以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

全国大会

前日に新幹線で帰京。麦八〇〇号記念全国大会参加のため八時過ぎに宿泊先の実家を出て日暮里駅へ。月見寺こと本行寺の墓地を一周、俳人らしき集団を目撃する。他の句会かもしれず声はかけない。糸瓜垂れる子規庵でも俳人らしき集団を目撃する。大塚駅でステーキを食べ繊維街をまわりホテルラングウッドへ。全国大会で対馬康子会長の挨拶、作家賞の中山宙虫、新人賞の足立町子に続いて収穫祭特別選者賞の私が話す、「突然に月面へ放り出された感じ」とか言う。中村和弘現代俳句協会会長の講演、金子兜太の造型俳句より中島斌雄の新具象俳句の方が早いとか麦の俳句は季語の斡旋がユニークとか。講演中の引用句は〈密教の燭炎えあがり羊歯の谷/中島斌雄〉〈濁流で耳ふたぐ夜の杏煮る/中島斌雄〉〈雪原に建てて見捨てて己が墓/中島斌雄〉〈老年が指の尖まで鶴わたる/中島斌雄〉など。会場前の廊下で「原生林」欄でお世話になっている斉田仁に挨拶。祝賀会では有馬朗人・秋尾敏・井上弘美・筑紫磐井・角川俳句編集長に西村我尼吾らが参加する。麦人には日本女子大が多いけれど関係者には東大閥が多い。麦流の中締めは腕を頭の左右で大きな円を描くようにくの字に曲げ、掌を開き、「わっ」と言う。

麦全国大会