Mastodon

以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以57

  • 〈猛勉強表の尾行大あくび/信濃太郎〉山鹿泰治と延島英一の電気工としての猛勉強ぶり。
  • la originala teksto de Risma Manifesto
  • 宮下玲奈と河北彩花の顔の違いは前者がやわらかくて、後者はとがっている。しかし似ている。
  • hajbuno estas hajkeca prozo.  ekz) mi provlegas hajkon de hajbuno.
  • 松菱跡地のオンラインクロスロード2022「風と砂利と音」で長嶋水徳Nagaŝima Minoriを聴いた。電子の粒が飛んできてぎゅるんぎゅるん
  • youtu.be

  • 英語を廃して国際語を課し第二国語とす。(北一輝日本改造法案大綱』)
  • 〈一日に一度はうたうくせとなりぬ黎明をうたうエスペラントのうた/斎藤英三〉京都地方評議会委員長
  • 滑稽俳句大賞受賞作品
  • 神の啓示を受けるために必要なのは、並外れて完全な精神ではなく、むしろ並外れて活発な想像力なのだ。(スピノザ、吉田量彦訳『神学・政治論』光文社古典新訳文庫
  • ラテン語は誰の言語でもなかったこらこそ、普遍性を目指す学問の言語にピッタリだったのである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 松菱跡地のベッドはいろいろ落書きできてよかった。
  • 〈芒原落とすことばの未然形/対馬康子〉「芒原」麦2022.11、荒涼たる芒原でこぼれたことばにならないことば。
  • 〈空蟬のひとつは私の脱いだもの/小野富美子〉「脱皮」麦2022.11、私は蝉というより、そういう感情を脱ぎすてた存在であるという表明か。
  • 〈冷房車におっぱいのある昼さがり/笠井亞子〉「ひげ根」麦2022.11、誇張されている。
  • 〈丁寧語のごとく葛切を掬う/野川京〉「白紙委任状」麦2022.11、そうでないと壊れてしまうからであるし、作る人の姿勢でもある。
  • 〈洗いすぎてちぢんだ青いカーディガン着たままつめたい星になるの/北川草子〉少女の顔をして。
  • 〈美しい地獄と思う億年の季節を崩れつづけて月は/佐藤弓生〉宇宙にはひとつの季節がある。

第五回浜松私の詩コンクール

第5回浜松私の詩コンクール中日新聞社賞をいただいた。10月23日(日)午前は新川モールと松菱跡地で過ごし、午後クリエート浜松4Fの浜松文芸館講座室で催された会に参加した。

小学生と西遠女子学園の生徒さんたちとご年配の方々のなかへ幼児を連れて混ざった。鈴木和子さんが挨拶し、浜松文芸界では高名な司会の内山文久さんが進行した。表彰式で賞状と副賞が授与されたあと総評があった。一般の部は、技術があるかどうかではなく、人の心を動かせることが受賞の基準だったという。それから受賞者がそれぞれの詩を朗読して、それぞれどういった経緯でその詩を作ったのかを述べた。順番はときどき前後した。私は「夏祭」と題した詩を朗読し、こどもと夏祭とコロナ禍の3点を結んだところある程度三角形のふくらみができたので詩を作れた、と述べた。中高生の部市長賞中村桜さんの「猫爪月がかかる夜は/自分の心を覗いてみよう」という叙情、浜松市教育委員会長賞三土手日向花さんの「今日も誰かが共に前を向ける味がある」というまなざしと一般の部浜松市教育委員会長賞熊谷文昭さんの朗読術とに感心した。

所以56

  • エスペラントで国名を作るとき接辞iを使わず容れ物の接辞ujを使い続ける原理主義者を困らせるためだけに、新しい接辞uĵを使うとか面白いな。意味は粗悪の接辞aĉの逆、好ましさの接辞uĵ。
  • 世界のすべての言語は無意識な人工語で、そのうち近代諸國語は半意識の人工語で、エスペラントは全意識的人工語です。(伊東三郎ザメンホフ岩波新書
  • 俳句表現は能動より受動がいい。なるべくなら中動がいい。
  • エスペラントの楽しみは能動的な言語使用にある。
  • per esperanto por la liberigo de Ĉinio!
  • 重慶の通信エスペラント学校、世界語函授社(世界语函授社、Koresponda Esperanto-Lernejo)の主な指導者のひとり許寿真Eltunkoは国民党政府に1948年12月に成都で逮捕され1949年に銃殺された。
  • エスペラントで、社会主義運動での同志を意味するkamaradoと、エスペラント運動での同志を意味するsamideanoとは、日本語では共に「同志」としか訳しようがないのである。(ウルリッヒ・リンス、栗栖継訳『危険な言語』岩波新書
  • antaŭmilita japano: "esperantisto estas kiel akvomelono. lia ekstero estas verda, sed lia interno estas ruĝa."
  • そのザメンホフがおそらく予見できなかったことで、すでに第一次世界大戦前にあきらかになっていたことが一つある。それは、エスペラントを使っている労働者階級の大半が、中立的組織と継続的に協力することを、非現実とみなしていたということである。(ウルリッヒ・リンス、栗栖継訳『危険な言語』岩波新書
  • この実験授業で、エスペラントを学習した生徒たちの方が、まずエスペラントの授業を受けなかった生徒たちよりも、ほかの外国語をものにする成功率の高いことがわかったのである。(ウルリッヒ・リンス、栗栖継訳『危険な言語』岩波新書
  • 人工と自然の対立は不適切として、人工言語を計画言語と呼び、自然言語を民族言語と呼ぶ。
  • そのような新言語はすべての人にとって外国語だということである。つまり、誰もその言語に対して「生れながらの特権」がない。(田中克彦エスペラント岩波新書
  • 日本人にはedzoは発音できない。
  • lernolibro oni devas tralegi, sed tralerni.
  • 1984』のニュースピークでエスペラントを揶揄したジョージ・オーウェルの叔母ネリーと結婚していたランティLanti。
  • 湿布薬、インドメタシンよりフェルビナクのほうが新しい。それよりロキソプロフェンのほうが新しい。
  • 乳酸菌飲料エスペラント訳、laktata fermentada trinkaĵo、laktata fermenta trinkaĵo、laktata acida fermentada trinkaĵoなどが考えられるけど、発酵乳との違いを考えず、飲むヨーグルトtrinkjahurtoでいいのでは?ekz) ĉiutage mi trinkas trinkjahurton por mia intesto.
  • en japanio nun mangaoj kaj animeoj pri ŝogio populariĝas.

