以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

松田俊彦句集withえんの会

ツバメノート株式会社謹製装幀の句集。俳句とも川柳とも書かれず。〈愛される範囲を葱は知っている/松田俊彦〉の葱の妙、〈心深くに国籍のない舟繋ぐ/松田俊彦〉この世の舟ではないかもしれぬ。〈ひまわりの撃たれた音を知っている/松田俊彦〉北野武は根底にある。〈たそがれを包みきれない広辞苑/松田俊彦〉たそがれという不明さ、〈倒れた自転車が雨をのせている/松田俊彦〉自転車の機能をうまく活かす。

きのうから他人の雨になっている 松田俊彦