追放(ペタリスモス)」と呼ばれた。(橋場弦『古代ギリシアの民主政』 岩波新書
  • 参政権・市民権というものは、いわば大きな全体と考えられていて、めいめいの市民がその分け前にあずかる、というふうに理解されていた。参政権を個人の権利と考える近代的発想と、その点で根本的にちがう。(橋場弦『古代ギリシアの民主政』 岩波新書
  • 古代アテナイ人がもし今日の議会政治を目にしたならば、それを民主政ではなく、極端な寡頭制と見なすであろう。彼らにとって統治の主体とは代議士ではなく、市民自身だったからである。(橋場弦『古代ギリシアの民主政』 岩波新書
  • 2月22日(水)、杉花粉が飛散しており花粉症なので鼻水が多く出る。
  • ところで「凹(へこ)んだ感じ」といった。じつはこのことは天野長老のみにとどまらず、あらかじめいっておけば閉鎖京都系詩的交友圏ぜんたいにわたって、おぼえさせられた詩的特徴でこそあった。みなさん静にすみに控えるようなぐあい。(正津勉『京都詩人傳』アーツアンドクラフツ)
  • ところでここまで、いまもまただが定義なしで閉鎖京都系という用語をもちいてきた、そこでいっておこう。じつはこれはもっと正しくは京都近江詩人連合とこそ呼ぶべきものだと。(正津勉『京都詩人傳』アーツアンドクラフツ)
  • 君をわらふ友らの前によりゆきてしどろもどろにわれも笑ひ居き 中島栄一
  • 三月書房(寺町二条上ル)は、あの梶井基次郎の「檸檬」で有名な果実店八百卯の近く。その昔から京都のみならず思想・文芸を中心に独自な品ぞろえで全国の読書人に知られる書店だ。ベストセラーは扱っていない。店の棚にはまさに「本が唸っている」。政治的パンフや、同人誌や、アングラ冊子や、なかには「ノッポとチビ」も「0005」もあった。そしてなんと売れたりもした!(正津勉『京都詩人傳』アーツアンドクラフツ)
  • 色と形と言葉のゲーム
  • 涼しい気候と標高の高い環境を好むこだわりが強いアラビカ種とは異なり、リベリカ種はアラビカ種よりさび病への耐性があり、暖かく低い土地でもよく育つ。(温暖化がコーヒー豆の栽培にも影響、19世紀に飲まれていた「リベリカ種」は農園の“救世主”になるか
  • 京都竪穴式住居論。(正津勉『京都詩人傳』アーツアンドクラフツ)
  • 「火照る土地」や「ハガネの林」といった隠喩は特別に現実的な意味との対応を持っていない。隠喩によるイメージが成立すると、連想ゲームや縁語の掛け算のように、イメージとイメージが連鎖的に生み出されつづけるのだと。(正津勉『京都詩人傳』アーツアンドクラフツ)
  • 夜の空はまさに秋なり燈火管制の真闇の底に子等と眺めぬ/岡本かの子
  • 飼料高騰と鳥インフルエンザで卵価格の上昇か。牛乳を飲むしかない。
京都詩人傳―一九六〇年代詩漂流記