所以55

  • 上州弁「〜だがな」がとびだした。
  • 詩歌文芸の新人賞は技量を競うものではなく、運比べである。つまり新人賞総体でその運を手中に収めるまで走り続ける体力と根気があるか、つまり業界の役に立つ人物かを新人は試されている。
  • 俳句に限らず詩歌文芸の新人賞は賞というより遭難信号だ。
  • 句は一種の「ひらめき」(肉体感覚の)で、それは理屈で説明し得ないいわば「無条件」である。したがって随句は文章によらず韻となる。「ひらめき」は瞬時であるから句は最短の韻文(三節)となる。(北田傀子「序」『無伴奏』ずっと三時)
  • 随句と口語俳句と自由律と感動律と。
  • 10月16日(日)朝、新宿のBERGへ訪れブレンドコーヒーSを飲む。いつも最後の訪問と思って。
  • 大会の句会とかになると人数が多く選句と披講だけで脳が疲労する。
  • mi estis hundo kiam mi estis sub Kijohara. mi estis hundo kiam mi estis antaŭ Kijohara. mi estis hundo kiam mi estis sur Kijohara. mi estis nekovrita hundo kaj ekspluatita hundo.
  • sudaĉioj venis el gubernio Tokuŝimo. 酢橘エスペラントでsudaĉioと書くほかあるまい。
  • 第六回芝不器男新人賞は、議事録を出しても、選考委員・応募者・受賞者・外野がそれぞれの応分の場*1を占めようとせめぎ合う典型的な日本人的世間となっているようだ。
  • 〈新人賞選考会の議事録の話し言葉の美しくなさ/枡野浩一〉(『枡野浩一全短歌賞』左右社)いつの時代も。
  • 非難する者も非難される者もそれぞれを擁護する者も諧謔と皮肉が欠如している。そこは日本の政界と同様である。
  • たかだか俳句の新人賞ごときで真面目すぎるのだ。
  • 選考過程を伏せても選考過程を公開しても何かを選考する以上は落とされた者のなかから不平不満を持つ者は必ず出る。そして権威*2の構造をかき乱したい者からも不平不満は出る。
  • 不平不満を抱くこと自体は奨励すべきだろう。
  • 不平不満をユーモアへ昇華するセンスがないなら、黙っていた方がまだ作家として救いがある。
  • 俳句界、俳壇、呼び方はどうあれ、hajkujoは無償労働で成り立っている。そんな世界に夢を抱いても仕方ない。
  • 東京医大の女子受験生一律減点問題は医師不足を解消するために業界のためにならない層を選考過程を伏せて排除したので起きた。
  • 〈説教という欲情をする君のカチカチになる正論の棒/枡野浩一〉(『枡野浩一全短歌賞』左右社)ポリコレ棒の別名。
  • 〈野茂がもし世界のNOMOになろうとも君や私の手柄ではない/枡野浩一〉(『枡野浩一全短歌賞』左右社)居間でいうと大谷翔平を自分の手柄話みたいに話すなということか。
  • 〈辞書をひきバレンタインが破廉恥の隣にあると気づいている日/枡野浩一〉(『枡野浩一全短歌賞』左右社)「気づいた日」ではない。そのことに気づきつつある日だ。
  • 〈雨上がりに虹が出るなんて人間がつくった物語みたいです/枡野浩一〉(『枡野浩一全短歌賞』左右社)そんなうまい話あるわけ。
  • opo estas pli ekskluzivema ol aro.

*1:菊と刀

*2:そんなものが実在すれば、だが。

第70回記念麦全国大会

浜松駅始発の新幹線に乗って東京駅へ赴いた。新宿駅東口のベルクでブレンドコーヒーを飲み、地下鉄を乗り継いで浅草へ向かってから仲見世浅草寺浅草神社花やしき前などを周って牛丼を食べ、13時から浅草ビューホテルでの麦全国大会に徳島の酢橘が並ぶ最前列で参加した。隣席は作家賞を受賞された秋田の森田千技子さん、後席は最近第一句集を出された愛媛の片山一行さん。大会は笹木宏さんの豪快な進行運営のもと、淡々と進んだ。つまり突然特別選者になったり講評を求められたりした。私は新人賞として賞状と万年筆をもらい、収穫祭3席の副賞も頂いた。

17時からの28階での祝賀会では対馬康子会長、斉田仁さん、鋤柄杉太さん、十月号巻頭の五十里順三、若手の佃壮夫さんらと同じテーブルで歓談した。滝浪武さんによる麦の一本締めで祝賀会は締められた。一拍手ののち両掌を上に向け、両手を肩幅より広く肩より上に揚げて「わっ」だ。

俳句は論理的な一つの文ではありません。複雑な内容の詩です。ですから、俳句の内部には、いくつもの内容が響き合っています。(『始める!俳句 俳句入門』現代俳句協会事業企画部)

