以太以外

空の色尽きて一月一日に/以太

所以239

  • 水声社 Web Store
  • 三軒茶屋俳人と言えば中島斌雄と有馬朗人
  • 中央対地方、首都対辺境、東京対故郷といった不毛な二分法が日本資本主義の高度成長のなかで音を立てて崩れ行きつつあるわが列島の上で、流浪を定住態とし、第三のムラを希求しつづける下層プロレタリアートと革命の大義を対応させあうべき私たちの結合の原理は何かが次に問われるべきであろう。(松田政男「迷路の奥のコミューン」『風景の死滅』航思社) 
  • 第一のムラとしての自然村、第二のムラとしての擬制村、ここまでは神島二郎『近代日本の精神構造』
  • 松田政男による第三のムラとしての真制村(不可視の故郷)
  • 浜松市で活動するクリエイターのレベルは低いけれど、一般市民つまり群衆の文化レベルは高い、というところだろう。
  • 低いのはクリエイター技術のレベルではなく社会把握力。
  • 不免於笞(「史記蘇秦列伝)
  • 安在無土不王(「史記」秦楚之際月表)
  • ↑すごい言葉だ。
  • 〈何処にも無い場所〉としてのユートピアの反語として〈風景〉がある、ということだけはここで繰返しておく必要がある。(松田政男「「風景」と「情況」」『風景の死滅』航思社) 
  • 上昇をめざしたさきの対他-対自的世界の像が情況、下降をめざしたさきの対他-対自的世界が風景
  • 春三月縊り残され花に舞う/大杉栄
  • 自分を大きく見せるとき、自分について表現して大きく見せる人はいつか行き詰まるけれど、自分にまつわるものについて表現したり他人の解釈の幅の大きさに拠って大きく見せる人はなんとか持ちこたえる。
  • ポルトガル語の人名、oやaなど定冠詞をつけるの、確かに頭でよく考えれば理解できるけれど、体が拒む。
  • 欲於何所王之
  • 王(動詞)は皇帝くらいしか自分を主語に使えない。
  • 無調音楽 Atonalität
  • 賞異等、罰不肖。異等→ずばぬけている、不肖→劣っている
  • Herb Port Studio, ガイド
  • いつか僕はノートパソコンじゃなくて大切な人を守れるだろうか。(マンスーン『無職、川、ブックオフ』素粒社)
  • 夫婦同姓で苦しんでいる人は自らの内が作り出した同調圧力に苦しんでいる人だから選択的夫婦別姓になっても苦しむ。

 

所以238

所以237

 

所以236

  • 鮎川信夫の「雨の顔」
  • 孰使我蚤朝晏罷者(越語)
  • つまり強襲揚陸艦は、単なる兵員輸送船や航空機運搬船ではなく、「航空支援」「兵員輸送」「物資揚陸」という複数の役割を統合した多目的艦なのです。(『ガンダム』ホワイトベースの艦種って? 戦艦でも空母でもない「強襲揚陸艦」とは
  • 強襲揚陸艦は、国家の意志を遠隔地に投射し、有事の際に迅速な対応を可能にする、戦略的な意味を持つ存在です。(『ガンダム』ホワイトベースの艦種って? 戦艦でも空母でもない「強襲揚陸艦」とは
  • 御存知の通り汽車は交通機関です(「お腹の中で動く汽車」『新選鈴木志郎康詩集』思潮社
  • 名前が存在することの苦しみを知っているか/投票するものはその苦しみを知らない/投票を求めるものはその苦しみを知らない(「美貌充満の世紀」『新選鈴木志郎康詩集』思潮社
  • 問曰、先生能飲幾何而酔(滑稽列伝)
  • 舜と項羽は重瞳子
  • 都々逸は俚謡とも。七七七五、単位は章
  • 三千世界の鴉を殺しぬしと朝寝がしてみたい〉〈立てば芍薬坐れば牡丹歩く姿は百合の花〉〈散切り頭を叩いて見れば文明開化の音がする〉
  • 七七七五は(三・四)(四・三)(三・四)・五
  • 起句・承句・転句・結句、上七・中七・下七・底五
  • マジソンズ博覧会
  • EasyRec.app、録音
  • しかし、いくらいきんでみても/私自身の頭の中身までも排泄することは出来ないのだ(「いきんでいる」『新選鈴木志郎康詩集』思潮社
  • 多数の男女の抱擁があるのだと/流れる白い精液のさまを/ずうっと思い描いている子供が/私なのであった(「暗い川面」『新選鈴木志郎康詩集』思潮社
  • 受話器は他人の精液でぬれている(「ホテルで」『新選鈴木志郎康詩集』思潮社
  • 鈴木志郎康の詩、男子校のノリがある。
  • 冷たくなったのなら温めればよい(「母の死」『新選鈴木志郎康詩集』思潮社
  • 現在、戦争は違法とされており「国際法の領域における戦争観」においても「戦争違法化」と捉えられているが、そのような国際状況だからこそ、アニメーション作品において、地球上ではなく、宇宙を舞台とした戦闘が描かれるようになったのではないだろうか。(雪村まゆみ『アニメーションと国家』フィルムアート社)
  • これは、地球上の「平和」が実現されたからといって闘争が完全に消滅するわけではないことを暗に示している。(雪村まゆみ『アニメーションと国家』フィルムアート社)
  • 現代社会においては、先祖や神々と結びついた聖なる中心に代わって、アニメーションの背景に描かれていた場所が新たな中心として想定されると捉えることができる。(雪村まゆみ『アニメーションと国家』フィルムアート社)
  • ファンによる聖地と行政主導の聖地
  • 中心の創出は、都市の社会秩序を維持するために必要不可欠な実践なのである。(雪村まゆみ『アニメーションと国家』フィルムアート社)