所以83

所以82

  • 製塩や製鉄などにおいて、熱量を得るため薪が大量に求められ、その薪を供給する森や山の消耗が激しかったのである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • 明治国家は、神道を「信教の自由」によって選択されるような宗教と区別しました。すなわち、神道を他の宗教と同一レベルにおくことを禁じたのです。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 信仰(宗教)と敬神(国家神道)の別。
  • そこで、柳田は、子孫をもうけることなく死んだ若者たちの養子となることを提案しています。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • デカルトは、フランス語でje(われ)として顕在しているものを、ラテン語にすることによって打ち消そうとしたのではないか、と。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 文末の「わ」は一人称代名詞
  • そこで、私は「コギト・エルゴ・スム」をつぎのように関西弁に訳し直すことを提案したい。《思うわ、ゆえに、あるわ》(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • さて幕府や藩、寺社などの求めるような大径材・長大材は入手に苦労をともなったのであるが、これは市場では流通しにくかったようである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • 江戸真砂六十帖
  • 遠山奇談
  • 次世代に文化財建造物を引き継ぐには、物としての木造建造物だけでなく、その母たる森林を育み、木と共存・継承するシステムを必要とする、新しい時代を迎えているのである。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • このように巨木を必要とする近代日本の自社の造営を台湾が支えたのであった。(海野聡『森と木と建築の日本史』岩波新書
  • 自然法則は人間存在を貫いている。呼吸も摂食も排泄も、なしですませるわけにはいかないのが人間という存在だ。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 民俗学は、単に古き良きを愛玩する好事家の営みなのではない。生活事実を手がかりに、「現在」を照らし出し、その上に「未来」を展望する、市民としての私たちに不可欠な基礎教養なのだ。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 生物的な「発情期」とは異なる文化的指標の導入によって、発情がコントロールされているのだ。それがすなわち「衣服」である。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 前近代のイエが、家業のために非親族をも許容する大家族であったのに対し、非親族を排除した核家族である近代家族では、愛情をもって子どもを育て上げるこたが最優先ミッションとして位置づけられることとなる。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • オヤコという日本語の原義は生物学的関係にはない。(菊地暁『民俗学入門』岩波新書
  • 柳田國男「オヤと労働」、個々の労働単位がコ、それらを統率するのがオヤ。もともとは非親族を含む関係を指していたけれどやがて血縁に基づく親子だけに限定されるようになった。
  • Ĉina Radio Internacia
  •  
  • ベトナムはその地形のシルエットだけを見ると、日本列島に似ているのだが、いわば日本海に当たる部分がラオスの山岳部である。そこに逃れ、また、そこから降りてくる山地民がベトナム社会の歴史を形作った、といってよい。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 要するに武士道とは、武士が不用となった時代に生まれた観念でしかなかった。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 多くの母系制社会では、実際は、政治的な権力は男に握られている。一方、双系制社会では、男女の力が平等であることが多い。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書
  • 双方的bilatéralと双系的bilinéaire
  • 柳田によれば、日本の先祖信仰の特徴は、死者が母系・父系のような血のつながりがなくても、養子や結婚その他の縁故があれば、祖霊の中に入れられるということである。これはおそらく双系制と関連している。(柄谷行人『世界史の実験』岩波新書

