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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以132

  • 「理解できない」を「否定する」の意味で使う人
  • 緊急のときボーッとつっ立っている人が必要。その人は緊急のときに混乱をもたらすから、或いは動いている人に観客が必要だから。
  • verum et factum convertunteur.
  • ナショナリズム自体は、無記、いわば価値中立的なものだから、ナショナリズムがよい、悪いといった議論には意味がない。具体的に現れた個別のナショナリズムについて評価していくほかに術はない。(佐藤優『獄中記』岩波書店
  • 獄中で中国絡みで関心を持っているのは、仏典をサンスクリット語から中国語に訳す過程で、繋辞(copula)のない中国語で、「〜である」を示すために有という漢字を用いたために、中国経由の日本仏教に実体的概念が強くなってしまったのではないかという問題だ。(佐藤優『獄中記』岩波書店
  • 神学プロパーの勉強をした人たち以外に、「汝の敵を愛せ」という言葉ほど誤解されてきたイエスの言葉はない。まず、誰でも愛せということではなく、味方と敵をきちんと分けて、敵を愛せということである。(佐藤優『獄中記』岩波書店
  • 芸術においては、何より忍耐が必要であり、伝統が大切である、と――そして実際に重要なのは、奇蹟だけである、と。(河島英昭訳「詩の必要」『ウンガレッティ全詩集』岩波文庫
  • 有限の存在である人間に無限を知ることができるのは、有限の事物を介してのみである。(河島英昭訳「詩の必要」『ウンガレッティ全詩集』岩波文庫
  • さらに、日本語をより魅力的に話す方法について同氏は、「音程を低く・ゆっくりと・吐息を多めに」といったアドバイスをしています。(「相手をドキドキさせる世界の言語」が判明! 2位は「ポルトガル語」、日本語は何位?
  • スポークン・ワードやポエトリーリーディングや朗読に役立つ知識。
  • 〈狼の仔を産みし犬見に行かむ/林翔〉〈林檎の木夢の中では髑髏の木/林翔〉〈シェルターに生きて無限の夜長かな/林翔〉(「幻想――核戦争後風景」)
  • 浜松乱闘事件
  • 回鍋肉レシピ
  • 資本=ネーション=ステートが確立されると、もはや根本的な革命はない。ただ、変化はあってもマイナーな変化があるだけである。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • マルクスは、ネーション(民族)は資本主義的な階級対立に根ざしているので、それを解消すれば問題は消滅すると考えていた。しかし、そなようにネーションを軽視したために、マルクス主義の運動は、ネーションを掲げるナショナル社会主義ファシズム)に敗北する結果に終ったのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 遊動生活においては、死者を埋葬して立ち去ればよかった。しかし、定住すると死者の傍で共存しなければならなくなる。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 定住した共同体は、リニージ(血筋)にもとづき、死者を先祖神として仰ぐ組織として再編成される。このよつな共同体を形成をする原理が、互酬交換なのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 私がZINEだと思えるものは、自費出版で、印刷・製本を自ら行っていて、どこか未熟な所があって、作者の作りたい、書きたい、という想いだけでできているものだ。(nu「一、何がZINEで何がZINEでないか」『ZINEについての私見』箱舟文庫)
  • でも、私のことを理解してほしい、受け入れてほしい、という気持ちはものすごくあっね、そういう気持ちが、私のZINEをツクル一番の源動力になっている。(nu「二、自己開示の手段としてのZINE」『ZINEについての私見』箱舟文庫)
  • 人を前にして理解してほしい、受け入れてほしいと考えると人前で緊張することは避けられない。
  • 相手を笑わせよう、喜ばせようと考えると人前であまり緊張しない。
  • 他人に誤解されたい、他人をくすりと笑わせたいと思うと俳句をやるようになる。
  • トーテミズムとは、あらかじめ「原父殺し」を行うこと、そしてそれを反復することにほかならない。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 贈与の義務が、首長が王となることを妨げている。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • モンゴルの世界帝国は、中国からアラビアにいたるまでの大帝国です。どうしてこれが可能だったかといえば、権力の上層部では首長制がとられていたからです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 帝国の貨幣・法・世界宗教・世界言語
  • 儒教の仁徳とは福祉国家
  • 中心→メソポタミア、周辺→アナトリア、亜周辺→ギリシア
  • 一般的に、世界=経済は、世界=帝国の「亜周辺」において成立した、ということができます。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 国民国家は成員に同質性を強制しその拡張としての帝国主義が他民族に同質性を強要するのと対照的に、帝国は各地の住民に民族性や言語の独自性を認める。
  • 多民族を包摂する帝国の原理
  • 帝国は単に武力によって形成されるのではない。また、帝国は巨大化した国家というようなものではない。帝国が形成されるには、いわば「思想」が必要なのです。商鞅が行ったのは、一言でいえば、旧来の氏族的共同体を根本的に解体することです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 帝国の存在しえない帝国主義にしかなりえない亜周辺ではヘゲモニー国家が生じる。オランダやイギリスなど。
  • ふたつの海軍国、亜周辺のイギリスと亜周辺のアテネ
  • 世界=経済では、中心がたえず移動します。中心でなくなれば、半周辺ないし周辺となります。半周辺は、帝国における亜周辺とは違います。世界=経済では、帝国(中心)のみならず、亜周辺も成立しないのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 近代の国民国家と資本主義を越える原理は、何らかのかたちで帝国を回復することになるのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 帝国を否定し且つそれを回復すること、つまり帝国を"揚棄"することが必要なのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • コスモポリタニズムはナショナリズムに背反するけれども、郷土愛とは両立します。コスモポリスは、多くの郷土が存在するような空間を意味する。それはいわば「帝国」なのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 日本では王侯・貴族から庶民にいたるまで、双系制的であり、また、近親婚的でした。家父長制にもとづく中国の制度や観念(儒教)は、明らかに日本の実情に反していました。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • つまり、日本の亜周辺性は、ある意味で、周辺的なコリアの存在によって保障されたといえるのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 双系制は、出自(リニージ)ではなく組織(イエ)の維持を重視する考えにつながります。したがって、広く養子制がとられた。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 「中心」においては、堅い骨格となる理念性が必要です。また、「周辺」でもそれが要求される。しかし、「亜周辺」にはその必要がない。だから、理論的・道徳的な態度を嫌い、手仕事のようなものに価値を与えます。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 京都の周辺性、東国の亜周辺性
  • そもそも帝国の周辺では、皇帝よりも上位にある天皇という称号を名乗ることはありえません。亜周辺だからこそ、こんなことが許されたのです。(柄谷行人『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫
  • 柄谷 言語学は、言語を指示対象から自立した示差的な関係体系としてとらえるので、固有名は邪魔なのです。例えば、固有名は他の言語体系に翻訳されない。つまり、それは体系の中に属するようでいて、属していないのです。また、指示対象と完全に分離することもできない。その点で、固有名は貨幣に似ています。(柄谷行人佐藤優「柄谷国家論を検討する」『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』岩波現代文庫