麦に入ってよかった。俳句をもっとまじめにやろう、俳句活動も積極的にやろうと思えてくる。そう思うために全国大会はある。ちなみに下記は吟行句会の会長選に入った句。

露の世や光りつつ空飛ぶ遊具 以太

所以54

  • 同志山忠の思い出」(油彩画)望月晴朗、陀田勘助=山本忠平
  • 〈誰彼が鮮人二名と捕へらる――朝の通信、吾は微笑す/後藤健太郎アナキスト詩人、栃木監獄より。
  • 「反逆は一つの良心である」――陀田勘助は馴致されない男である。その詩のアナーキーな遠心力は、どこか懐かしいような素朴さで人間の原形性を示す。(吉田美和子『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝陀田勘助』共和国)
  • pakaĵa aŭto! trakuru mian nesensivon! doloro ankaŭ estas blazono de postvivado (mallonga poemo "pakaĵa aŭto" de DADA Kansuke)
  • homoj pendigas siajn rezignojn antaŭ siaj okuloj. ili estas dekoracio de vivo. same kiel funebra vesto necesas je funebraĵoj, rezigno konstruas sekuran ponton super vivo. la ponto baldaŭ putros. (poemo "rezigno" de DADA Kansuke)
  • 〈菊一輪ギロチンの上に微笑みし黒き香りを遙かに偲ぶ/中浜哲・中濱鐵〉盟友・古田大次郎の処刑を知り
  • しかし詩歌は、本来は政治や宗教の重要場面で集団を束ね鼓舞する言霊のちからを持つものであった。だから謀反人に発語の自由を与えてはならないのであり、獄外に持ち出されて人々を歓喜させたり、ましてや政治ビラなどに利用されてはならないのである。(吉田美和子『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝陀田勘助』共和国)
  • 詩がまだ生きていた時代のプロレタリア詩人、無産詩人は幸いだったのか?
  • 勘助も『イソップ物語』くらいはドイツ語で読めるようになっていたというから驚きである。エスペラント語にも意欲を見せていた。(吉田美和子『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝陀田勘助』共和国)
  • そこまで放置するか、それは明らかな国家犯罪ではないのか。無機的に処理される茶封筒の呼出状。もう一人ずつに電報を打つ意思もなくした無表情な形式処理。一九三一年という比較的初期の山本忠平の事例では、まだ刑務所側がおろおろしている気配がする。(吉田美和子『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝陀田勘助』共和国)
  • アナキスト→黒→ブラック→ブラツク→ぶらつく
  • 14-a de oktobro. reĝino de profesiaj ŝogiistinoj perdis ludojn kontraŭ tri profesiaj ŝogiistoj. do ŝi ne povis iĝi unua ina profesia ŝogiisto.
  • SOJO Esperanto-Vegana Kafejo(新宿区早稲田鶴巻町111
  • veganismo 絶対菜食主義(=vegetalismo)とvegetarismo 菜食主義(卵・乳製品・蜂蜜・さらに魚介類も食べることもある)
  • ナアマンの自由は水田洋訳岩波文庫版ではナーマンの自由となる。
  • 舌による告白は、外部的なものごとであって、われわれの従順さをあらわすどんな身ぶりにも、まさるものではないのだし、そして、そこにおいてキリスト教徒は、心のなかにキリストへの信仰を堅持しながら、予言者エリシャがシリア人ナーマンにゆるしたのと同一の自由をもつのである。(ホッブズ、水田洋訳『リヴァイアサン岩波文庫
  • すなわち、ナーマンがそうであったように臣民であるものが、かれの主権者に従順であるために、おこなうように強制され、そしてかれ自身の心にしたがってではなくかれの国の法にしたがって、おこなうことは、それがなんであれ、かれの行為ではなくかれの主権者の行為であり、また、このばあいに、人びとのまえでキリストをこばむのは、かれではなくて、かれの統治者でありかれの国の法なのである。(ホッブズ、水田洋訳『リヴァイアサン岩波文庫
  • 言動の自由はなくても、心や信仰の自由はあるというナアマンの自由。
  • homo ne naskiĝis por socio. tamen, se homo ne laborus por socio, homo ne povus havi bonan rilaton kun alia kaj ria koro malsaniĝus. tial, vivi por socio estas pli bone por homo.
  • もし国の法律上「行ったことだけを告発し、語ったことは罪に問わない」ことさえ徹底されれば、そのような紛争を見せかけの法で美化することはできなくなるだろうし、ただの意見の食い違いが紛争に化けることもなくなるだろう。(スピノザ、吉田量彦訳『神学・政治論』光文社古典新訳文庫
  • 〈われ平氏二百十日の落ち着かず/対馬康子〉風の向きが壇ノ浦を思って落ち着かなくさせる。
  • 〈堅雪を渡れば亡夫に逢えるかも/三浦弥生〉大川悦子さんの感動の一句。雪が堅くなるのはなぜかを考えさせる。