所以235

  • 人間のいない地球って/まるいのだろうか(「1」『新選北村太郎詩集』思潮社)
  • ミルクがふくれるときの音って/じつに気持ちがわるい(「冬の時計」『新選北村太郎詩集』思潮社)
  • ピアノが発明されてから人類の文化はだめになったのではあるまいか(「ピアノ線の夢」『新選北村太郎詩集』思潮社)
  • おもむろにハンマーが下りてくる/高い暗い空(「下りてくるハンマー」『新選北村太郎詩集』思潮社)
  • ぼくは失神しそうになって/「半分の永遠」を信じたというわけだ/きみはぼくを理解しているらしい/「半分の死」の地点から(「ハーフ・アンド・ハーフ」『新選北村太郎詩集』思潮社)
  • 中庸っていちばん気ちがいじみてる状態だ(「ぼくの天文学」『新選北村太郎詩集』思潮社)
  • ピアノはそれだけで哀しいから、その音で哀しさを表現しても多寡が知れている。
  • 文化を生業にすることと、文化を編み出すことの違いを自治体は考えたほうがいい。
  • 月数・日数・源太が産衣・八龍・沢瀉・薄金・楯無・膝丸
  • ヘブライ人は充分な強度の神話と宗教を作り出した自負があるから離散したし、ギリシア人は充分な強度の文学を作り出した自負があるから離散した。
  • broadsheet/broadside, 一枚摺
  • 映画「ゆきてかへらぬ」の富永太郎役の田中俊介、いい声だ。
  • 「ゆきてかへらぬ」の中原中也共感性羞恥心を伴わないと観られない。
  • 長谷川泰子広瀬すずの「中原さん」、すごい顔ができる。
  • QUANGNAM NEWS、ベトナム語のニュースサイト
  • 選挙は君主権の可視化にすぎない。
  • 兵庫県草津町で起こっていることは、ともに利権を改めようとする権力への各種ハラスメント制度を活用した反発である。
  • 港湾と湯長、氵の利権
  • 古い権力による利権と新しい権力
  • ただ改革がかならずしも正しいとは限らない。しかし改革は大衆を楽しませる。
  • 断食月報
  • 構造が与える技量の阻害と分不相応を緩和するための芸術。
  • 牧與芻(孟子
  • 褐寛博
  • ※人民班は最末端の行政組織。20~40世帯を管理する。女性同盟は就業してない成人女性の団体。ほぼ家庭の主婦で構成。(<北朝鮮内部>娘「キム・ジュエ」登場1年 住民たちはどう評価しているか?) 
  • 春にはひとつメールアドレス失って窓の指紋を拭きとっている/堀静香(『みじかい曲』左右社)指紋が残らない方の歌
  • 税金を減らして民草が米を買えるようにするのと税金を使って備蓄米を左右させるの。後者のほうが民草が餓死する確率は減りそう。
  • 市場経済になんか任せておけない。

