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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以117

  • 大阪の上町台地と東京の江戸前島は地形として似ている。豊臣秀吉はその類似に着目し、江戸を東の商都とさせるべく、関東奥羽支配の拠点とするべく徳川家康に国替させたのだろう。
  • 漢典
  • 詩歌への批評眼はすばらしいが社会へ目を向けると表層しか捉えられておらず紋切り型の稚拙さが目立つ。
  • こうして日本社会はことばの「皮膜」に覆いつくされ、息が自由にできなくなってゆく。隠喩の深みから換喩へ、垂鉛から皮膜へ、とめどなく詩も俳句も横滑りする時代がとっくに始まっていたのである。(恩田侑布子『星を見る人』春秋社)
  • 「有季定型は油断すれば予定調和になる。季語に足をとられるな。無季でなければ言えない世界がある。遠くを目指せよ」。こう仰りたかったのではないかしらん(恩田侑布子『星を見る人』春秋社)
  • ↑三橋敏雄、無季ではなく超季〈昭和衰へ馬の音する夕かな/三橋敏雄〉
  • 第六回白鳥庭園俳句大賞優秀賞〈寒泳や声をなくした男たち/以太〉に引きつづき、第七回白鳥庭園俳句大賞も優秀賞〈薔薇の芽や姉の白無垢褒めたてて/以太〉、そして佳作〈ちるさくら児を天へ返さなくては/以太〉
  • しかし名古屋の白鳥庭園へ赴いても俳句大賞の痕跡は見当たらないのは残念。
  • いしかわ百万石文化祭2023、深田久弥生誕120年記念「深田久弥と日本百名山」俳句大会は入選だった。〈雪渓や風のどこかに祖父の声/以太〉
  • ダントーのテーゼにしたがえば、「なにものも、それにアートという身分をあたえる理由づけの体系のそとでは、アートの作品であることはない」(西村清和『現代アートの哲学』産業図書)
  • この、「十九世紀に発見されたある種の想像力の空間」、それは「図書館の現象」である。この意味で図書館という制度は、近代文学の発生装置なのである。(西村清和『現代アートの哲学』産業図書)
  • ポルノは絵画/画像でしかない。絵画/画像をポルノと判定する人が単なる絵画/画像に何らかの猥褻さを解釈しているに過ぎない。
  • 自分の詩歌が響く社会は歓迎しない。響くのは違和があるから。響かない社会がいい。
  • ハラスメントの被害者を名乗る人はあらゆるハラスメントの撲滅を訴える義務はなく、自分の被害を訴えるだけでいい。
  • 界隈に上下関係はないと言っておきながら、自分が上に這い上がったと思いこむや否や上下関係を作りたがるのは人の性。
  • 耐えろ、奢るな、自らにとっての最善を尽くせ。
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  • 〈金輪際一歩も引かぬ稲光/黒田杏子〉(黒田杏子『八月』角川書店)金輪際は水輪との際、仏教的世界観の底の底。大掛かりな舞台装置だ。
  • 器官なき身体は、最もスピノザ的な意味における内在的実体であり、部分対象は、いわば、この実体の究極の属性である。(ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ宇野邦一訳『アンチ・オイディプス河出文庫