所以53

  • 岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館内親子造形センターでの図画工作教育はすごい。傑出した芸術家が一ダースは育ちそう。
  • 泥書房(京都市中京区新町通六角下る六角町357-4)入室料300円
  • 台湾に行ったら、台北は象山の渣男で食べたい。
  • 馬の油は火傷の跡が残らないらしい。そんばーゆ
  • cerbolavado aŭ menskontrolo estas facilaj vortoj. do mi ne uzas tion ofte. cerbolavitaj homoj far religia grupo ŝajnas ne pasivo sed medialo. cerbolavanto misuzas japanajn dezirojn okupi taŭgalokojn inter la homoj ĉirkaŭ ili. 
  • kontraŭleĝa religia grupo devas esti dissolvita. kaj oni devas pensi pri kial ili aliĝis al tia grupo. homoj, kiuj ne povas okupi taŭgalokojn en siaj familioj kaj siaj lokaj komunumoj, ofte aliĝas al kontraŭleĝa religia grupo aŭ ekstremisma politika organizo.
  • 市場システムとは、たんに財を交換する手段にとどまらず、社会全体を養い維持していくためのメカニズムなのである。(ロバート・L・ハイルブローナー、八木甫他訳『入門経済思想史世俗の思想家たち』ちくま学芸文庫
  • 彼は、価値のある文学作品を読んでいる若者を目にすれば、国際語をすすめる機会を逃さないという典型的なエスペランティストとしてふるまったのです。(L.C.ザレスキ=ザメンホフザメンホフ通り』原書房
  • bona espero
  • 「はい、エスペラントは日本語あるいはトルコ語よりももっと膠着語であるといえます。同時に、エスペラントリトアニア語やイタリア語のようにまったく異なった屈折語にも似ているところがあります」(L.C.ザレスキ=ザメンホフザメンホフ通り』原書房
  • 狂信主義的なフェミニストは、男性の自然な性格自体を敵視する傾向がありますが、これも同様の誤りをおかしていることになります。(中略)しかし、女性も男性も、越えることができない自然の限界というものがあるのです。性の自然な区別を無視するようなことがまかりとおるとは思えません。(L.C.ザレスキ=ザメンホフザメンホフ通り』原書房
  • ke oni ne povas erektiĝi ne estas diskriminacio.
  • lubrikaĵo povas solvi inan sekecon. sed medikamento ofte ne povas solvi viran senpovecon.
  • senpoveco=impotenteco=malerektiĝeco
  • 全称量化と存在量化はそれぞれ、「連言」および「選言」と呼ばれる、複数の文を結合する操作と密接な関係をもっている。(飯田隆『日本語と論理』NHK出版新書)
  • 「人間は環境の生き物である」。そして、その環境をつくるのも人間自身である。世の中は必然的によくなったり、悪くなったりするのではなく、われわれがよくも悪くもしているのだ。そうした考えに基づき、オウエンは手鋤や貨幣や協同村についての夢物語よりもずっと強力な希望の哲学を後世に残した。(ロバート・L・ハイルブローナー、八木甫他訳『入門経済思想史世俗の思想家たち』ちくま学芸文庫
  • 唯物論の教義は、観念の触媒機能と創造力を投げうつものではないことに注意しよう。唯物論が主張するのは、思想や観念はその目的がたとえ環境を変化させることだとしても、なお環境の産物なのだということだけである。(ロバート・L・ハイルブローナー、八木甫他訳『入門経済思想史世俗の思想家たち』ちくま学芸文庫
  • sana intesto faras sanan cerbon.
  • 分割という概念によって疑問文の意味論を与えた理論家のひとりであるヒギンボサムが言ったように、分割は「可能性の空間」を表す。可能性の空間を提示するのが、疑問文である。(飯田隆『日本語と論理』NHK出版新書)
  • 事象叙述文・属性叙述文(益岡隆志『命題の文法』)
  • 総称文の意味論にとってきわめて興味深いと思われるのは、日本語の総称文がすべて属性文に分類されるということである。(飯田隆『日本語と論理』NHK出版新書)

所以52

  • 冷笑は何も問題を解決しない。しかし虚構に基づく活動は現実の問題を解決できない。
  • sateco lacigas min. malsato ne lacigas min.
  • エスペランティストが使う「mdr」「MDR」は(笑)とか草と同じ。
  • (Internet slang, text messaging) initialism of multe da ridoj (“many laughs, LOL”)(MDR
  • 10月8日(土)ウクライナ議会「北方領土は日本に属する」
  • 靜岡縣護國神社静岡手創り市ひばりブックスが出展しており、河田桟の本を買った。与那国島の馬の話という。
  • 自分が、ヒトという種ではなく、輪郭のあいまいな生きものとしてこの空間にいることを許されている気がした。(河田桟『くらやみに、馬といる』カディブックス)
  • 馬といるくらやみの世界では、ひとつひとつの要素が単体で存在していない。あらゆるものが入り混じっている。(河田桟『くらやみに、馬といる』カディブックス)
  • クリミア大橋が爆破された。人類は戦争を楽しんでいる。
  • ĉu oni nomas pura mankon de malpuraĵo aŭ nomas pura tion, kio havas puran esencion?
  • 社会性を持った生き物は同質性を求める動きがある。でも中には異質なものを求める個体も混じっている。そのように自然はできているような気がする。(河田桟『くらやみに、馬といる』カディブックス)
  • 美濃部先生 また、昔話の様式には「一次元性」という特徴があります。主人公が住む世界と他界が同じ次元にあるかのように語られます。これによって現実世界では起こりけないことも当たり前のことと受取ることができます。(編集長・伊藤紗予乃『静岡時代』62.2022後期号)
  • amo kaj paco ekzistos post nuligi ĉian diskriminacion kaj ĉian politikan ĝustecon.
  • Reta Vortaro :ネット上のエスペラントエスペラント辞典。
  • Plena Ilustrita Vortaro de Esperanto 2020 :絵入りエスペラントエスペラント辞典。
  • 実用エスペラント小辞典《第1.8版》
  • エスペラント辞書
  • En la mondo, ni povas vidi plurajn ekzemplojn de malamika arkitekturo, ekzemple, la kvartalo Camden, en Londono aŭ iuj areoj de Madrido.(La malfavora arkitekturo: Urba desegno por malkuraĝigi kunvivadon
  • 排除アート/malamika arkituro/hostile architecture
  • イロカワ文学賞、旧色川村のらくだ舎喫茶室と関係があるらしい。

