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以太以外

病名は人間性や夕野分 以太

所以71

  • しかし私は、日本人の中にも「多様性」や「多文化」があると考えます。(飯山陽『イスラームの論理と倫理』晶文社
  • 日本のなかの異文化を認め尊重すること。不要な害意を抱かないという文明的知性を持つこと。
  • 春の日の不可知を問えばとうとうとピアノをあふれくる黒い水 佐藤弓生
  • いや、エコロジー主義が不断に帯びざるをえない欺瞞的ないかがわしさは、それがゾンビの黙示録的地平をこええないところによっていると言わねばならないだろう。(絓秀実『革命的な、あまりに革命的な』ちくま学芸文庫
  • 〈背後には軍の動きがあるようだどの石もどの石も蒼白/岡井隆〉『あばな』砂子屋書房、これは碁石かも。
  • 〈死つてさ、それは深いよ底知れぬ青空か暗い月夜だ/岡井隆〉『あばな』砂子屋書房、明るさも暗さも底知れぬ深さである。
  • 法人概念を持たないネットワーク社会であるムスリム世界を理解するには、名前があるからといって、それに対応して我々が考えるような「組織」があると思うのは誤解で判断を誤ることになります。イスラーム国も同じです。(中田考イスラームの論理と倫理』晶文社
  • 旅鞄取り出し塵を拂ひたりいづこに往かむあてはなけれど 吉井勇
  • 足の音せず行かむ駒もが葛飾の真間の継橋やまず通はむ(『万葉集』巻十四・三三八七)
  • テキストジオタギング(GeoNLP)デモ
  • 〈黄落や音無き音のただ中に/高橋裕見子〉朝日俳壇大串章選2022.11.27、静けさという響きのなかで。
  • 〈口に入り肛門に出る稲光/飯島幹也〉朝日俳壇2022.11.27高山れおな選、稲なので米と糞を連想する。
  • 〈病窓やさながら秋の雲図鑑/橋本正幸〉朝日俳壇2022.11.27小林貴子選、長い入院期間だろう。
  • 〈ごみ置き場に句集の束や秋の風/三井英二〉朝日俳壇2022.11.27長谷川櫂選、近所の俳人が断捨離したか物故したか。
  • 〈川沿いの高層マンションそれだけがツンとしていて不機嫌そう/菅谷彩香〉朝日歌壇2022.11.27佐佐木幸綱選、武蔵小杉あたりの寒々しい感じを思い出す。
  • 〈朴の木は森一番に早寝するキングサイズの葉を敷きつめて/田巻成男〉朝日歌壇2022.11.27高野公彦選、キングサイズはベッドのサイズだ。
  • 〈月今宵眩しきまでにブロンズの女陰を照らす秋の公園/池田覚〉朝日歌壇2022.11.27永田和宏選、ブロンズ像の格好が気になる。
  • 〈珈琲のセールを待てば再値上げ蹌踉として買い溜めに行く/朝広彰夫〉朝日歌壇2022.11.27馬場あき子選、再値上げの再値上げがあるかもしれない。

 

所以70

 

