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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

2019-11-23から1日間の記事一覧

金山桜子『水辺のスケッチ』ふらんす堂

浜松城公園では翌日開催のローカルコーヒーフェスの準備をしていた。金山桜子『水辺のスケッチ』ふらんす堂を読む。〈輝ける蛇口に春の雲長く/金山桜子〉は天と地を同時に描きながら敢えて映すとは言わない。〈魚を追ふ魚ゐて蟬の声しきり/金山桜子〉は蟬…

高岡修『剥製師』深夜叢書社

昼前に娘を後部座席に乗せて流通元町図書館へ赴く。絵本児童書のコーナーには子守りの父親が他に二組いた。高岡修『剥製師』深夜叢書社を読む。〈月光が轢き殺されている峠/高岡修〉のように換喩のようでもある超喩が特徴。〈顔を脱ぎやさしい闇となってい…

麦芽

毎日新聞二〇一九年十一月十八日朝刊の「詩歌の森へ」欄、酒井佐忠による「一粒の麦の行方」をやっと読んだ。麦八百号記念全国大会についての記事だ。あの日を思い出す。対馬会長の言葉が引用されている。 若い日に知り、内面の具象、人間の内と外という独自…