以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

中日歌壇中日俳壇2021年4月25日

島田修三選第三席〈花を見てをれば腹など立たぬと言ふ友は何見てゐたのだろうか/鈴木昌宏〉馬に人参よろしく花を提げていれば腹も立たないのかも。〈催花雨となりし夜来の雨上がり若き農婦のパステルカラー/北村保〉田園の色彩が豊か。小島ゆかり選第一席〈生きるとはノートに文字を書いていても空を見ることだと思います/井戸結菜〉勉めつつも希望を忘れない。〈人間のこころは顔の全体でつかむものだとマスクに教わる/坂部哲之〉一面の言の葉に書いてあった。言葉だけでなく伝わるものがある。〈日曜あさ中日歌壇を読みながらこれは旨いと珈琲飲みます/加藤重男〉すこし苦味も走る。栗田やすし選〈自転車の春塵はらふ休み明け/細井かね子〉登校・通勤のために使う自転車の手入れを怠らない。長谷川久々子選〈山桜海恋ひながら山に散る/武井健〉山桜は海をどう知ったのか、想像力をかきたてる。〈さくらさくら銀河となりて川くだる/榎本雅紀〉桜の花弁は星となる。