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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以103

  • 何人かの禿頭がひっついて一個の月になった。(マヤコフスキー小笠原豊樹訳『戦争と世界』土曜社)
  • 近代短歌を読んだあとより和歌を読んだあとの方が作る現代短歌の質が上がる現象。
  • これは詩的発想にとって大事なのは読んだ文字列より読んで得た想像の方だからだろう。
  • 詩的発想にとって大事なのは隔たりの遠さ。
  • おそらく、/もう/時間というカメレオンには/色が一切残っていないのだ。(マヤコフスキー小笠原豊樹訳『戦争と世界』土曜社)
  • 取りこぼされた他者を見出し、より根本的で普遍的な理論を展開し、その際は極端まで突き詰めて、常識と対峙する新現代思想
  • こうなると哲学はほとんど、詩が行おうとするような、常識的な言葉遣いでは表現できないものを表現するという領域に踏み込んでいます。(千葉雅也『現代思想入門』講談社現代新書
  • メイヤスーは、人間がどう意味づけるかに関係なく、ただ端的に存在している事物があり、そしてそれは一義的に何であるかを言える、つまり、唯一の真理として「これはこうというものだ」と言える、という主張をします。(千葉雅也『現代思想入門』講談社現代新書
  • 世界は謎の塊ではない。散在する問題の場である。(千葉雅也『現代思想入門』講談社現代新書
  • 自由間接話法 discours indirect libre
  • 無人島 île déserte
  • ドゥルーズがここで言わんとしているのは、無人状態の島に誰かが一人ぽつんと置かれたとしても、この非-無人状態――島という客体に人という主体が住まう状態――が直ちに発生するかどうかは疑わしい、ということである。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • もうひとつの日本の道という眩暈。東京が西洋資本主義の東の首都たることを拒否し、第三世界の解放の北の首都になるという、目眩のするような道(フェリックス・ガタリ、杉村昌昭訳「誇らしげな東京」『エコゾフィーとは何か』青土社
  • 地図作成、脱領土化、生成変化
  • マルクス主義アナーキズムに対して――日本のみならず――世界的に勝利した理由は、後者が「歴史の必然」を論証できないことにあったことは明らかである。(絓秀実『革命的な、あまりに革命的な』ちくま学芸文庫
  • 無人島と他者の理論によってその原光景が描かれ、自我も統覚も意識も前提としない、真に超越論的な発生素としての出来事が発見された。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • 分析的方法は、与えられた事実、つまり結果から出発し、それを細かく分析することで原因に到達しようとする。それに対し、総合的方法は、あらゆる物事がそこから出来する原理、すなわち原因から結果に向かって進む。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • そこで争われたのは、まず何よりも、芸術的センスの有無が同時にニューレフトのアイデンティティーを保証するという問題なのであった。(絓秀実『革命的な、あまりに革命的な』ちくま学芸文庫
  • しかし、失敗を目指すことはできない。失敗は、目指した途端、失敗ではなくなるからである。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • 自由間接話法を用いて哲学者を論じていた時のように、語っているドゥルーズは語られる側にあるガタリに生成変化している。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • 〈病理説〉と〈はけ口説〉として知られる、マスターベーションの動機に関する仮説は、オートセクシュアルな行為を明確な進化的目的とは無縁な、性的衝動から派生する行為としてみなしている。(自慰の起源は4000万年前──その進化上のメリットが明らかに
  • 〈交尾後の淘汰説〉は、霊長類のオスはマスターベーションをより早く射精に至り、メスとの交尾に備えて、受精の可能性を高めるより新鮮で高品質な精子をつくる手段として用いているというもの。もうひとつが、自発的な射精によって尿道を洗浄し、病原体を排出することで性感染症の蔓延を防ぐという〈病原体回避説〉だ。(自慰の起源は4000万年前──その進化上のメリットが明らかがたりに
  • ガタリは思想家ではなく詩人になるべきだったのでは。
  • 構造は一般性の次元に属する。そこでは、各項が取り替え可能である。それに対して、機械は反復の次元に属している。反復は置換不可能・交換不可能な特異性に関わっている。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • どんな出来事も日付をもっている。そして、同じ日付は二度と繰り返されない。機械は日付のある出来事を扱う。それは、つまり時間を扱うということであり、歴史を扱うということである。(國分功一郎ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書)
  • 旅人に雨降りかかり春来たる/池上浩山人
  • 耳にウォークマンをつけて徘徊している若者たちに住み着いているのは、彼らが生まれた土地からはるか離れたところで産出されるリトルネロにほかならない。(フェリックス・ガタリ、杉村昌昭訳『エコゾフィーとは何か』青土社
  • リゾームブラックホールを無視することができない。なぜならブラックホールはすべての地層化を構成するからである。しかしリゾームの政治はブラックホールを回避するとともにブラックホールを組織するところにある。(フェリックス・ガタリ、杉村昌昭訳『エコゾフィーとは何か』青土社