所以69

  • イスラームユダヤ教キリスト教と比べると、ムハンマドにちなんだ歴史的個別性よりも普遍性を重んじているといえるでしょう(中田考イスラーム入門』集英社新書
  • ユダヤ教におけるユダヤ民族の体験としての仮庵の祭や過越の祭や七週の祭、そしてキリスト教におけるイエス・キリストの生涯にちなんだクリスマスやイースターペンテコステイスラームにおけるイード・フィトル(開斎祭)やイード・アドハー(犠牲祭)と比較して。
  • 近代西欧で作られ日本に輸入された良妻賢母の概念をイスラームに投影することは慎まなくてはなりません。(中田考イスラーム入門』集英社新書
  • 国家装置は将棋、戦争機械は囲碁という喩えがおもしろい。碁石は米粒や錠剤のような単位であり、「内的特性などもたず、状況的な特性しかもたない」ゆえに国家の外部に位置する戦争機械のモデルたりうる。
  • これが状況派situationnisteたち、ギー・ドゥボールGuy Debordとアリス・ベッケル・ホーAlice Becker-Hoが共同開発した戦争ゲームKriegspielに繋がるかと思ったけれどこちらは国家装置みたい。
  • クラスターやインフルエンサーや認証などで色分けされたtwitterが国家装置なら、インスタンスに分散しゆるやかにつながるMastodonは戦争機械か。
  • ふじのくに芸術祭2022(第62回静岡県芸術祭)文学部門文芸コンクール入賞作品・入賞者
  • 〈卒業の以下同文を生きてゐる/田村葉〉朝日新聞社賞『第五十九回現代俳句全国大会入選作品集』現代俳句臨時増刊11月号、誰もが聞いたことがある定型文をうまく活かした。
  • 〈アリバイは紋白蝶に会いしのみ/関戸信治〉筑紫磐井特選賞『第五十九回現代俳句全国大会入選作品集』現代俳句臨時増刊11月号、これもサスペンスドラマの定型文的だ。作中主体の身軽さがいい。
  • 〈真っ直ぐな線で金魚を考える/油津雨休〉秀逸賞『第五十九回現代俳句全国大会入選作品集』現代俳句臨時増刊11月号、むむむ、消失点か水槽か。
  • 〈八月の蟻は足音立ててゐる/伊藤政美〉秀逸賞『第五十九回現代俳句全国大会入選作品集』現代俳句臨時増刊11月号、軍靴というより熱で生命感や存在感が膨らんだことによる足音。
  • 〈クレヨンの淡い順から春となる/横田達夫〉佳作『第五十九回現代俳句全国大会入選作品集』現代俳句臨時増刊11月号、「淡い順」という見い出し方がいい。
  • マストドンにはエスペラントの鯖 (インスタンス・サーバー)であるesperanto.masto.hostがある。エスランティストは集合→@ien@esperanto.masto.host
  • 国内・海外の言語別サーバー一覧があればいいけど。
  • 今となってはできることは、西欧が自分たちの(人権)趣味に合わないとの理由で、ふたたびタリバンを排除しようとする過ちを繰り返すことなく、1973年のクーデーター以来の半世紀近くにわたるアフガニスタンの混迷に終止符を打ち、千載一遇の好機を、アフガニスタンの民衆から奪わないことだけである。(中田考タリバン復権の真実』ベスト新書)
  • 知性の結果は自己への制御ではなく他者への寛恕である。
  • 11月19日(土)16:30~20:30、美薗中央公園みそのの新酒会蝦夷鹿・鴨肉の燻製や銀鱈・秋刀魚を肴に花の舞の新酒を飲める。豊月堂では酒粕の甘酒やどら焼きも売られていた。
  • 浜松駅前北口路上にて19時撤収直前のデックさんを観る。スピーカーで野球の応援曲らしきものを流し少女たちと踊っていた。少女たちは朱音のファンだろうか?