所以51

  • sub specie aeterni 永遠の相のもとに
  • 六・四五 永遠の相のもとに世界を捉えるとは、世界を全体として――限界づけられた全体として――捉えることにほかならない。限界づけられた全体として世界を感じること、ここに神秘がある。(ウィトゲンシュタイン野矢茂樹訳『論理哲学論考岩波文庫
  • 第五部 定理三〇 我々の精神はそれ自らおよび身体を永遠の相のもとに認識する限り、必然的に神の認識を有し、また自らが神の中に在り神によって考えられることを知る。(スピノザ、畠中尚志訳『エチカ』岩波文庫
  • Mens nostra quatenus se et corpus sub æternitatis specie cognoscit eatenus Dei cognitionem necessario habet scitque se in Deo esse et per Deum concipi.(E5P30)
  • 限界づけられた全体と無限の神、矛盾しているようだけれど、ウィトゲンシュタインは無限の世界(神・自然)に「ここまで」という限界を設けた。その限界の外はナンセンスとして。
  • エスペラントで聖書。La Sankta Biblio Malnova kaj Nova Testamentoj Tradukitaj el la Originalaj Lingvoj
  • 久々に麦芽豆乳を更新した。
  • 言語について語るとき、表現のタイプについて語っているのか、表現の具体的な現れである個別のトークンについて語っているのか、区別することが必要になります。(和泉悠『悪い言語哲学入門』ちくま新書
  • 第5回浜松私の詩コンクール、今回は中日新聞社賞。さすがに三年連続浜松市長賞はなかった。
  • 意味の外在主義者はラッセルなど記号論理学の人。
  • 意味の4つの機能的側面。真理条件的内容、前提的内容、使用条件的内容、会話の含み。
  • Dedo souffre d'obésité, afin de pouvoir participer à la Troisième croisade, ses médecins tentent de pratiquer sur lui une « liposuccion », l'opération échoue et Dedo en meurt le 16 août 1190.(Dedo III de Lusace
  • 総称文generics、一般文とも?
  • 総称文の中身についてまず指摘されるべき特徴は、総称文は量に関する含意がばらばらだという点です。(和泉悠『悪い言語哲学入門』ちくま新書
  • 差別的表現がまともに使用されてしまうと、聞き手の共有基盤に集団的序列関係の存在が半ば自動的に埋め込まれてしまいます。(和泉悠『悪い言語哲学入門』ちくま新書
  • japano volas okupi sian taŭgan lokon (応分の場) inter homoj ĉirkaŭ si (世間). 
  • 浜松古本市inオンラインクロスロード2022の詳細はまだ不明。
  • 歴史の必然の成就としての革命とスピノザの努力conatus。
  • ここに生きし穴居の民もわれわれも悲しきいのちはおなじことなり 大西巨人

所以50

  • coitus more ferarum
  • そういえば、個物の「個」に当たるラテン語には「パルティクラーリス」(particularis)と「シングラーリス」(singularis)があるが、『エチカ』は「シングラーリス」の方を好んで用いる。それには理由がある。「パルティクラーリス」だとパート、つまり同類全体の中の個別事例という意味になってしまうが、「シングラーリス」ならシングル、すなわち他のどれとも似ていない特異な、単独な、一つっきりの、という意味になる。(上野修スピノザの世界』講談社現代新書
  • 鳩の乳、素嚢乳
  • 世間や正義ではA→Bとなるものが文学ではA→Cとなる。しかしそれだけでは読むべき文学ではなく娯楽文学。そうなってしまう理由を叙述することこそが読むべき文学だ。
  • 討論者型の人達ほど、精神がぶつかり合う過程を楽しむ人はいません(討論者型ENTP
  • ↑刑死したソクラテスそのものの性格である。
  • 〈秋きぬと…敏行朝臣のうた諳ず辛くもこの夏越えてきたりし/梓由美〉中日歌壇2022.10.2島田修三選、風の音だけは秋。
  • 〈コンサート会場出れば空に月 非日常はまたたきの間に/水越ふたみ〉中日歌壇2022.10.2小島ゆかり選第二席、すべて一瞬のうちに去る。
  • 〈ファミレスの残暑を仕切る自動ドア/徳井伸行〉中日俳壇2022.10.2高柳克弘選、機械が気候を仕切る世界観。
  • 〈亡き妻のエプロン白し秋の暮/和久田剛〉中日俳壇2022.10.2高柳克弘選、使われないゆえに白い。
  • スピノザの考える神は惑星ソラリスより宇宙人的だ。20世紀のSF小説は17世紀の哲学者の倫理学に及ばない。
  • 海外のエスペラントesperanto文でしばしば見るmojosa, mojosiはなにかと思ったらmoderna juna stiloの頭字語でcoolという意味らしい。例文)japana kuirarto tre mojosas.
  • 講談社現代新書は、吉田量彦『スピノザ』→國分國分功一郎『はじめてのスピノザ』→上野修スピノザの世界』が善い順番。
  • 〈秋雲へ郵便体操届きそう/以太〉がJP労組新聞の堀之内長一先生選に採られていた。
  • 〈言の葉の句点は森のかたつむり/佐竹伸一〉「森の詩」『現代俳句』2022.10。少しずつ動いちゃう句点。
  • 現生人類の、戦争をする脳構造と俳句など文学を創る脳構造は虚構を信じるという点で近いかも。
  • GLAT (ankaŭ anglalingvaj LGBT kaj GLBT) estas akronimo, kiu nomas la komunumon de gejoj, lesboj, ambaŭseksemuloj kaj transgenruloj (kun transseksuloj).(GLAT
  • エスペラントLGBTGLAT
  • 日本において、戦争反対も戦争賛美もLGBT差別もLGBT擁護も、国葬反対も国葬賛成も、応分の場を占めるという目的のための手段でしかない。つまり日本人はみな同じ一つの目的へ動いている。
  • 条里空間(農業)に対する平滑空間(河川・海洋貿易)
  • 〈七夕や二匹の猫と四畳半/折戸洋〉毎日俳壇2022.10.3小川軽舟選、恋めく七夕に付く生活感が良い。
  • 〈西病棟九階の月笑むごとし/小島信子〉毎日俳壇2022.10.3井上康明選、所在地が具体的。
  • 〈何年も更新されぬブログあり浅茅が宿はネットに多し/中村秀夫〉毎日歌壇2022.10.3伊藤一彦選、好きだわ、こういう歌。
  • 〈だいじょうぶこんなにかわいいわたしでも絆創膏の下はどろどろ/小池ひろみ〉毎日歌壇2022.10.3加藤治郎選、はいはいかわいいかわいい。
  • 〈メンターに心折られてまざまざと火星の寒さ感じておりぬ/深海泰史〉毎日歌壇2022.10.3加藤治郎選、火星のよくわからなさがメンターに心折られた感に合っている。

