Mastodon

以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以91

  • 誰かを便乗歌人と批判することが、進歩派歌人としての自分の証となった。(三枝昴之『昭和短歌の精神史』角川ソフィア文庫
  • 戦争を支える歌を作り、戦時に国を支えるのは当然と考えていた三人が、戦後は進歩派と戦争責任者に分かれる。表現の実質と無関係に推移するその力学に、恐ろしいほどの時代の勢いを感じる。(三枝昴之『昭和短歌の精神史』角川ソフィア文庫
  • 同じ記号から成るまとまりであっても、それがテクスト生産者としての〈主体〉と関わる場合とテクスト解釈者としての〈主体〉と関わる場合とでは、生み出される「テクスト」が異なるということも起こりうるわけである。(池上嘉彦記号論への招待』岩波新書
  • 4月15日(土)、成子町のプスプス by ZINGで「かきだし新聞」第11号を印刷している現場に出くわした。欠番のある新聞。
  • 関根悠一郎
  • 浅野暢晴
  • 読書空間ひつじ日和
  • 頭の悪い人は社会通念や常識など反論の余地のある相対主義的な考えを基礎において絶対主義的な態度をとる。頭の良い人は反論の余地のない絶対主義的な考えを基礎に相対主義的な態度をとる。
  • 出演者と観客のやりとりを見ているうちに、僕はあることに気づいてきた。どうやら会場にいる全員が友人同士のようなのだ。出演者も客も皆、慣れ合いの時間を過ごしている。そして、その時間がさらにまったりし始めると、全員が店に置いてある本やCDも見ずに帰り始めた。僕はむなしさでいっぱいだった。(山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社)
  • 内輪ノリのなかへ如何に異物として混入するか。
  • 東芳川の護岸工事、目刺橋付近は土手が残るといいな。
  • いつの間に夜の省線にはられたる軍のガリ版を青年が剥ぐ 近藤芳美
  • 身近なところや離れたところにいるまだ見ぬ同志に紙面上で巡りあえる事がZINEの良さの一つです。(ZING「01広がりつなげるZINE」『浜松市鴨江アートセンター広報紙vol.8』2023年3月31日発行)
  • 遠州ZINEのシーンを作っていかないとならない。アートZINEと文芸ZINEと詩歌ZINEと社会派ZINEと地理ZINEと考現学ZINEと評論ZINE……これらの並立と刺激の場を。
  • 前島密磐田市の縁、駿河藩の中泉奉行だったのか。
  • 子規が担った一つは、歌語の多重性を排して「松」から「待つ」を追放すること、「松」を変哲のない日常語に戻すことだった。(三枝昴之『昭和短歌の精神史』角川ソフィア文庫
  • 夕映えに見つめられつつ手首という首をつめたき水に浸せり 内山晶太