所以234

所以233

  • 太陽は夥しい血を吐いた/月光はかなしい衰弱(三好豊一郎「未成年」『三好豊一郎詩集』思潮社
  • よれよれのナイトキャップが一つ/午前一時の/無人の岸辺に打ちあげられる(三好豊一郎「夢の水死人」『三好豊一郎詩集』思潮社
  • 現代にあってわれわれは何所へゆけばほんとうの孤独を求めることができるでしょうか。(三好豊一郎「帰らない飛行機乗りの話」『三好豊一郎詩集』思潮社
  • 汚物のういた暗渠のなかを漂ってゆくのは/不消化な記憶の断片さ(三好豊一郎「夜の国」『三好豊一郎詩集』思潮社
  • ひとりでいるとき僕は 誰かと一緒にいます……/誰でしょう?/いいえ 僕にはわかりません(三好豊一郎「秘密」『三好豊一郎詩集』思潮社
  • 魂をとじこめる まばゆい偽りの光の網でありたくない(三好豊一郎「小さな証し」『三好豊一郎詩集』思潮社
  • 花瓦斯とはイルミネーション
  • 司会者はエスペラントで抵抗をつづけた あなたはまだ話せます/青野ゆらぎ(「服従」)
  • 真面目さをやたら売りものにせず、価値というものをからかって、何か意義ありげなものを生み出しては壊すことを楽しんできた文明には、感謝しなければならない。世の中すべて瀟洒たる些事だということを、ギリシア文明とフランス文明ほどいたずらっぽくはっきりと証明してみせてくれた文明があるだろうか。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • ネロだけが、みずから文学を実演したのだ。彼は同時代の人間たちと自分の主都を灰と化すことによって、書評を書いたのである。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • どうして君は、呼吸をしなければならぬという義務から逃げ出す力を持たないのか。君の肺をふさぎ君の体にぶつかつまて砕けるこの凝固した空気に、なぜまたま我慢するのか。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • 自由になろうと努めてみたまえ。君は餓死するだろう。社会が君を生かしておいてくれるのは、君が交互に奴隷になったり暴君になったりする、その限りにおいてである。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • われわれは、自分の内部に秘めている腐敗のゆえに形而上的動物である。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • 言語活動を蘇らせるためには、人間全体が語ることをやめなければならないだろう。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • 精神を覚めた状態にしておくのに、コーヒー、病気、不眠ないし死の固定観念があるだけではない。貧苦もまた、より効果的とは言えぬまでも、同じくらい精神の覚醒に役立つのである。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • 不眠党
  • 案思:作の構想
  • 芦田晋作の三文レビュー
  • いいんです、これでいい 蘇武家人→蘇武羊
  • 投稿詩人のうち蘇武さん、2025年は活動していない?
  • 機動弁士シンバム

所以232

  • 内憂外患=姦宄、内部の乱・盗は宄、外部からの乱・盗は姦
  • 木曜手帖
  • ハントウマイマイ
  • 手帖のほどけた頁がふるえて/脚韻する古島のマイマイ時里二郎「古島の小裂帖」『伎須美野』思潮社
  • 祖父は自らを半島に流れ着いた種子だと言っていた。(時里二郎「祖父傳――半島の津」『伎須美野』思潮社
  • ペミカン pemmican
  • 折しも1657年から1658年にかけて猛烈な寒波が同地を襲い、大ベルト海峡(ストーラベルト海峡)と小ベルト海峡(リラベルト海峡)が氷結した。カール10世は好機を見逃さず、1658年1月30日朝に小ベルト海峡を越えてフェン島に到達、2月8日には大ベルト海峡を越えてシェラン島に上陸した。氷上侵攻は大成功を収め、スウェーデン軍はコペンハーゲンを包囲した。(氷上侵攻
  • 詩人だけが《私》jeという時の責任を取る力がある。自分の名において語るのは詩人のみ。彼だけがそうする権利を持っているのである。(E.M.シオラン有田忠郎訳『崩壊概論』ちくま学芸文庫
  • 不令之臣
  • 批評の不在とジャンルの終焉
  • 人不独親其親、不独子其子(『礼記』)
  • 我妻 だからどちらかというと、生徒的な立場の人に添削させたほうがいいと思う。添削というか書き換え。たとえば新聞雑誌の投稿欄に載ってるような優等生的なそこそこいい歌を自分なりに書き換えてみたりすると、まあたいていはひどい歌になるだろうけど、なにかの拍子に短歌の「上書き」性みたいなところにさわれるかもしれない。(我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』書肆侃侃房)
  • 平岡 連作はねえ、欠けてる部分が違う歌をならべるのがいいと思う。(我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』書肆侃侃房)
  • 残置諜者
  • 秘密戦士
  • 帰りみち 雨が/唇を奪って行って(ゆずりはすみれ「声」『かんむりをのせる』ゆずるは舎)
  • 本にはいつも 誰かの手がある(ゆずりはすみれ「手」『かんむりをのせる』ゆずるは舎)
  • ゴニンデイッシュ
  • 平岡 短歌には「ちょっとネガティブな要素を混ぜるとポエジーが出る」「ちょっと壊れたもの、不全な状態にあるものが素敵にみえる」という側面があると思うんです。(我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』書肆侃侃房)
  • 平岡 三分割の歌は、上から下に一方向に時間が流れる、という前提がこわされる感じがして、そこがおもしろいと思う。(我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』書肆侃侃房)
  • 我妻 私が歌に求めているのって、壁の隙間から差す謎のひかりみたいなものなんですよね。(我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』書肆侃侃房)
  • 金曲奨 Golden Melody Award、中華圏最大の音楽賞