所以49

  • 森鴎外阿部一族」を読む。『菊と刀』で描かれた応分の場を占めたい日本人の心情劇を読むならこれ。〈遺品あり岩波文庫阿部一族』/鈴木六林男〉
  • 自由意志のないものも、自由でありうるか。もしありうるとしたら、その「自由」はどのような意味の自由なのか。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • 【問】浜松駅の駅頭で青黄に塗り分けたダンボールに「戦争反対」と黒字で書いて掲げている人がいる。裏にはキリル文字。意味はあるのか?
  • 【答】意味はある。憲法9条を掲げる日本の世間において、彼が戦争反対論者として賞賛され「応分の場」を占めたい欲求を満たせるという意味がある。
  • 憲法9条改正に反対する人は戦争よりも賞賛を受けられる「応分の場」が失われることを恐れている。
  • 戦争放棄と戦争反対は微妙にずれる。
  • ファン・デン・エンデンのラテン語学校のようにラテン語演劇でラテン語を学びたい。
  • もしくはエスペラント劇でエスペラントを学びたい。
  • 台湾独立分子
  • スピノザが直接的迫害を免れたのは、おそらく彼がラテン語でしか著書を出さなかったからである。(ピエール=フランソワ・モロー、松田克進/樋口善郎訳『スピノザ入門』白水社
  • 『エチカ』第三部で展開されるスピノザの感情の哲学は、彼自身の概念規定からは言葉の上で少々ずれる形になりますが、欲望の一元論として理解する必要があるでしょう。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • Ex eo quod rem nobis similem et quam nullo affectu prosecuti sumus, aliquo affectu affici imaginamur, eo ipso simili affectu afficimur.(E3P27)
  • 共感は反感に原理上、先行するのです。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • 『エチカ』の第一ヴァージョンは、一六六五年以前に書かれ、三部構成であり、当初は『哲学』と呼ばれていたことになる。(ピエール=フランソワ・モロー、松田克進/樋口善郎訳『スピノザ入門』白水社
  • そして日本はスピノザにとって、自然権の理論の機能不全を暴露する――あるいは少なくとも垣間見させる――ものとしての役割を果たしたのである。(ピエール=フランソワ・モロー、松田克進/樋口善郎訳『スピノザ入門』白水社
  • ありもしない「欠如」ばかりが目について、われわれは現に存在しているものへの尊敬が妨げられているのである。(上野修スピノザの世界』講談社現代新書
  • 〈草の花ひたすら咲いてみせにけり/久保田万太郎〉そんな感じの九月だった。
  • haec autem ita fieri debunt ut habeatur ratio firmitatis utilitatis, venustatis. Vitruvius
  • 10月1日(土)アニバーサリーフェア1日目昼に万葉の森公園(浜松市浜北区)横の伎倍の茶屋で伎倍の茶屋三周年記念短歌大会の結果を見た。信藤洋子先生選。浜北区長賞は〈甘酒を児と飲むきっと万葉の人の食事もこんな温度だ/甲太郎〉。
  • 万葉の森公園賞〈万葉の百草生ふる公園に短歌詠まむとて笑顔の集ふ/登子〉短歌にうたとルビ、伎倍の茶屋賞は2首〈いろいろな野菜の並ぶ茶屋の軒どれにするかな夕食の華/勝則〉〈紅花に触れし指先痛みをり茶屋の甘酒飲みて癒さん/葉子〉。
  • 副賞のうなぎまぶしはおいしくいただいた。

