- 見られる側の人間から見る側の人間へ
- 歴史修正主義と言語に正確な態度は似ているが異なるのか
- 巻爪の腫れている方の爪に馬油にまみれる脱脂綿を挿し込む。
- 爆音や乾きて剛き麦の禾/中島斌雄
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作者がこの「麦の禾」を「抵抗する民衆の意志」などと自注してしまったために、この句は観念を感覚化した社会性俳句として世に広まった。(爆音や乾きて剛(つよ)き麦の禾(のぎ) 中島斌雄 評者: 秋尾 敏)
- 麦の禾は戦後原初の民か。
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且多能非所以率人、故又言君子不必多能以暁之(論語朱子注)
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状況によっては孔子がガチガチに武力を鍛えて「子曰く、カタパルトを配備せよ」とか言い出すこともあります。(『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』をプレイするとマジで夜が明けるのか?無知な人間が識者に雑な質問をぶつけまくった結果)
- 音分裂症schizo-phonia
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武満は、音は消えるものであると言う。音は、生まれては、消えていく。そして、ひとそれぞれの記憶のなかに甦る。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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音が消えていくからひとはそれを聴きだそうと努めるのであり、この甦りの行為こそ、音楽の根源に潜むものである。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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こうして音は消えるどころか、日々貯えられる膨大な量の音の堆積となっている。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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電話は当時、一対の関係を閉鎖的な回路のなかでつなぐ密室的なメディアというよりも、地域に散在する個人や集団をひとつの多肢的なコミュニケーション空間に接続し、混在させてしまう井戸端的なメディアだった。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
- ↑19世紀後半?
- 警察・鉄道駅などの私設電話システム
- 1912年までに全体の87%に架設された大阪の警察専用電話
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無線想像力は、かけ離れたものの間にメタファリカルな関係を発見することによって言動の物質性に達し、文体を動物化、植物化、鉱物化、電化、液化する。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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ラジオは言語以前の雑音状態にある諸存在の振動を受信し、増幅し、変換する。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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もちろん、彼等は海軍や企業の活動を妨害しようとして空の電波を支配したわけではない。より広い世界に向けて新しい関係を求めていたのである。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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空中自由使用論とは一種の電波の公共建築論議(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
- 所干城
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この時代にこうした無線の世界に没頭できたのが、アメリカのなかでも中産階級の白人の男の子たちに限られていたことは忘れてはならない。労働者階級や黒人や移民の子ども、それに少女たちは、新たに出現したこのこの電波による共同世界からはすくなくとも初期には排除されていた。しかしそれでも、この時代のアメリカには、後年のマス・メディアたも、また単なる通信手段とも異なるあり方で、草の根的なラジオのネットワークが存在していたのである。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
- ↑1910年代
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第一次世界大戦中、軍の無線局には、かつては対抗関係にあったアマチュア無線家たちがその技能を買われて大量に動員されていった。彼らは戦争を契機に高度化した軍事無線技術を修得し、戦後はふたたび民間に帰っていく。こうしたなかから、音声送信の技能と装置を備えたアマチュア無線局が全米各地に簇生するのである。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
- 群衆・簇生
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長谷川は、かならずしも新聞がラジオによって淘汰されるとは考えていないが、ラジオを中央集権的な、大衆統制のメディアと見る点では室伏と同じ視点に立っている。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
- ↑室伏高信「ラヂオ文明の原理」、長谷川如是閑
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ようするに、ラジオは権威を保証し、同調をとりつけていく道具などではなく、権威を破壊し、無数の干渉を生じさせていく道具であった。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
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同様のラジオ観は、独のアヴァンギャルド的なラジオ芸術のなかにも、またブレヒトにも見いだすことができる。ラジオは、放送という分配のメディアから聴衆みずからがみずからの社会を組織していくコミュニケーション装置にならなければならない。(吉見俊哉『「声」の資本主義』河出文庫)