所以231

  • 文中の美童氏は、美童春彦(本名=山田治)。本業は精神科医佐鳴湖病院院長。文学のほかに音楽、絵画をたしなむなど多彩な活動を見せていた浜松の代表的な文化人の一人であった。(『未遂』の創刊
  • 令和7年3月31日に佐鳴湖病院は閉院
  • あらかじめ準備された科白を即興で話した、(マフムード・ダルウィーシュ、四方田犬彦訳「イルムウ・ル・カイスの、言葉によらない論争」『パレスチナ詩集』ちくま文庫
  • 北には星ひとつ見つけられず、南にはテントひとつ見つけられなかった。(マフムード・ダルウィーシュ、四方田犬彦訳「イルムウ・ル・カイスの、言葉によらない論争」『パレスチナ詩集』ちくま文庫
  • 再詩丼浜松市の詩歌イベント
  • スミレこそが墓なのだ。(マフムード・ダルウィーシュ、四方田犬彦訳「異邦人に馬を」『パレスチナ詩集』ちくま文庫
  • わたしはある日 鳥となって、自分の無から存在を引っ摑む。(マフムード・ダルウィーシュ、四方田犬彦訳「壁に描く」『パレスチナ詩集』ちくま文庫
  • 遠くにあるとき単語は、より高所にある星と隣りあう地にあり、/近くにあるとき単語は、亡命の地にある。(マフムード・ダルウィーシュ、四方田犬彦訳「壁に描く」『パレスチナ詩集』ちくま文庫
  • わたしはわたしのものではない。(マフムード・ダルウィーシュ、四方田犬彦訳「壁に描く」『パレスチナ詩集』ちくま文庫
  • オンライン仏教辞典
  • 文芸誌「断食月」、詩歌と批評
  • 中央系(思潮社系)と非中央系
  • 私は詩には言語を用いた前衛的・実験的エクリチュールといった側面と、人間の喜怒哀楽をストレートに表出・代弁する器としての側面があると考えており(古賀博文『戦後詩界二重構造論』土曜美術社出版販売
  • この国の詩を含めた新しい表現というものは、この日本特有のムラ社会性を精神的に克服したところからもたらされるものだと信じている。(古賀博文『戦後詩界二重構造論』土曜美術社出版販売
  • 詩学のめざす究極が地理学をも超えた果てにあるとしても、そういった境地へ到達するためには詩はむしろ、まず地理学から出発しなければならないと感じる次第である。(古賀博文『戦後詩界二重構造論』土曜美術社出版販売
  • しかし非中央系の詩は、もう中央系の詩などなくても自分たちの詩観のみでやっていけるだけの体力と情報網を持つに至っていた。(古賀博文「八〇年代という詩の分岐点・分水嶺」『戦後詩界二重構造論』土曜美術社出版販売
  • 作圏多不円
  • 千歳烏山の芸術家───アトリエクロー 第八号(前半)(後半
  • アトリエクローのゴロー先生こと杉田五郎の教室に幼少期通っていた。ゴロー先生に電気アンマをかけられたことも。
  • 中央系の詩の正体というのは、人間が詩を書くという本能的な行為に寄生した、恣意的・人為的・商業的に作られた厚顔で偏向した価値体系に過ぎない。我々はいま、一九八〇年代まで続いた中央支配構造の詩圏から脱却する端緒に立っている。(古賀博文「「〈現代〉を越えた詩文学」待望の弁」『戦後詩界二重構造論』土曜美術社出版販売
  • 詩人たちの小部屋
  • ムラキング(こここ)

 

所以230

  • Gökçenur Çelebioğlu、トルコの詩人
  • POETRY INTERNATIONAL
  • iğne oyası、トルコのニードルリース
  • 「刑者不可復属」(史記、孝文本紀)→刑は肉刑、属→つながる
  • 作家駐地制度 artist in residence
  • 詩人駐地制度 poet in residence
  • Trondheim Poesi Caféノルウェートロンハイムを拠点とする文学団体
  • Scars
  • 備給
  • 現代のカリスマは大衆の欲望や熱狂を直接に吸引するのではない。彼は一旦自らイメージと化することで大衆のマスイメージを魅惑しなければならない。(井口時男ファシストの意気喪失 村上龍『愛と幻想のファシズム』」『井口時男批評集成』月曜社
  • ファシズムとはものをいわせないことではなく、強制的にものをいわせる仕組みのこと、といったのはロラン・バルトだった。(井口時男「イロニーと天皇 太宰治『右大臣実朝』」『井口時男批評集成』月曜社
  • 言語は「ファシスト的」
  • 一つの言語は、その言語の使用者に、同じようにものを考え、同じようにものをいうことを強いるのだ。(井口時男「イロニーと天皇 太宰治『右大臣実朝』」『井口時男批評集成』月曜社
  • バルトによれば、「文学」とは言語というファシズムの渦中にあって、その権力に従順に従うように見せかけながら、言語の権力を内側からはぐらかし脱臼させてしまうような独特な言語使用のことである。(井口時男「イロニーと天皇 太宰治『右大臣実朝』」『井口時男批評集成』月曜社
  • 文学こそは"貴種の中の貴種"として、昭和という物語の最大の媒体にして主人公だった。(井口時男「衰弱という詩法 吉田文憲論」『井口時男批評集成』月曜社
  • 地名はここでは呪符のように使用され、かつて切れ切れの喃語だったものは呪語へと接近しようとしている。(井口時男「衰弱という詩法 吉田文憲論」『井口時男批評集成』月曜社
  • 本書の主役は台所という空間であって、人間ではない。台所は人間とちがって言語をもたない。(藤原辰史『ナチスのキッチン』水声社
  • ここでは、ヒトラーの家族イデオロギーが反映している。つまり、家族を健全に保持することが国家を健全化する、という考え方である。(藤原辰史『ナチスのキッチン』水声社
  • 台所は、ヒトが、植物や動物を、みずからの胃や腸で消化しやすいように、火と水と刃物を用いて形態を変化させる場所である。田畑、牧場、畜舎、漁場、森林とならんで、ヒトが他の生物を制圧する主戦場にほらならない。(藤原辰史『ナチスのキッチン』水声社

