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嘘みたいな話だが、ずっと動きが悪い本を棚から一度抜き出して、また元の位置に戻すだけで、その日に売れていくこともある。僕は何度もこれを経験している。人が触った痕跡というものが、そこに残るのだと思う。(山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社)
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思いもよらない本との刺激的な出会いというのは、目的の外の買い物の中にある。それを空間として提供できるのが、リアル書店の強みだ。(山下賢二『ガケ書房の頃』夏葉社)
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かつて本というものは非常に貴重なものでした。だから本を手に入れたなら、繰り返し読み、書き込みもして、使いやすいようカスタマイズする。こういうことが洋の東西を問わずあったようです。(読んで書いて潜り込む。“マルジナリア”という古くて新しい読書術)
- 暴力のかくうつくしき世に住みてひねもすうたふわが子守うた/齋藤史
- 近藤芳美は陸軍船舶兵だったか。
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漱石のマルジナリアは大きく①疑問、②賛否、③思考の三つに分類できる。(山本貴光『マルジナリアでつかまえて』本の雑誌社)
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この③を便宜上、さらに二つに分けてみよう。A連想、B発想とする。(山本貴光『マルジナリアでつかまえて』本の雑誌社)
- Derrida’s Margins
- 余白メモのパターン、要約・換言・意見・疑問・調査・原文(原典)
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索引は、その本を要素に分解して部品を並べた状態のようなものです。(山本貴光『マルジナリアでつかまえて』本の雑誌社)
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しかし刻読は学習法以上のものである。というのも、テキストを読み、気になるところに線を引き、線を引いた箇所について考え、コメントを残すことは、およそあらゆる思考術に共通する基盤とも言うべき作業であるからだ。(読書猿『独学大全』ダイヤモンド社)
- 『独学大全』の刻読と注釈とレーニンノートはマルジナリアと繋がる。
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いまは手を動かさないのが賢明。つまり金子以外はWinnyを(修正しないことを)、裁判に勝つための「手段」としてみている。多方、身悶える金子にとっては「目的」だ。その差が、ここに相克として現れる。(プログラマーと映画、そして観客の三つ巴:金子勇と映画『Winny』が解き明かすべきものの正体)
- 3月13日(月)マスクのルールが緩和されたけれど職場はマスク着用である。公園でジョギングしている人も鼻頬の水平線から垂らす式のマスクを着用していた。
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人間は理由があって行動をするのではなく、行動をした後に理由をつくるようだ。(鈴木健『なめらかな社会とその敵』ちくま学芸文庫)
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運動を開始するシグナルとなる準備電位は、その運動をしようとする意志のタイミングよりも300ミリ秒ほど早くはじまるということである。つまり、意志より前に運動がはじまっているということになる。(鈴木健『なめらかな社会とその敵』ちくま学芸文庫)
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責任を追及することによって自由意志という幻想をお互いに強化しているのである。(鈴木健『なめらかな社会とその敵』ちくま学芸文庫)