以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

第十二回十湖賞俳句大会

建国記念日、流通元町に建つ浜松市総合産業展示館北館四階のホールで開催された十湖賞俳句大会に、東区長賞受賞者として参加した。座席は最前列となった。


十湖賞東区長賞 風音の映りこむまで墓洗う 尾内以太

プロフェッショナルな司会のもと、表彰式は淡々とそして厳かに進んだ。十湖大賞の高校生が「プロ野球選手になりたい」と言っていたのが好印象、夢に向かって全力で挑戦し、もし一敗地に塗れても俳句があるのは幸いだ。表彰式のあとは審査員の評があった。小学生の部の十湖賞受賞句は全句切れだとか、中学生の部の十湖賞受賞句の「書初め」が季語の本意から外れるとか、内野からか外野からかは分からないけれど異論が出たようだ。選句は競走や競泳や競馬ではないのに。審査員の苦労がしのばれる。髙柳克弘氏が一般の部の奨励賞〈大地踏みヒップホップの若葉かな/松井美佳〉の句を例に「多様な俳句に対応できる十湖賞でありたい」と言っていたのが強く心に残った。「書初め」のアクセントがことごとく半袖式の遠州弁であったのと同じくらい心に残った。


十湖賞俳句大会

入賞作品の紹介