所以229

  • 研究者たちはこの色を「olo」と名付け、oloの理想的なバージョンを「純粋なM錐体活性化」と定義しています。oloというのは「0,1,0」という3D色の座標に由来しており、M錐体のみが活性化していることを示しています。(これまで存在しなかった新しい色「olo」を視神経への刺激で見せることに成功
  • 庠序、古代中国の寺子屋
  • 国際詩祭
  • この世界は定住者が支配していて、遊牧民は息も絶え絶えだ。そのことと、詩が肉声と韻律を失い、活字に閉じ込められていることとは無縁だはないだろう。(四元康祐『詩探しの旅』日本経済新聞出版)
  • 運営のひどい詩祭ほど、詩人同士は盛り上がるというパラドックス。(四元康祐『詩探しの旅』日本経済新聞出版)
  • 洛楓『頽城装瘋』
  • Pelin Özer、トルコの詩人
  • Efe Duyan、トルコの詩人
  • PoetryEastWest、東西=もの
  • Sara Wingate-Gray、詩歌移動図書館 (The Itinerant Poetry Library)
  • サラにとって、図書館は知の公共性と流動性の象徴であり、利潤と所有に取りつかれた現代社会への抵抗である。(四元康祐『詩探しの旅』日本経済新聞出版)
  • 以来、イベントの後の「オープンマイク」が恒例となる。若きも老いも、有名無名も一切区別されない詩の解放区だ。(四元康祐『詩探しの旅』日本経済新聞出版)
  • 古今東西すべての詩篇は、ひとつの長大な詩の部分であり、すべての詩人は終わりなき連詩の連衆なのかもしれない。(四元康祐『詩探しの旅』日本経済新聞出版)
  • 幾種類も流布しているジパングの地図はどれ一つ同じものはない。(時里二郎「地図」『ジパング思潮社
  • 天地剖泮=天地開闢
  • アタックシリーズNo.3(丸正インキ有限会社)、オフセット印刷安い。
  • 嘗;口味之也。嘗めて試すことは経験→「凡経過者為嘗」
  • 経界≒井田法
  • 小鳥撃ち空に血にじます銃声の樹に架かり消え聖し十二月(「架橋」『浜田到作品集』青磁社)
  • 地上逐はれし者さみしくて空のふかみに電工育ちゆく(「架橋」『浜田到作品集』青磁社)
  • 浜田到の「空」
  • 見ることを練習せねばらならない。幹や枝をあくまでみつめることからはじまり、みえざる根と蒸散する樹液のゆくえへと、おのずからみちびかれてゆく練習を。(「隠者の暁」『浜田到作品集』青磁社)
  • 女は胎児によって始めて不可視のものに触れる。(「神の果実」『浜田到作品集』青磁社)
  • 言葉は駱駝である。結局わたしは言葉の行けるところまでしか行けない。(「神の果実」『浜田到作品集』青磁社)
  • 詩はテーマから感動へ、短歌は逆な方向へ遠心する。だから詩作するときは生活の、歌作するときは思想の、はげしい耳鳴りが断続する。(「血と樹液」『浜田到作品集』青磁社)