所以48

  • 新しい絵の褒め方「すごい、AIが描いたみたいですね」
  • ナアマンの自由を、そしてナアマンの自由だけを認めるということは、裏返しに言えば、「考えたいことを考える自由」つまり心の中で好き勝手なことを思いめぐらす自由以外の自由を、何一つ認めないということなのです。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • ちなみにこの論法は,ホッブズが『リヴァイアサン』第42章で認めたいわゆる「ナアマンの自由」のそれに酷似している。「舌による告白はたんに外部的なことがらにすぎない」から,もし自分の信条と異なる行為を政治的事情で強制されても,信条を裏切ったことにはならないから安心して従うべきだという論法である。(吉田量彦「「反逆的意見」とはどういうものか」
  • 9月27日(火)国葬儀が午後行われた。でも朝から仕事だった。夕方、交番の半旗が風でくるくる巻かれていた。
  • 安倍元首相の国葬が教えてくれたのは、日本人は己の政治哲学から政治を語るのではなく己を取り巻く人々の世間のなかで己の応分の場を要求して政治を語る、ということ。
  • 戦中→戦後の日本人のように、信条が正反対に変わっても彼らは自分の何かが変わったとは思わないだろう。
  • 安倍国葬で日本国民が一体となる時代は終わる。生前は安倍を賛成・反対することで利用し死後から国葬までは安倍国葬を賛成・反対することで利用して己の応分の場を占めたいという欲求で日本国民は一致していたからだ。では、これからどうする?
  • たとえ明日の朝/銃口と血したたる太陽が/自由と青春とペンとをこのわたしから奪おうとも/わたしは決してこの夜を手渡しはしない/決してきみを手渡しはしない(「雨の夜」『北島詩集』土曜美術社)
  • たった一度の/時間を校正する者は/きっと突然老いさらばえるだろう(「無題」『北島詩集』土曜美術社)
  • これは別れではない/なぜならわたしたちは出会ったことなどなかったからだ/影と影とが/かつて路上で重なったことがあったとはいえ/孤独な逃亡犯のように(「明日、いや」『北島詩集』土曜美術社)
  • 詩には国境はなく、詩は時間、空間、それに自我を超越するが、詩は自我より発しなければならない。(『北島詩集』土曜美術社)
  • かれらは賞を渡しているというよりは、沈没船から救難信号を発していると言ったほうがいいのではないか、と思われます。(『北島詩集』土曜美術社)
  • 「自由意志」の幻想と「感情の模倣」。この二つが重なって、ゆるせないでいる。(上野修スピノザの世界』講談社現代新書
  • 〈どちらかが謝れば蟬黙るのに/足立町子〉「踏生集」『麦』2022.10、ひとり黙り、ふたり黙り、やがて静かになる。
  • 〈名詞より動詞が好きな蟇/武内杉菜〉「地熱集」『麦』2022.10、じっとしているというより何かしら動いているヒキガエル
  • 勃起力増強のツボ。三陰交(内側のくるぶしから指4本分上)・開元と大赫(へそから指4本分下とその左右)・湧泉(土踏まずの前、へこむところ)・腎兪(高さはへそ、背骨から指2本分外)・次髎(仙骨にあるくぼみの、上から2番目のくぼみ)
  • 自然状態を経由せずに規定されたスピノザ自然権は、自然状態の解消としての社会契約に、本質的に左右されなくなるからです。(吉田量彦『スピノザ講談社現代新書
  • 9月28日(水)アピタ磐田店もセブンイレブン今之浦店も23日夕の台風15号による線状降水帯から5日たっても休業している。府八幡宮東の坂下にあり、かつては大之浦の入江だった低地のため浸水被害が大きかったのだろう。
  • 遠江国衙は大之浦に面し、海上交易の便があった。
  • 〈平らげる天安門の日の餃子/花房なお〉「諸家近詠」『静岡県現代俳句業界会報』No.132、天安門事件日に餃子を平らげる。パリパリに焼いて。
  • 体臭の観点から児を母の家で育てる伝統は理に適う。出産後の妻は夫の体臭を嫌い、思春期の娘は父親の体臭を嫌がる。

所以47

  • 虚構新聞あたりが「安倍元首相は安倍元首相の国葬を欠席する予定」とか報じて混ぜっ返すことでおもしろくなる。
  • われわれに思考があるのに自然にはないと言う方が実は変なのである。(上野修スピノザの世界』講談社現代新書
  • 私たちは教師であれば、今の社会よりは次の社会へ希望をつないで生きている種類の人間だと思います。次の社会へ希望をつないで、そこに生きがいを認め、そこを生きる人を作ろうと思ってやっているのだと思います。ですから、みんなが自分の力だと信じ、先生のことなんか忘れてしまってくれれば本懐である、と私は思うのです。(大村はま『教えるということ』ちくま学芸文庫
  • 〈体重を増やす上司の胸元にきれいな色の目薬透ける/漕戸もり〉中日歌壇2022.9.25、島田修三選。壜が脂肪に押されて服を透けて見える。
  • 〈地球から戦争すべて無くなる日オクラの花は太陽になる/市川恵美〉中日歌壇2022.9.25、小島ゆかり選一席。その仮定法が現実になれば、なんでも起こる。
  • 〈アイロンは消したつもりの風の盆/松尾英利〉中日俳壇2022.9.25、高柳克弘選。気になるけれどずっと観てしまう。
  • 〈土用波太陽族も老いぼれて/石川昇〉朝日俳壇2022.9.25、長谷川櫂選。戦後民主主義というナショナリズムも老いた。
  • 〈本棚に死者の全集冷まじき/小谷一夫〉朝日俳壇2022.9.25、大串章選。全30巻はありそう。
  • 〈言葉では辿り着けない秋思ふ/三玉一郎〉朝日俳壇2022.9.25、高山れおな選。方面は芸術方面か。
  • 〈新涼や「山羊売ります」とふ立看板山羊のほほんと草を食みをり/蜂巣厚子〉朝日歌壇2022.9.25、馬場あき子選。除草剤要らずというふれこみの山羊だけど糞で草が生えやすくなる。
  • 〈「恋人」を「変人」と書くエピソードSNSではまあ起こらない/吉竹純〉朝日歌壇2022.9.25、永田和宏選。お、日曜歌人だ。
  • quæ omnia quamvis diversis gradibus animata tamen sunt. (E2P13S)
  • ↑万有霊魂論
  • libertas philosophandi
  • 考えたことを言う自由に、行動を伴わないヘイトスピーチは含まれるか否か。
  • ゆうメールの集荷を依頼されて行ったら全て封がされていた。サンプルを見せてもらったら他の人の健康診断結果のようなもので、バリバリの信書。局に報告してとりあえず持ち帰った。