所以81

  • bellum omnium contra omnes. ホッブス
  • homines ex natura hostes sunt. スピノザ
  • エチカを読み抄しつつ若き日の清き歎きに似て恋ふるかな 土田耕平
  • 「non ridere, non lugere, neque detestari, sed intelligere」の安倍能成訳が「不嘲不歎不呪而唯識
  • 思えば三十年の昔になる。その頃私は東大法学部の学生であった。だが既に前年、東北の高等学校に在学中、胸膜炎に続いて脊椎カリエスを患い、医者からは学業の継続を考えるより退いて宗教書を繙く様に忠告されていた。(『畠中尚志全文集』講談社学術文庫
  • 脊椎から下った膿を排除する為前後十数回のプンクチオンを受けた私の下腹部には、医者も恐れる瘻孔が出来、昼夜を分かず膿がそこから流れ出していた。(『畠中尚志全文集』講談社学術文庫
  • 『エチカ』の各定理の証明の終わりごとに必ず出てくるQ.E.D.という句を、当時まだ幼かった次女がいつの間にか聞き覚えていて、いつか夕食の折り、何かの拍子に突然「キューイーデー」と言い出して家人を笑わせたのもなつかしい思い出である。(『畠中尚志全文集』講談社学術文庫
  • laetita concomitante idea aliquis rei tanqam causa
  • 名のない魚だって 死んだら/ぼくたちの意識のなかを泳ぐだろう/鳥だって死んだら意味を飛ぶのだ/そのように 死者だって恢復するのだ(「無言歌」『長田弘詩集』思潮社
  • ほんとうにきみが十八歳であるなら、/十八歳とは きみのこれまでに書いた/十八篇の素敵な詩篇のことだ(「クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか」『長田弘詩集』思潮社
  • 装甲車ふみつけて越す足裏の清しき論理に息つめている 岸上大作
  • 家父長制の構造をもつ社会であればフェミニストは活動しやすくなる。けれど、日本みたいな近代でむりやり家父長制を敷いた、その実は双系制の社会だと男女どちらも弱者となりうるからフェミニストの活動は容易に妨害される。弱者男性から背後を突かれる。
  • ナショナリズムの実態は、複雑かつ矛盾だらけの思想と運動の集合体である。「我々が誰か」を定義することが、常に「我々ではないものは誰か」を定義することと同じであるように、連帯と排他性を内包する。(中西嘉宏『ミャンマー現代史』岩波新書
  • ミャンマーの紅茶ラペッイェー လက်ဖက်ရည် もベトナム珈琲 cà phê sữaと同じく加糖練乳を使う。電力の供給量のため冷蔵庫が普及しなかったのだろう。
  • mizzima
  • irrawaddy
  • 以前の舗装工事では、計画された舗装道路の幅のうち、両脇1ぺー(1フィート、約三〇センチ)は舗装しなかった、その分をうちは請求するけど、工事費はもらえない。(中西嘉宏『ミャンマー現代史』岩波新書
  • 日本でも、高群逸枝が母系制が先行したと主張して、柳田国男を批判したのです。しかし、それは間違いで、父系、母系のどちらでもない双系制があったということになった。(『想像ラジオ』と『遊動論』(いとうせいこうと対談)

所以80

  • ネットプリント案「区分棚」「乳齒象」
  • われわれのリアリズムは倍率一倍と称する倍率一・二五倍である。(森敦『意味の変容』ちくま文庫
  • 代数学の粋といわれるトポロジーは、一言でいえば近傍の一語に尽きるとされている。(森敦『意味の変容』ちくま文庫
  • 位相幾何学を嗜むべきか。
  • したがって、すくなくとも、ぼくらはまず極小において見、極大において見、はじめて思考の指針を現実に向けて、その意味を変容において捉えなければならぬ。(森敦『意味の変容』ちくま文庫
  • 文芸家の中では詩人や小説家にまして、翻訳家をこそ最高位に置きたい、とつねづね思っている。理由は、表現行為の上での私からの離れように拠る。(高橋睦郎「無私の人の小やかな私」『鼓直句集』水声社
  • 日本語における「話し言葉」とは、おそらく「文語」とも「口語」とも違う第三の体系をかたちづくっていながら、まだその構造は描写されることも分析されることもなく、したがっていかなる制度的な場で教育されることもない、というのが現状ではないのか。(蓮實重彦『反=日本語論』ちくま文庫
  • フランス語の「ぼくたち」Nousとは、「ぼく」の数倍化されたものではなく、この「ぼく」と「ぼく」ならざる他の人称の集合からなりたっていて、その構成要素相互のあいだには「排他的関係」が成立しているのだ。(蓮實重彦『反=日本語論』ちくま文庫
  • ライフゲーム
  • 家をかまえて蓄財しつつ定住するパラノ型、運と勘に任せて逃げてしまうスキゾ型。
  • 位相とは、位相空間という概念から派生した思想であり、位相空間とは各点に近傍系が定義されているところの点集合の謂である(都筑卓司トポロジー入門』ブルーバックス
  • 位相という言葉は、近さの概念、あるいはもっと端的に‘近さ’といった方が自然かもしれない。(志賀浩二『現代数学への招待』ちくま学芸文庫
  • 位相空間は、曲面概念よりはむしろ集合概念に近い。そこでは、私たちのもつ素朴な近さの直観に近づこうとしているよりは、むしろそれを捨てて、近さのからくりに注目し、その論理的な骨組みを明らかにしようとしているようにみえる。(志賀浩二『現代数学への招待』ちくま学芸文庫
  • 距離の概念より近さの概念が先立つ。
  • 外部から見れば、大中小とそれぞれ異なる大きさを持ちながら、ひとたび内部にはいればおなじ大きさを持つ。これは内部と外部を分かつところの境界が、内部に属せず外部に属しているからではないだろうか。(森敦『わが青春わが放浪』福武書店
  • 1月25日(水)大寒波到来。昨夜は浜松市でも吹雪いた。午前6時の浜松バイパス新天竜川橋を渡ったけれど凍結していなかった。気温計は零下5度、最高気温も3度で手指の感覚を失った。
  • 1月27日(金)昼ごろの霙まじりの雨で手が壊れそうだった。夕方に止んでからあたたかく思えた。
  • デモクラシー・リバーシルール)、白色テロ対虹色テロみたいなオセロ。エイリアンv.s.プレデターみたいに、勝手にやってろ!
  • デモクラシー・リバーシに黒(アナーキスト)が混ざると楽しいかも。七色と白のいくつかの裏が黒とか。ひとつでも黒が残ればアナーキストの勝ちとか。
  • でも黒が省かれるとは。黒の扱いは現代ではこんなものだろう。