所以228

  • 太后盛気而胥之(史記、趙世家)
  • ↑怒りながらこれを待つ
  • 曾、スナハチはzēng、カツテはcéng
  • 文化とは生活のしかた
  • 御歌所の伝承は、詩が帝王によって主宰され、しかも帝王の個人的才能や教養とほとんどかかわりなく、民衆詩を「みやび」を以て統括するという、万葉集以来の文化共同体の存在証明であり、独創は周辺へ追いやられ、月並は核心に輝いている。(三島由紀夫「文化防衛論」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 良性記
  • 緩腎忘士
  • 太陽系外惑星K2―18bで硫黄化合物「ジメチルスルフィド」検出、地球外生命体?
  • 獨毒讀不如眾讀讀
  • 眾(衆)の字形が好き
  • だから、ぼくたちは、言語で森をつくろうよ。なあ、黒狐、きみとぼくの文化は、言語の森をはなれたら、一秒だって生きて行けないじゃないか。ぼくらに、トンビの目があるか、コーモリの聴覚があるか、フクローの舌があるか、魚のエラがあるか、カブトムシの呼吸音があるか、青蛙のなめらかなヒフがあるか、カメレオンの本格的な知性があるか?(田村隆一『インド酔夢行』日本交通公社
  • 「場」というものがこれほど「衝動」と深く結びついていることを初めて実感した。(大竹伸朗『カスバの男』集英社文庫
  • その中で一番興味を持ったのがロシアの地下出版物を集めたブースで、政治、文学、音楽などに大別されていた。日本人の感覚からすると本とは名ばかりであり、手で打った誤字だらけの生タイプ・シートにモノクロ一色のガリ版のような絵が組み合わさり、簡単な手作業の製本がなされたものが大半を占めていた。(大竹伸朗『カスバの男』集英社文庫
  • 千年村プロジェクト
  • if anybody, blame him
  • The backrooms
  • 風下当番といふ/若い顔した風がゐる(「風」『丸山薫詩集』思潮社
  • 百日会わなかった少女の/もりあがつた乳房を眺めることは/まるで 大きくなつた腫れ物にでもさわるように/かなしいことだ(「春」『丸山薫詩集』思潮社
  • すみれ色の空間に廻転してゐるのは光沢のある二つの球体でした。(「両球挿話(NONSENSE)」『丸山薫詩集』思潮社
  • 扨て、詩の一篇を書き了つて一杯の水(「詩の生活」『丸山薫詩集』思潮社
  • 三島 おれは自我があるなんて信じたことはないよ。形式ということを考えている。フォルムがあれば自我だ。フォルムは個性でも何でもないんだ、フォルムがあればいいんだ。(三島由紀夫「政治行為の象徴性について」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 三島 学生たちと座談会をやったけれども、彼らのいうことはよく言えば、詩だよ。詩をいっているのに、対話しようなんていうバカなやつが現れる。どうやって詩と対話するんだよ。対話のしようがないじゃないか。あれが洗練されるとマヤコフスキー。(三島由紀夫「政治行為の象徴性について」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 三島 結論を先にいってしまうと、私は民主主義と暗殺はつきもので、共産主義と粛清はつきものだと思っております。(三島由紀夫「学生とのティーチ・イン」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 三島 私は人間というものは全部平等だと思う。ロバート・ケネディが特に偉くない。暗殺者が特に馬鹿じゃない。人間が一対一で顔を付き合わす。その時、その一人の小さな社会の人間の政治的意見とロバート・ケネディの政治的意見が真っ正面で衝突する。(三島由紀夫「学生とのティーチ・イン」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 三島 言論の自由による正義の追究は必ず言論の自由の弾圧に終るということを私は言いたいのであります。(三島由紀夫「学生とのティーチ・イン」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 三島 自分が社会というものに適合するのかどうか、自分の文学的才能というものは一つの社会の言葉になり得るのかどうか、そういう不安が文学の出発点です。ですから、その不安がなくて文学をはじめるやつは、文学を本当にはじめたといえないと思う。(三島由紀夫「学生とのティーチ・イン」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 三島 それでつまり言論統制というものは一つの言葉からその言葉の意味内容を取ってしまう。それが一番恐ろしいと思うからこそ、言論の自由ということを言っているわけです。(三島由紀夫「学生とのティーチ・イン」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 読み手の解釈を書き手の「唯一正解の」解釈だと押し付けることもまた。
  • 名辞と結果の不一致には甘く、名辞と手続きの不一致には厳しい。

