以太以外

空の色尽きて一月一日に/以太

所以205

  • ミスは人ではなく環境が主因だ。
  • しかしミスの責任は人が負うことになっている。
  • 責任の話は主因の話ではない。
  • 環境をつくった人ではなく当事者とされた人がミスの責任を負うことになっている。
  • セクシャルハラスメントなどハラスメントはそれを訴える側が、相手を、自分の方法でコミュニケーションするに値しない人物と見下す時に発生する。
  • セクシャルハラスメントの発生より相手を見下す方が時系列としては先となる。
  • あくまでも自分の方法であって相手の方法は考慮されない。
  • 配達区の平準化にともなう配達時間の非平準化
  • ICE BAHN「越冬
  • あなたが死ねば京都は消えるあなたは海の涸れて最後にひかる一片/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)単位の変異
  • 冬雨は靴を濡らしき みづからの骨ほどの本抱へてゆけば/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)本の重さの譬喩としての骨格
  • うすあをく夕べまたたく窓際に偽善から非善に傾きつつあり/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)なにがあったか、窓越しになにを見てしまったか。
  • 詩は花束ではなく舌禍、夕に生る腐つた柿のうつくしい蔕/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)その思いでこれからも綴りたい。
  • 痛覚の桜さざめき 暗澹とただ暗澹と夜をたたんだ/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)つらい夜を経て朝になる。
  • 涙まで届かず消えたものたちをそれでも涙と呼ぶか 春楡/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)飲まれた涙たち、春楡という辛抱
  • 蕊と蕊そのそこ知れぬ暗い塔触れ合はずそれがゆゑ愛し合ふ/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)逆説の愛
  • アメノオトが濡れてゐた それから幾程もない時間のなかを/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)誤差めいた立ち眩み
  • 沁み込んだ――滴が。甃に。手のひらに。――血液といふ出口なき川/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)甃は「いし」とルビ、「出口なき川」という秀句表現
  • 冬の陽のそのつたなさがこの指にふれてゐた もうどこにもゐない/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)陽光のつたなさ、その措辞に見るこころの余白。
  • マルボロをふかせる君に肺といふ逆さの桜いま咲きほこる/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)肺が逆さの樹とは愉快。
  • ほろびる、のほろ、には魚を焚いたときあの上手くいつた感触、だよね/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)「焚く」の意外性
  • iPhoneを落として映る壁紙が床に真冬の海をひらいた/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)情景はありきたりだが「ひらいた」が秀逸
  • 瀬加には同じく応神天皇が、星が出るころまで狩を続けた、という伝承から「星肆山」と名づけられたという謂れも記されています。(市川町観光協会播磨国風土記」)
  • 千社札とグラフィティGraffitiと
  • 黒いひとがくるから葬式  さういへば釈迦とフェミニスト仲良くできる?/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)自らのこころの火を消そうとする釈教と自らのこころの火を延焼させる教義と。
  • 吾を責める言葉に縫ひ目ありしこと一針ごとに光のほそき/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)吾を責める言葉にも筋を見出す。どんなに細い筋であったとしても。
  • その遺書は檸檬のやうに光つてたいいよ死んでもあなたはあなただ/藪内亮輔(『心臓の風化』書肆侃侃房)爆発物のような遺書を思う。
  • 暗室のあなたはいつも残像でとどかない黒鍵を思いだす/織原禾(「EQ」)視覚の限界と指のながさの限界との共鳴
  • 夜の川を水は流れて 淡い影 濃い影 ずっと水は流れて/福田六個(「夜濯ぎの夜」)川を水が流れる確認
  • 新幹線のトイレを流す轟音をまだ音姫は怖がっている。/小西善仁(「ピンポンダッシュ」)あからさまという才能
  • 作品はやっちゃいけない、品ではないと。