所以68

  • 楊子橋が工事で来年2月まで使えないの不便。
  • 伝統は過去を参照して伝統を更新していく。未来や科学は参照しない。
  • 芸術という商品は、近代資本制が虚構として成立するための外部的支えなのだ。その意味で、近代資本制は芸術を必要としているのである。別に言うなら、芸術が近代市民社会批判の有力な手段と見なされながも(それは、しばしば前衛と呼ばれる)、その目論見が必ず失敗するのも、この理由によっている。(絓秀実『革命的な、あまりに革命的な』ちくま学芸文庫
  • 文学はこの芸術が科された軛から逃れられるか?
  • 11月15日(火)スーパーカブ110のテールランプが切れていた。4年2万4000キロ走って切れた。北西からの風が強くなった。冬の気配だ。
  • 4つの首を温める。すなわち首・手首・足首・乳首。
  • ブレーキのハンドサインは「左腕を斜め下に伸ばす」
  • 第五十三条 車両(自転車以外の軽車両を除く。次項及び第四項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。(道路交通法
  • 〈地下鉄の湿気でたわむ広告を自由にするため目は閉じた/大前粟生〉『柴犬二匹でサイクロン』書肆侃侃房、「を閉じた」ではなく「は閉じた」がいい。誰も見なければ広告は存在しないのだ。
  • 〈ひつじぐも炭酸の泡おいぬいてぱらぱらいそいそ恍惚なかお/大前粟生〉『柴犬二匹でサイクロン』書肆侃侃房、景の奥に楽園パライソが隠されている。
  • 〈茄子に触れ遠くのイルカに思い入る茄子に笑いかけ茄子としゃべろう/大前粟生〉『柴犬二匹でサイクロン』書肆侃侃房、茄子とイルカの質感の近そうという読み手の想像力が歌に強度をもたらす。
  • 〈生活を味わうための文体として雪 遅く起きるから降っていて/大前粟生〉『柴犬二匹でサイクロン』書肆侃侃房、「文体として」が屈折していていい。
  • 社員ものだと森川玉緒と松川令奈。
  • 七沢みあを忘れないのと
  • ふと新型コロナウイルス感染症はもう終熄しないのではないか、という諦念が漂い暗澹たる気分になる。
  • “Neduuma persono”. Proponita sufikso por montri, ke persono estas neduuma, t.e. nek viro, nek virino (aŭ eble sekse ambigua). IP° estas tre nove proponita (en la jaro 2019) kaj estas nur eksperimente uzata: amiko (de ĉiu ajna sekso) → amikipo = “amiko neduuma”.(接辞ip
  • エスペラントのノンバイナリーな接辞ipだけどそれなら接辞つけなくていいよ。
  • 第59回現代俳句全国大会は〈青時雨ことばは水でてきている/以太〉で対馬康子特選賞と秀逸賞、前田弘・秋尾敏特選2位。
  • OMソーラーが買収された。
  • ネットプリント詩政紙「沈黙交易」2022年11月17日号はセブンイレブンにて24日23:59まで「TG4ZNK3T」、ローソン・ファミマ・ポプラにて25日20時まで「HBYKWTGQMC」で印刷できる。A4白黒1枚20円

 

所以67

  • 1968年の世界的な意義は、何ごとかをもはや後戻りのできないかたちで変容せしめる予兆をあたりに漂わせたことにあり、それ以上でもそれ以下でもない。(蓮實重彦「映画をめぐる言説の「戦後化」をめぐって」『かみのたねをまく フィルムアート社50周年記念冊子』フィルムアート社)
  • ネットプリント詩政紙「沈黙交易」2022年11月13日号はローソン・ファミマ・ポプラ各店舗の複合機にて11月21日(月)5時まで「PRTQGQJCCT」で印刷できる、A4一枚白黒20円。
  • 11月13日(日)西鹿島トレインフェスタ、車両工場で洗車機体験と運転士体験ができる。たまたま並んだ列が運転士体験だったのでそちらへ行った。
  • 運転士体験は南側ではなく北側だったからか、並んだ時間の割には満足感が少なかった。洗車機体験のほうが良かったかな。
  • 失敗はその人の本質ではなく、失敗に対する態度がその人の本質だ。
  • 活動と理論の両方が必要なのは、活動することで理論の矛盾を発見し、理論を強化できるから。強化された理論に基づく活動は以前より現実に対処できるようになる。
  • 誤らない活動や誤りを認めない活動に活動する価値はない。
  • イスラームは神中心主義の宗教です。従うべきは神だけであり、いかなる人間や組織にも他者を隷属させる権利はありません。その意味でヒューマニズムという言葉はイスラーム的にはありえません。ヒューマニズムとは人間中心主義であり、そこには人間が人間を従わせるという意味が含まれています。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • イスラームではアッラー以外の権威を認めません。その食品がハラールかどうかを決められるのはアッラーだけです。そのアッラーに代わってお金を取ってハラール認証を出すというのは、イスラーム的どころか、明らかに反イスラーム的な行為です。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • ハラール認証機関はたんなる利権団体にほかなりません。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • 一般社団法人ハラル・ジャパン協会