舘山寺の天恩寺

 舘山寺温泉の東にある浜松市動物園。その北(浜松市西区呉松町520)に謎の看板があった。曾許乃御立神社への坂道の途中である。気になっていたので2023年1月15日午前に訪れた。

 崖にベトナム語と寺天恩と漢字が書かれた看板がある。これは寺らしい。その右手に続く坂をのぼると平地(二の丸)に出る。二の丸のなかほどに建つお堂の前に寺の案内板があった。寺の名は天恩寺、ベトナム語でChùa Thiên Ân(寺天恩)というらしい。ベトナム仏教の寺院だろう。2019年9月2日着工で2022月6月26日開基するという。でも辺りには資材などが散乱してまだ工事中のように見えた。

呉松町の天恩寺、Chùa Thiên Ân

 お堂と案内板の手前、二の丸から看板を見下ろせる位置に白い像が立つ。これは観音像かもしれないが、よくわからない。パイナップルが供えてあった。

 Diêu Trì Kim Mẫu

 坂に戻り階段を昇る。お堂の裏手にある、二の丸より小高い丘の上(本丸)には別の像が立つ。そしてこの像にもパイナップルが供えてある。これには名札が添えてありDiêu Trì Kim Mẫuと書いてあった。瑤池金母、西王母のことらしい。ベトナム仏教は道教の影響も受けているのだろうか。そして、本丸にあるということは天恩寺は西王母をおもに祀っているのだろうか。誰もいないので詳細は不明だ。そういえば像はいずれも北を向いている。