所以46

  • アメリカンスピリットが茶師前田文男の抹茶入煎茶ティーバッグを送ってきた。それとターコイズ。茶と煙で一服と。
  • 腸活と朝読書をはじめたので、出勤するのが楽しい。これは仕事が楽しいと等号では結ばれない。
  • スピノザが一段落したらその延長でラテン語復習にとりかかろう。
  • マンガは善悪がくっきり描き分けられてしまうと、疑ってしまう。
  • 「しまう」は中動態だな。泣けてきちゃう、も。
  • 酒中花 水中花のこと。(加藤郁乎『江戸俳諧歳時記』平凡社
  • さようなら、小島瑠璃子
  • 女児はあまりトイレに行かない。
  • 市民プールに年齢一桁後半だろう姉妹を連れた父親がいた。姉妹は細身で椅子に座ると白いおしりがぷりっとつぶれる。姉妹はお揃いのワンピースを着て去った。
  • というか昨夜、この姉妹をザザシティで見た。
  • 9月24日(土)午後、二俣川沿い森のマルシェきころ辺りの国道152号は泥の除去で通行止めだった。
  • 乳酸菌を大量に多種に摂っているから屁がいい香り。
  • 菌(納豆・キムチ・ヨーグルト・ビフィズミン・ヤクルト1000)と餌(食物繊維・エビオス錠
  • 東区中郡町1480の新道沿い、平和工作所内にできたNORMAALi・粋衣のファクトリーショップで浜松古本市のスタッフと偶然遭遇する。松菱跡地でのオンラインクロスロードの話を訊く。
  • ブース横にスーパーカブを置けたら良い。
  • 緋色研究室
  • 茶葉は高温の湯でまずゆっくり蒸らし、それから急速に淹れる。
  • 唯一神は形容詞で定義されず実名詞で定義される。
  • 〈荊冠の上の罪標秋の風/野見山朱鳥〉や〈弓負はば為朝時代島椿/野見山朱鳥〉のような中七も下五も体言止めの句は句の姿として硬い気がする。
  • 戸棚の謎の油汚れは横に保管していた韓国味付海苔ジャバンのりと判明した。
  • 涼森れむとニーチェ愛読者との親和性。
  • ある事柄について1冊だけ読んで「分かる」とするのは早計で2冊読んで平面的に、3冊読んで立体的にして「分かる」と言った方がいい。気分的に。
  • 「前のめり」と「マイノリティ」は似ている。

所以45

  • ウリエル・ダ・コスタ、工藤喜作訳『人間生活の実例』Uriel da Costa, Exemplar humanae vitae
  • スピノザの弟妹がネーデルラントから大西洋を渡ったことを思う。〈船の窓ゆたかに冷えて国というつやめく単位ひとつおもいぬ/大森静佳〉
  • spinozismo; se mi estus parto de giganta pensanta esto kiu perceptas ĉion, esto krom mi estus mia eklipso de percepto.
  • 室町時代遠江国の産業といえば陶器と和紙。
  • 陶器は、浜北の宮口窯・吉名窯や志戸呂窯で生産が盛んだった。
  • 和紙は、中世は山衙小紙や佐束紙があり、近世は天方紙・阿多古紙・引佐紙。北遠や東遠(細谷郷・佐束郷)が主な生産地だったらしい。佐束紙は丈夫で帳簿用に使われていた。
  • 志都呂・志戸呂・シトロは湿原の意。
  • 新興宗教+革新=オウム真理教で危険だけど、新興宗教+保守は世界のどこにでもあること。
  • コメダ珈琲志都呂店の隣席で結婚紹介の面談をやっていて、40代くらいの女性の席へ20代後半くらいの女性が入れ代わり立ち代わり来て面談している。最初は就職面接かと思っていた。「長いあいだ旅に出たりしますか?」
  • と思ったら「ご結婚は再来年の2月くらい」「再来年の6月には妊娠します」「ご両親は結婚をはやくさせたがっています」「お父さんは上手に仕事をされる方です」と矢継ぎ早に断定していて占いだった。
  • タロットカードも何も使っていないなと思ったら、オーラとかスピリチュアルとか守護霊とかを鑑定するステラ先生らしい。妻も知っていた。
  • 〈しゃがむときからだのなかで鳴る骨を双子の姉のようにおもえり/大森静佳〉『ヘクタール』文藝春秋、ずっと一緒にいたから音は胎児のときに体内にとりこんだ双子かもしれない。
  • 日本語で短歌や俳句など短詩が可能なのは仮定法・接続法がないからだろう。
  • tiu, kiu parolas en buŝo de mortinto, estas malestiminda.
  • 9月23日(土)夜、線状降水帯が発生し、中区海老塚のあたりの道路が冠水していた。台風15号の影響だ。
  • スピノザの神即自然Deus sive Naturaマルクス主義唯物論の基盤になった。しかしスピノザマルチチュードmultitudeの考えは1968年以降、グラムシネグリと結合し多様性を掲げる新左翼となって、マルクス主義イデオロギーと対立するようになる。
  • 現代の革新派はスピノザの掌の上で踊っていただけ。
  • 百年の孤独』が評価されたのはその無数の群衆性がマルチチュード概念に添っていたからだろう。
  • 幾何学的に書くこと、それは主張でもなければ説得でもない。知性が自分のいる空間を次第に発見していく思考の実験なのである。(上野修スピノザの世界』講談社現代新書
  • avangarda verkisto, kiu ŝajnas reformanto, finfine sin normigos kaj iĝos konservatisto.
  • 散歩やカフェは孤独な人が人と触れ合うための手段。
  • 9月24日(日)毎日ボウルの辺りが冠水し、朝の国道152号の上島から有玉へ向かう車線が通行止めになっていた。
  • 天竜区二俣川も氾濫してフクカフェ近くのしょうげつ橋の中程が折れて消えた。