  • 民主主義という制限選挙寡頭制の虚構性

  • 紅衛兵の壁新聞的のような民衆的「下層」からのメディア反乱としてのネットプリントを、津村喬のメディア論でいう「エクリチュールに対する、いきいきとしたパロール復権」としてのネットプリントを。
  • 現代のZineとしてのネットプリントnetprint。
  • netprint signifas interreta presaĵo aŭ retpresaĵo.
  • ĉe proksima oportuna-butiko en japanio, oni povas presi retpresaĵon, kiun malproksima homo verkis.
  • 影響を受けることを恐れるより影響を受けられるまでに未だ自分が達していないことを恐れたほうがいい。
  • 世間にあふれる格言めいた言葉はほとんど個人的な恨みを正当化させるための公式である。
  • タクシーに定価があるべきだという発想そのものを、なぜ疑わないのか。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • イスラームは利子を禁じることによってお金の流動性を高めているのです。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • カリフ制再興は、このような国境を取り払い、人と資本が自由に移動でき、富の公正で適切な配分を行い、真の意味でのグローバリズムを目指そうとする運動です。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • シャーリア(イスラーム法)をそのまま実行するとなると、じつはアナーキズムになるんです。(中田考『私はなぜイスラーム教徒になったのか』太田出版
  • ↑共同体アナキストである日本人に合っているかも。
  • 詩を愛しても詩を最終目的とせず、詩によってもたらされるものを最終目的とすること。

所以66

  • 時間は不連続な不可分の点の系列であり、世界はこの不連続の時間の点の系列の中において、一瞬ごとに無から創造されそのたびに消滅し、それを繰り返す。イスラーム神学で言うところの「時間原子論」である。/過去は存在しない。存在するのは「過去の痕跡」を刻んだ「今」のみである。(中田考イスラームのロジック』講談社選書メチエ
  • 国民国家」とは多様性を暴力的に抹消し、均質的「国民」を創出することによって初めて成立したのであり、「現代」とは、この西欧起源の「国民国家」システムが世界中を覆い尽くしつつある過程であるからである。(中田考イスラームのロジック』講談社選書メチエ
  • 二〇世紀は唯物論の世紀として幕を開け、宗教復興によって幕を閉じた。(中田考イスラームのロジック』講談社選書メチエ
  • イスラーム世界では、ソ連崩壊=無神論の敗北
  • ヤクルト1000は睡眠とストレス、ヤクルト400は免疫、数が違うだけじゃないらしい。
  • 宍戸里帆、ロールスロイスのときのマシュマロ感。
  • 国家が暴力装置であることは自明の前提であり、暴力装置であることをもって特定の国家を「テロ国家」と喚ぶことはまったくナンセンスである。(中田考イスラームのロジック』講談社選書メチエ
  • 詩政紙『沈黙交易』poezio kaj politiko "silenta komerco"の構成、①エスペラントの随筆、②俳句連作5〜7句、③短歌連作3〜5首、④川柳か自由律5〜7句もしくは現代詩もしくは一首評・一句評、⑤政治的試論。それとモノクロ写真。
  • 双方とも相手に不正なことは決して行わず、カルタゴ人は黄金の額が商品の価値に等しくなるまでは、黄金に手を触れず、住民もカルタゴ人が黄金を取るまでは、商品に手をつけない、という。(ヘロドトス、松平千秋訳「第4巻196」『歴史(中)』岩波文庫
  • ヘラクレスの柱以遠の海岸でのリビア人とカルタゴ人の沈黙交易
  • ヘブライズム+ヘレニズム=イスラーム→ヨーロッパ
  • つまり、預言で預言者がそれ以前より賢くなったためしはなく、彼らがあらかじめ抱いていた考え方はそのままだった。(スピノザ、吉田量彦訳『神学・政治論』光文社古典新訳文庫
  • kara samneŭrologianoっていいな。親愛なる神経内科患者同志。
  • posttagmeze 12-a de novembro ĉefkomitatano de japana komunista partio ŜII Kazuo oratoras antaŭ la stacio Hamamacu. hieraŭ li estis en kvaranteno pro esti KOVIM-19 pozitiva.
  • つまり「lā ilāh illā Allāh」は、より正確には「神は存在しない。しかしアッラーフについては別である(判断留保)」という意味なのである。(中田考イスラームのロジック』講談社選書メチエ
  • 未耕地を国有財産とするイスラーム法体系においては、断崖は国有地であり国家の管理下にある公共空間である。アフガニスタンにはそもそも仏教徒がおらず、バーミヤンの断崖に掘られた仏像の破壊はイスラームが尊重する異教徒の私的空間における信仰の自由に抵触しないとの判断に立ってターリバーン政権は破壊を断行したのである。(中田考イスラームのロジック』講談社選書メチエ
  • 河原温によって1966年1月から開始された、単色で平塗りの地に白い文字で制作日の日付を描く「Today」シリーズの絵画作品を指す。日付絵画は主に河原の旅行先で描かれるが、その際はその土地の言語が用いられる。ただし、日本で描かれた際はエスペラント語が使用された。(日付絵画

