以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

当間青『サーフィン共和国』松琴俳句会

風の強い日、当間青『サーフィン共和国』松琴俳句会を読む。〈カセットの音揺らし来るサマー・ギャル/当間青〉カセットはラジカセか。ギャルも二十世紀の香りがする、きっと肌は日焼けしており汗粒が浮かぶだろう。〈コインロッカーに教科書隠し秋の蜂/当間青〉放課後に街へくりだす。夏の頃よりすこし大人になって。〈掌の中で鳴らす錠剤梅の花/当間青〉白い錠剤と梅の花の小ささとの対比、命を掌中にしたかのように鳴らす。〈天井で転ぶ風船四月尽/当間青〉どこにも行けない風船として。〈点滴の少女の拳半夏生/当間青〉汗につめたく濡れた拳を柔らかくつつんであげたくて。〈冬茜海の両端結ばるる/当間青〉冬夕焼けの鮮烈さに海の変容が見えるかのようだ。

晩夏急海はサーフィン共和国 当間青


f:id:onaiita:20200422202148j:image