 最後まで誰も現れなかった。西王母のパイナップルの横に賽銭を置いて去った。

所以77

  • elabo
  • After the Revolution (Después del Zapatismo) :Director: Leticia Agudo 「革命のあと(サパティスタのあと)」レティシア・アグード監督
  • ちょっと石原希望はすごいな。
  • 私、猫より犬が好きで。サーバルキャットっていう動物がいるんですけど、それをもじって“serval DOG”っていう名前を勝手に作ったんです。(【インタビュー】喜怒哀楽のせめぎ合い──長嶋水徳 – serval DOG – が1st EP『NEVEREVER』で更新する価値観
  • The Atomic café 1982
  • 日常を再定義する詩。
  • 日本のフェミニストの使う「家父長制」は、本当に家父長制が日本に存在しているかという検討なしに、敵を名指しすることで安易に高揚感を得たいという欲望から使われている。
  • 活動のためには敵を名指しさえできれば半ば勝利したようなもの。そのためには日本にない概念を諸外国から引用しても構わない、それは戦略のひとつだ。
  • 日本のイエは家父長制のような構造の支配ではなく、各人の応分の場を占めたいという欲求を利用した共同体だ。
  • 肉体労働者の飲料は朝のコーヒー、昼のマテ茶。
  • 首を冷やさない、ビタミンC、寝るときの加湿でコロナ以外は予防できる。
  • 2023年週刊俳句新年詠
  • すなわち、月山は月山と呼ばれるゆえんを知ろうとする者にはその本然の姿を見せず、本然の姿を見ようとする者には月山と呼ばれるゆえんを語ろうとしないのです。(森敦「月山」『月山』文春文庫)
  • 1月2日午後の浜松駅前北口広場、路上にはillaysyoさんしかいなかった。寒いなか敬意を表する。
  • 去年、浜松駅北口広場でおもに観たのは南米音楽バンドillay、手品をする大道芸人syoさん、歌手朱音さんをはじめとするOWLグループの路上ライブ、そして応援歌で踊るデックさん。
  • マンネリでもいいし、同じことの繰り返しでもいい。そこに彼らがいることが大事。もちろん彼らだけでなくてもいい。
  • なにもなくても路上へくりだそう。
  • おいしい焼き芋のコツは「高温加熱しないこと」「乾燥させないこと」「1時間以上加熱すること」にあった!(【徹底比較】自宅でできるおいしい「極ウマ焼き芋」の焼き方/包み方と焼き時間を検証するよ
  • 〈行く夏のどこを叩いてもピアノ/谷さやん〉『谷さやん句集』朔出版、ピアノはすこし寂しげな秋めいた音をたてる、どこを叩いてもそんはピアノのような音しか出ないと感じるとき鍵盤は無限に延長されている。

所以76

  • Kànzǎidǐng Fish Market 崁仔頂漁市場
  • 報導者 The Reporter. 台湾の独立系メディア
  • 現代短歌における文語はむしろエスペラント語のようなものだと、穂村弘枡野浩一の意見が一致したから、意見というより真理だと思う。@toiimasunomo
  • 現代短歌や現代俳句における文語=エスペラント説は、文語が誰のものでもない言語を使って普遍性という課題へ応接していることを表している。
  • マインクラフトとエスペラントhttps://esperonova.net/
  • マジョリティを名乗るというマイノリティ性。
  • ことばを発する人なら誰もがマイノリティを名乗りたがる時代に、マジョリティを名乗り続けそれでいながら普遍を訴え続けること。
  • マジョリティがマイノリティを名乗るのは商業的戦略、マイノリティがマジョリティを名乗るのは芸術的戦略。
  • スピノザ全集岩波書店
  • 人類の脳から戦争という発想がなくなるとき、虚構を理解できなくなるので詩もなくなる。
  • ベ平連が“市民として”とか言うのも、言い換えれば“群衆として”ということだよ。所属を持たない群衆が、初めて政治過程に参入してくる。それは“68年”のフランスでもアメリカでも同じように起きたんだと思う。そこが小熊には全然見えていない。(『対論1968』集英社新書
  • 反対者は全員抹殺するのと、反対者に思想信条を棄てさせて統合するのと、どちらが権力として残酷なのかという問題でもありますね。(『対論1968』集英社新書
  • 上野千鶴子を典型として、最近だと“リーン・イン・フェミニズム”と呼ばれているような、つまりアッパー・クラスのインテリの“男と同等になるべきだ”、それも要は社会の枢要な地位に就くことを可能にすべきだという、上層階級内部での“不平等”を問題にしてきた。(『対論1968』集英社新書
  • つまるところ、差別について無思考であってもいい、というのがPCなんだ。差別への対処を行儀の問題にすり替えると言ってもいい。そこに問題がある。(『対論1968』集英社新書
  • 遠州天狗屋田吉章さんの天狗ちゃん、エスペラント名はTenguĉjo
  • 12月18日(日)木下惠介記念館の映画上映会で「陸軍」を鑑賞。もうね、ラストシーンで嗚咽ですよ。これだけのラストシーンを「母出征を見送る」の一行だけで検閲を通したとか、木下惠介は策士ですよ。(解説の戴周杰さん、ありがとうございます)
  • “平等”の要求が達成された結果としての抑圧的な社会への叛乱は、それを裏返した“自由”の要求を広範に生じさせた。(『対論1968』集英社新書
  • つまり9条護憲は天皇制護持を意味している。(『対論1968』集英社新書
  • 笠井潔の言う沖縄・台湾・香港の東アジア島嶼連合、「主権国家ではない緩やかな自治連合」「国際コミューン連合を目指すような非主権国家地帯を形成」し、それらを増殖させていく世界革命か。ワクワクすんぞ。
  • 激動期に自然発生的に誕生する“コミューン”と、平時から活動している“アソシエーション”はどういう関係なのか、どう結合しうるのか、というのが回避できない難問なんですよね。(『対論1968』集英社新書
  • 表面的に掲げられている要求とか、言葉で語られる世界認識なんか、いくらでも変わりうるものです。重要なのは、とにかく路上に出てくること。2011年国際蜂起の総括としてバトラーやネグリが言い始めたように、どんなデモにもアセンブリとして、神的暴力(解放的な暴力)のかけらくらいは宿っているものです。行動がラジカルであれば、認識なんか後からついてくる。(『対論1968』集英社新書