所以65

  • スピノザがここで言っているのは、人間が望みうる最高の喜びは、決して、超自然的で想像もできないような何かではないということだ。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 11月9日(水)弊局のコロナ陽性者26名。
  • 第四十回椿宮短詩形文学献詠祭前田典子選に〈千年を動く岩あり水の秋/以太〉が採られていた。11月3日文化の日の献詠祭は参加しなかった。
  • 国際語エスペラント学習の多言語サイトlernu!
  • Hektor Alos, Kiril Velkov: Tabuaj vortoj en Esperantoエスペラント・タブー語集・禁忌語句集
  • 後藤創始師範のエラスタルトelastartoはディアローゴdialogoに名を変えたらしい。
  • ディアローゴdialogoの三本の柱は「ストゥレーチョ」streĉo対立操法の養成/「テニージョ」teniĝo全身の繋がり/「スヴィンゴ」svingo上記二つの複合的養成法とのこと。
  • youtu.be

  • エスペラント学習サイト:Zagreba metodoによる。
  • つまり『エチカ』で神の内在原因の概念に基づいてafficiturという動詞表現が用いられる時、この動詞の指し示す動作にとっては行為する者と行為を受ける者が同一であるため、その表現に、自動詞表現と受動態表現と再帰表現の三つの意味が込められているということである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • ロシアのウクライナ侵攻におけるプーチンパワーワード、特別軍事作戦・非ナチ化・部分的動員・汚い爆弾・脱サタン化・首席エクソシスト
  • 読む人とは、自分たちに託されたものを確かに受け継ぎつつも、その批判的検討を怠らない者のことである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 11月10日(木)弊局コロナ陽性者29名。
  • その季語とは別に、季節感ではなく、そのものの〈物象感〉を軸とした美意識化もあり得る。季節感が得難いときでも、物象感を軸に美意識化が出来るということで、「春の山」は季語だが、「山」は季語ではない。しかし「山」の物象感を十分に活かせば、季語同様に天然歯然との交感を可能にする、ということなのである。(金子兜太・黒田杏子・夏石番矢編『現代歳時記』たちばな出版)
  • 日本で何か社会活動するなら『菊と刀』は必読だ。特に応分の場が何かを理解しなければならない。
  • 本来の帝国は多民族・多言語・多宗教・多文化を包括する在り方であるはずで、それをひとつの民族、ひとつの言語でまとめ上げようとするのは、本来の帝国の在り方とは本質的に違います。その意味では、帝国の復活とは言いがたい。(中国政府はなぜ、ウイグル人を「抹殺」せずに「洗脳」するのか?
  • historie, diverseco estis realigata en imperioj. ĉar imperii diversajn popolojn faras imperion imperia. imperio sen diverseco iĝas nur reĝlando. en japanio imperiestro (tennoo, mikado) ekzistas. la tenno estu la simbolo de la unueco de la popolo kaj la simbolo de la deverseco. 
  • naciŝtatoj ne povas atingi diversecon pro la unueco. sed, ĉar japanio havas imperiestron, do japanio povas atingi ambaŭ unuecon kaj diversecon.
  • 日本国でLGBTなど多様性の実現を訴える人は天皇を避けて通れない。むしろ天皇を活用して多様性を実現する以外のルート*1は狭いか、厳しい。
  • 日本においてダイバーシティ天皇制とも言い換えられる。
  • 礬水は、膠とミョウバンを混合した水溶液である。(礬水wikipedia

