2019-12-18 土生重次『素足』角川書店 読解 『覚えておきたい極めつけの名句1000』角川ソフィア文庫に収録されている〈銀杏落葉一枚咬みて酒場の扉/土生重次〉が気になった土生重次『素足』角川書店を読む。扉は「と」と読む。〈雪代や鐘の臍には打たれ艶/土生重次〉金属の冷ややかさ、〈有り余る風のなすまま風鈴屋/土生重次〉「有り余る」の俳妙、〈先生の波を最後にプール閉づ/土生重次〉大人の秘密の余韻、〈爽涼や両面に歯のおろし金/土生重次〉涼と金物が合う。 蛇笏忌や舟端鎧ふ古タイヤ 土生重次