所以75

  • 真理の追究が権力による恐るべき迫害をひき起こすこと、人々は必ずしも真理が追究されるのを望んでいないこと、そうしたことを十分に承知した上で真理の追究に取り組むのが哲学者である。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 日本のSNSが面倒だと言われるのは受け手も発し手も応分の場を占めたいという欲求を隠そうとしないから。
  • 距離感がバグるとか距離感が狂っているとは応分の場が背景にある。
  • 電話帳でもここらはもう海じゃない 都電の駅まで二人で歩く/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、電話帳でそこが海だとわかる徴は何だろうと考えさせる。地名かな、数字の8かな、とか。
  • 家々のアンテナ全て西を向きその中の何軒かのカレー/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、全て西を向くという異常の気配(それは日常でもある)と夕飯がカレーという日常(それは非日常でもある)
  • 朝刊が濡れないように包まれて届く世界の明日までが雨/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、新聞を世界の到来として描く。明日の予言も天気予報として新聞には含意される。
  • 自転車屋に一輪車があって楽しい あなたには自転車をあげたい/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、そうしてぼくらはずらされてゆく。
  • 一年が終わる。青物市場の裏に、夏石番矢の幽霊がいる。/吉田恭大(『光と私語』いぬのせなか座)、俳句の怪物として。
  • The Situationist International archives
  • シチュアシオニスト・オンライン文庫
  • 俳人・白川洞光は鮫島の生まれだという。
  • 蠢話語俠
  • 「明日への神話」は反核絵画だとして、しかし、「太陽の塔」は原発翼賛・推進のモニュメントなのである。(絓秀実『天皇制の隠語』航思社)
  • 原子力こそ冷戦体制下の革命戦略を可能にした当のものにほかならない。(絓秀実『天皇制の隠語』航思社)
  • われわれが「太陽の塔」を、いまだに国民的シンボルとしているもう一つの理由も、ここにある。それは「一九六八年の革命」に対する受動的反革命が「成功」した象徴として、である。(絓秀実『天皇制の隠語』航思社)
  • まばたきに滲む夜中の室外機そちらにも生きていますか 人が/野村日魚子(『百年後〜』ナナロク社)「そちら」は室外なのだろうけれど、内向的に室内に住む人の暮らしを支えるのが室外で生きている人であることを視線から外そうとする人を表現しようとしている。だから末尾が「人が」。
  • この外と内の関係、落差は〈死者の国抱えて走って行くみたい夜のファミレスから見るバスは/野村日魚子〉にも。
  • このような野村日魚子短歌の内外、騒静の落差は、中村良夫が〈折々に伊吹を見てや冬籠/芭蕉〉で指摘した「自分の視界を確保しながら他者の視線から身を守るような振舞い癖」を「同時に充たす生活空間を人は好む」(『風景学入門』中公新書)に通じる。生活の歌なのだ。
  • 示現舎
  • 冬の化繊レギンスによる臀部・脚のかゆみにはワセリンを塗りたくるに限る。
  • 城北図書館浜松鈴鈴を手にとった、昭和レトロ特集号。
  • 12月11日(日)14時ごろ、浜松フラワーパークみはらしの丘で浜名湖フォークトピアの演奏をやっていた。
  • ネットプリント詩政紙「沈黙交易」2022年12月12日号セブンイレブン複合機にて19日23:59まで「5SLKY6C7」でローソン・ファミマ・ポプラの複合機にて20日19時まで「4386A2337D」で印刷できる。A4白黒1枚20円
  • 〈夏空の肺活量に追いつかず立ち漕ぎをして軋む自転車/有友紗哉香〉(『銀杏』第二十二号、伊佐市教育委員会)息切れを「追いつかず」と自転車に関連することばで表現した技巧。
  • 〈肩口に頬を乗せれば白シャツを透過してゆく西日の粒子/渡邉美愛〉(『銀杏』第二十二号、伊佐市教育委員会)西日が白シャツを透ける様子を劇的に表現した。ただ「乗」の用字はどうだろう。〈下の名を歯に馴染ませて樹形図の発光しあう夜のただなか/渡邉美愛〉稲妻であるし、遺伝子の共鳴でもある。
  • 12月12日(月)、また弊局のコロナ陽性者15名