 

所以64

  • 計画言語コタヴァKotava
  • a minore ad maiorem perfectionem transire.
  • 「今日は鎌倉殿だよ」と言うと4歳児は「きょうはだれしぬの?」と言う。
  • 11月7日(月)弊局コロナ陽性者が18人になった。第8波に呑まれた。
  • 一つの言葉はその背後に他の諸々の言葉と織りなす諸関係およびそれを支える系譜学をもっている。言葉を読むとは、この諸関係と系譜学を分析することであり(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • たとえ古い言葉を使いつづけようとも、その言葉において覆い隠された何かを見出すことができれば、新しい思想を語ることができる。これまでとは違う思想を表現することができる。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • プロジェクト「短歌・俳句・連句の会でセクハラをしないために」の各団体からの回答を見た。325団体のうち17団体から回答あり。誇らしい結果だと思う。
  • それ以上の数の回答が欲しかったのであればプロジェクトのやり方に問題があった。
  • 要望書の書き方から読めるのは、セクハラ問題の解決は二の次で、あえてなるべく多くの無回答を羅列したかったという意図の可能性。既存の協会・結社という構造にダメージを与えられるので。私ならそうしていた。
  • 結社はどちらかというと編集組織であって、セクシャルハラスメントが起きやすい批評会(句会・歌会)は、必ずしも結社の管轄下にあるわけではない。
  • そもそも「セクハラをしないため」というタイトルに難点がある。セクハラはするものではなく、相互の働きによって起きてしまうもの。ある程度の思考ができる人からはこの難点をすぐに見破られてしまう。
  • ハラスメントは日本語では困らせることや嫌がらせと訳される。困るのも嫌だと解釈し判断するのもした方ではなくされた方である。
  • 虚構に基づく活動は現実の問題へ対処できない。
  • それに「セクハラをした」と見做されてしまった人から話を訊いたのだろうか?
  • いろいろなことを考えました。なにが足りなかったのか。どこをミスしたのか。私が「女」で「若く」て「知名度のない」「連句人」だからではないのか。だとしたら、今後同じような被害者が生まれ、彼ら彼女らが懸命に告発したとき、返ってくるのは同じく「無回答」なのではないか。(【最後に】ご支援ありがとうございました)
  • ↑失敗からは多くのことを学べるけれど自分の言動のようなすぐに変えられるものではなく「女」「若く」「知名度のない」といった容易には変えられない自分の属性へのこれまた容易には変えられない相手の態度に原因を置こうとすると何も学べなくなる。
  • 今回は結果報告でプロジェクトを知ったけれど次があれば支援したい。15年後の未来のために。
  • 新人君が空ぶかしからの強アクセルで転倒し自損事故、脚を骨折。
  • 普遍的ではなく普遍性をもたない思想を掲げた活動に世間からまともな対応を求めるなら入念な根回しが必要になる。思い上がらず、正義を気取らず。
  • 思い上がり、正義を気取り、高圧的になると(ただ誰かを支配したいだけなのかも)と疑われ「ああ、この事案は触れないほうが得策だ」と敬遠されてしまう。
  • 無謀だからこそ応援したくなる。
  • 第34回葉桜短歌賞佳作〈なぜここに私はいるの病院のベッドをぐるり囲むカーテン/西林美沙子〉なにがあったのか。
  • Kovimo aŭ kronvirusa malsano de 2019 (internacie COVID-19 aŭ esperante KOVIM-19[1]) 
  • 新型コロナ感染症関連用語集 / Terminaro pri KOVIM-19
  • エスペラントでコロナをどう言うか。
  • フェミニストが存在しかつその活動がやりにくいという状況は学力格差が大きくなって、下位層と上位層がそれぞれ広がってるということ。
  • 11月8日(火)、弊局のコロナ陽性者20人を超えた。支社から小包要員の応援が来た。
  • ムッツリ助平がバカにされるのはスケベ人間という比較的低い位置にあることを隠して真面目人間という比較的高い応分の場を求めたからである。
  • 逆ならおもしろみもある人間と見られただけだったかもしれぬ。

