以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

ことごとく未踏

非番。郵便局と図書館の用を済ませてクリエート浜松に寄ったら浜松文芸館俳人髙柳克弘の世界展「ことごとく未踏」をやっていたので寄る。推敲の痕跡を帳面にちゃんと残しているところに浜松的生真面目さを見る。会場中央に設けられた机のひきだしに、キューピー人形が入っている。手書き文字は上手い必要はない。人はみな帷子耀谷川俊太郎のようには書けない。謄写版時代ではなくワープロ以降の時代に生きたのならなおさらだ。けれど詩を書く以上は、たとえメモであっても手に染みついた構成力と味がどうしても要る、と思う。

ことごとく無糖なりけり冬の恋 以太

高柳克弘ことごとく未踏