所以227

  • 自分自身の武士道、自分自身の天皇をあみだすためには、人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。(坂口安吾堕落論」『堕落論新潮文庫
  • ヨルダンのPVのアフマド・ジョブラーン館長(30)は「万博会場で隣にいれば、私たちは同じ人間で、同じように痛みを感じると分かる。これまで分からなかったのは距離のせいだったんだ、と。虐殺や戦争をやめようという気持ちになるだろう」と述べた。(平和を希求する万博 ガザ、ウクライナ「私たちは同じ人間」毎日新聞
  • 距離、移動の社会学
  • 彼らはすでに人間性の疎外と、民族的疎外の問題を、フィクションの上に置かざるを得なくなっている。(三島由紀夫反革命宣言」『文化防衛論』ちくま文庫
  • われわれは疎外を固執し、少数者集団の権利を固執するものである。(三島由紀夫反革命宣言」『文化防衛論』ちくま文庫
  • 反革命は、革命行動の単なる防止ではない。反革命は革命に対して、ただたんなる暴力否定をもって立ち向かうものではない。なぜなら、暴力否定は容易に国家否定に傾くからである。(三島由紀夫反革命宣言」『文化防衛論』ちくま文庫
  • では、その少数者意識の行動の根拠は何であるか。それこそは、天皇である。(三島由紀夫反革命宣言」『文化防衛論』ちくま文庫
  • chatGPTのジブリ風加工は作品が文化という過程をすっ飛ばして文明となれる可能性を示す。
  • BAR人民の敵、高円寺
  • 複製されないためのデザインは貨幣のためのデザイン
  • 戦時中の現象は、あたかも陰画と陽画のように、戦後思想へ伝承されている。(三島由紀夫「文化防衛論」『文化防衛論』ちくま文庫
  • ものとしての文化への固執が比較的稀薄であり、消失を本質とする行動様式への文化形式の移管が特色的であるのは、こうした材質の関係も一つの理由であろう。(三島由紀夫「文化防衛論」『文化防衛論』ちくま文庫
  • かくて言論の自由が本来保障すべき、精神の絶対的優位の見地からは、文化共同体理念の確立が必要とされ、これのみがイデオロギーに対抗しうるのであるが、文化共同体理念は、その絶対的倫理的価値と同時に、文化の無差別包括性を併せ持たねばならならぬ。ここに文化概念としての天皇が登場するのである。(三島由紀夫「文化防衛論」『文化防衛論』ちくま文庫
  • ↑これはひとつの筋
  • 荒ぶるつわものが忌み嫌ったものは、黄昏であり菫である。黄昏は辺土の先の暗黒を予兆するゆえに、菫は辺土にひろがる虚無の空の色を暗示するゆえに。(「荒ぶるつわものに関する覚書」『時里二郎詩集』思潮社
  • 次の便でやってくる言語採集船に許可すべきことばの総量について(「島のことば」『時里二郎詩集』思潮社
  • 時里二郎の半島
  • ことばは《陸》のものである。(「《Peninsula》あるいは、半島詩論」『時里二郎詩集』思潮社
  • 一方、詩は《海》であると言った。《海》はことばを拒む。ことばは人が陸に上がってから身につけたのものだから。(「《Peninsula》あるいは、半島詩論」『時里二郎詩集』思潮社
  • 詩のことばは、《海》につながろうとする。ぼくたちが《ポエジー》と呼ぶものがそこに生じる所以である。(「《Peninsula》あるいは、半島詩論」『時里二郎詩集』思潮社
  • 詩は、《島》=行分けスタイルに固着する必要はない。(「《Peninsula》あるいは、半島詩論」『時里二郎詩集』思潮社
  • 蓋し、半島は、半分、島であり、また陸の成り余れる部分と言える。そうした両義性こそ、ことばのPeninsulaの辺境性が、世界像を映す無数の鏡面の破片をきらめかせる光のことばを生むはずのものであるとぼくは信じている。(「《Peninsula》あるいは、半島詩論」『時里二郎詩集』思潮社
  • 森のことば、ことばの森時里二郎

 

所以226

  • アメリカ合衆国グリーンランド
  • S&P500、4月6日は6,000円投資して−705円。買いだろう。新NISAは全体で81,000円投資して−4,043円。今が買いだけれど資金はない。
  • 陰謀論だと他人を指弾していた人がいつの間にか陰謀に加担させられ、陰謀論に乗せられていると言われていた人が情報強者だったというのが今。
  • 地方都市では販路をつくれる人が文化をつくってあるように見えるけれど、それは「きれい」「かわいい」「すごい」程度のこと。
  • それもまた文化を複製して維持している大事な仕事。
  • 理解者のいない、対価を払う人が出てこない「ヤバい」人や特異点を探すことこそが文化をつくること。
  • 敢は漢文としては助動詞だが、訓読ではアヘテと読み動詞から変化した副詞として使う。
  • 万博関連死
  • 出版業界や音楽・映画業界などに縁故のない方、地方在住の方など、不利な条件の下にある方でも、学術・芸術活動のできるウェブは、とても貴重な場だと思います。(羊坂珠音「Profil et Politique」Bvouac!)
  • OpenStreetMap
  • 先王燿徳不観兵
  • 今寇在遠而設近陳(後漢書、蓋勲伝)
  • Özgür Kolektifler Ağı
  • 販路をつくった人が勝者というちっぽけなクリエーター界隈を打ち崩すには批評の力が要る。
  • 此可以止乎(世説新語
  • 「女性の書くものは女性が書いたというだけですべて文学になる」という言説がある。
  • 文学が社会批評性のある文章を指すなら、①女性は産む性として人間社会の核心であり、②そんな人間の核心でありながら社会的に中心から疎外されているという2つの前提を是認するなら、肯定できる。
  • 新NISA、4月11日は81,000円投資で−7,786円。
  •  “atlar nallanırken kurbağalar ayağını uzatmaz” Vedat Soner
  • “HER DİKTATÖR DEVRİMİ TADACAKTIR”
  • Gerçek, トルコの革命的労働者党の中央出版機関