 

 

 

所以74

所以73

  • 詩人は判断保留する評論家。
  • 幼児と会話するとき古代の造語力が求められる。ガソリンを「水」と呼ぶ児にそれは「燃える水」と説明するとか。
  • どんな犯罪も加害者の肉体がしでかしたことであり被害者と加害者の精神にとっては不幸な出来事である。
  • でも加害者の罪が許されるのではなく、法と事実に則って罰せられる。もし死刑になった場合は肉体のみが損なわれるけれど精神は永遠のまま。ほんとうに?
  • 他人を憎む勇気と言うけれど、それは自分の全能感を否定したくない自分の無力感を認めたくない意であり、勇気とは違うと考える。
  • 一方で他人を許す勇気は、自分の無力感をみとめる勇気である。
  • 他人を憎む勇気はデカルト的にものごとを捉えることであり、憎まざるをえなくなる状況を作ったのはその当のデカルトなのだよ。
  • 男性性というか男性の性的な欲望をスピノザのconatusで説明したとき然程の自由意志を男性(というか人類)に押しつけていないので、男性側だけの欲望ではなく男性と女性の関係の話になる。
  • 中性的な服装を嫌う人は差別できる他者性のスティグマを見出だせないことが嫌なのだろう。
  • フェミニズム同和問題や人種問題など差別を糾弾する側は己の不安について語っていることを、世界について語っていることと思いこむ。
  • すなわち「個人的なものは政治的である」。
  • 女はフェミニズムの定義上存在せず、部落民は法律上存在せず、現生人類に亜種は存在しない。差別の対象は本来存在しないゆえに、差別を糾弾するからこそ差別が生じる。
  • サッカーのカタールW杯、予想通りドイツとスペインに勝ちコスタリカに負けて決勝トーナメントに進出した。クロアチアにも勝ち、決勝にも行くだろう。
  • Tekstaro de Esperantoエスペラントの用例・例文検索
  • フェミニストの言う「男性・男」を「他者」と読み替えると、それでも総称文だけど、当たっている部分がある。
  • 現代における文語の短歌はエスペラント、という視点はおもしろいけれどエスペラントでも詩を作れるので、ちゃんと機能している作詩という評価とも読める。
  • 現代日本に日本語の文語を擬似的にでも使う人が存在することを認めるのが多様性と多文化の社会である。
  • Gerda Malaperis! エスペラント学習初心者の読み物として最適。
  • ネットプリント詩政紙「沈黙交易」2022年12月3日号セブンイレブン複合機にて10日23:59まで「AK4QC8FH」でローソン・ファミマ・ポプラの複合機にて11日5時まで「FJ9KRFNATQ」で印刷できる。A4白黒1枚20円

所以72

  • 海は漁師にとっては、農民のもっている土地の観念に近かった。海は生活の場所であって、稲穂や麦のかわりに、白い不定形の穂波が、青ひといろの感じやすい柔土のうえに、たえずそよいでいる畠であった。(三島由紀夫潮騒新潮文庫
  • 少女の目には矜りがうかんだ。自分の写真が新治を守ったとかんがえたのである。しかしそのとき若者は眉を聳やかした。彼はあの冒険を切り抜けたのが自分の力であることを知っていた。(三島由紀夫潮騒新潮文庫
  • 銀髪は自前の帽子秋風にすこしかなしく光らせてゆく 杉﨑恒夫
  • 実損のあるセクハラ被害を笑ってはならないのは当然だ。
  • しかし実損のないセクハラ「被害」を批判することすら許さないのは全体主義的だ。
  • 虚構に基づいた活動は虚構性を暴かれたくないゆえに、活動へ議論の焦点を当てたがりその基盤についての議論を嫌う。
  • フェミニストが怖いから黙っていようという態度がフェミニズムのアップデートを妨げている。
  • 10月30日朝に投函した朝日歌壇が11月27日掲載、10月24日にWEB投稿した毎日歌壇が11月28日掲載となる。
  • 浜松の人びとのポスター展2を聴いた。天狗ちゃんの坂田さんがポスターになっていた。
  • 句会で目立ってしまうあまり佳くない句と句集を読むと記憶に残る佳い句。
  • W杯やオリンピック、国を挙げて応援することは疑いを持っていいけれど何年も練習にうちこんできた人を応援できる率直さを人として失ってはならない。
  • 〈秋浅し紫煙たなびく勝手口/原清彦〉毎日俳壇小川軽舟選2022.11.28、小休憩、いまは室内で堂々と服めない。
  • 〈四十円上がりし時給良夜かな/小林俊之〉毎日俳壇小川軽舟選2022.11.28、物価高騰にはまにあわないけど昇給は嬉しいもの。
  • 〈日当たりの良きネジ工場小鳥来る/須田菊枝〉毎日俳壇小川軽舟選2022.11.28、日当たりも良いし待遇や人間感も良いのだろう。ちょっとした会話もある。
  • 〈通勤のラッシュの中に秋の声/今泉準一〉毎日俳壇井上康明選2022.11.28、秋は人混みに紛れ込んでいる。
  • 〈自らの匂ひに疲れ室の花/手拝鷹翔〉毎日俳壇片山由美子選2022.11.28、自らの存在感に疲れている。
  • 〈雑兵は非正規の兵 雑兵の多くなりたる今の日本/喜島成幸〉毎日歌壇選2022.11.28、問題は雑兵の多さより雑兵では満足に食べていけないこと。
  • 〈こめかみの側を誰かの指が過ぎエレベーターの<12>を射抜く/平安まだら〉毎日歌壇加藤治郎選2022.11.28、エレベーター内の一瞬を描く。しかし作中主体の立ち位置が気になる。
  • 〈公園のチョークの線は死を示すかのようだった 蜥蜴を放つ/北城椿貴〉毎日歌壇加藤治郎選2022.11.28、暗示の道具立てが強い。
  • 雨のマイナンバー交付申請書地獄だった。部長から夕方は嵐なので全部抜いて明日回しと指示されたけど池の水じゃないし天気予報を信じてかたくなに指示を拒み1列をのぞいてすべて入れた。予測がびちぃんとはまった爽快感。
  • それにしても何度マイナンバー交付申請書を出したら政府は気が済むんだろ。