  • 人生は生きがたいものなのに/詩がこう たやすく書けるのは/恥ずかしいことだ。(尹東柱、伊吹郷訳「たやすく書かれた詩」『空と風と星と詩』書肆侃侃房)
  • オブジェとは、類同代理物のことで、そのものの代わりになるもの、つまり置き換えられたものである。だから、読者はそれを更に自由に自分のものにまた置き換えて鑑賞する。(駒瀬銑吾「メタファを使った中学生の詩」)
  • 詩はオブジェだ。書く方も好きなことを好きなように書いているから、読む方も好きなように読んで解釈すればいいのさ。(駒瀬銑吾「メタファを使った中学生の詩」)
  • うみべのひと/さかなをたべてくらし//やまざとのひと/じゃがいもをたべてくらし//星のくにのひと/なにをたべてくらす。(尹東柱、伊吹郷訳「なにをたべてくらす」『空と風と星と詩』書肆侃侃房)

所以225

  • 身也者、親之枝也(礼記
  • ツァンパ、རྩམ་པ་、糌粑、麦焦がし、麨粉
  • 大陸を渡った集団は数十人から百人くらい?
  • たしかにわれわれの世界観は混濁しているが、「世界」は少しも曖昧ではない、もしその中で生きようとすれば(柄谷行人私小説の両義性」『意味という病』講談社文芸文庫
  • tayutau magazineはZINEだ、という視点は納得がいく。
  • 田町のZINE
  • 自分の属する島宇宙が全宇宙だと思いこむことはよくある。
  • サードプレイスは基本的にローカルであり、集まる人によって個性化し、人的ネットワークのハブになっていることです。(紫牟田伸子+編集部『クリエイティブ・コミュニティ・デザイン』フィルムアート社)
  • ハブの権力
  • いまはすでにネットワーク作りのためにサードプレイスを作っていいのか、場の権力を醸成してしまっていいのかを再考する段階にある。
  • サードプレイスはネットワーク作りの弊害になるかも。
  • ぼくたちの上に/円く切りぬかれた青空があった(「楽園」『続・入沢康夫詩集』思潮社
  • たとえば憎悪は他者意識である。志賀の「不快」には他者がいない。「不快」が先につきのぼってくるのだ。(柄谷行人私小説の両義性」『意味という病』講談社文芸文庫
  • 傲慢というのは自分の用意したもの、自分の理解しうるものの領域の外に一歩も出ないということである。(柄谷行人「人間的なもの」『意味という病』講談社文芸文庫
  • たんに"平常な"場所にわれわれが降りてきたということである。しかも、そらはどんな時代でも、本当にものを考える人間が降りていった場所である。(柄谷行人「平常な場所での文学」『意味という病』講談社文芸文庫
  • 同じ平面にいる異質な他者をみようとしない。またそれは「政治」そのものをみようとしない。自分がおり、それをさまたげる異質な他者がいるという、根本的な生の条件をみようとしない。(柄谷行人「平常な場での文学」『意味という病』講談社文芸文庫
  • つかんだものの性質ではなく、ものをつかん深浅だけがみえてくる。時代が変わるということが作品におよぼす作用の真の恐ろしさは、そういうところである。(柄谷行人「平常な場での文学」『意味という病』講談社文芸文庫
  • つかんだものの性質は、戦争であれ革命であれ女の足であれ、意味をもたない。つかむというより、むしろそれにつかまれた人間の窮極的な姿だけが、のっぴけならないものとして、映じてくるのである。(柄谷行人「平常な場での文学」『意味という病』講談社文芸文庫
  • 鷗外の歴史小説は各所で右のような異和感をわれわれに与える。鷗外は世界は不条理だといっているのだろうか。そうではない。ただ世界は在るがままに在るといっているのだ。(柄谷行人「歴史と必然」『意味という病』講談社文芸文庫) 
  • われわれのどんな行動も自律的であるか他律的であるかの明瞭な区別はつかない。たとえば自殺は意志によると同時に生きる意欲を奪われたためでもある。われわれは截然とそれを区別しえないのである。(柄谷行人「歴史と必然」『意味という病』講談社文芸文庫) 
  • ハーマン・メルヴィル森鴎外、中動態とマルクス主義
  • 「組織だから〜」というとき、それは「〜だから盲目に従え」なのか「〜だから代案を提出しろ」なのかは組織により違う。
  • 資本主義と社会主義(そのさきの共産主義)という対立はもうなくて、あるのは個人に完全な自由意志と責任があると考えるデカルト主義と個人には不完全な自由意志があり責任を問えないとするスピノザ主義である。
  • もちろん歴史の必然を謂うマルクス主義スピノザ主義の続篇である。
  • 海の見える階段は/白い腕のようだ(「古い夏の絵はがき」『続・入沢康夫詩集』思潮社
  • 言語化は伝わらない方がいい。
  • マルチチュードは群衆というより有象無象かも
  • 浜松市の文化に必要なのはサードプレイスではなくアジール
  • ジャン=フランソワ・ロジェ、歴史の思考の最期――ギー・ドゥボールとシチュアシオニストの映画
  • みらいらんHerb Port of Poets
  • 洪水企画~漂流記録~