所以63

  • 国道1号線浜松パイパスの上り新天竜川橋付近は平日午前7時を過ぎると浜松→磐田への通勤車両で混みだす。
  • エスペラントの読みとは、言霊的な常識と知識による読みではなく、その度に創造していく読み。
  • エスペラントの造語法がそうさせる。そして、エスペラントの記述ではその度に様態と意味との隔たりを再確認させられる。
  • 袋井市豊沢、樂土舎での樂土の森現代美術展2022、茶室めく土の家のなかで体感した中平泰之さんによる映像と音の作品が良かった。時空のひろがり。
  • STAGE ITNY糸乃舎にあったスズキサチコさんの大きな絵画、肉体から精神がこぼれどこへでも流れてゆきそうになる青い遠近法。
  • あちこちに奈木和彦さんのハンガーがあり見つけるのも愉しみ。
  • 窯跡地・地中の家では小林由季さんの空間作品「彼方を編む」、段々と駆け上がる闇の中で光の震えを見つけた。
  • 蠟燭に火を点け、消した。手の形を手で確かめた。足で地を踏みしめた。そういった樂土の森での体験、涅槃へ。
  • 場所の気象・・・今この場所にしかない力に満ちた気の象が身体の気象に作用し、太古の記憶にある建設の本能をつき動かす。(村松正之「生起する場所」『樂土の森アートプロジェクトの25年』樂土舎/樂土の森アートプロジェクト)
  • 〈満月に気づかず鉛筆削る音/古崎千尋〉一般の部A優秀賞『第三十三回伊藤園お~いお茶新俳句大賞入選作品集』、満月は確かにその鉛筆削りの世界に共存しているけれど未だ気づかれていない。そこが無作為で良い。
  • 〈「空の色=私」の方程式/芥田玲〉毎日文化センター賞『第三十三回伊藤園お~いお茶新俳句大賞入選作品集』、未知数としての空の色に私があてはまってしまった驚き。
  • 〈先生の前髪北上桜前線/二木里菜〉都道府県賞『第三十三回伊藤園お~いお茶新俳句大賞入選作品集』、ちょっとひどい。もちろん悪意はないのだろうけれど。
  • 〈五時までの鎧ぬぎすて石鹸玉/大沼志帆〉都道府県賞『第三十三回伊藤園お~いお茶新俳句大賞入選作品集』、鎧と石鹸玉の硬さと脆さの対比がいい。
  • 〈マスクして美人の今が全盛期/平田陸〉都道府県賞『第三十三回伊藤園お~いお茶新俳句大賞入選作品集』、ふと目にとびこんできた。茨木のり子の詩を思う。
  • それで初期時代かりにjeですましておいたのが、他の意味のはっきりした前置詞にとってかわられるようになりました。現在のエスペラントでは、jeはほとんどそのすがたを消しています。ただ1つかならずjeを使うばあいが残っています。それは je la tria horo のときです。(川崎直一『基礎エスペラント大学書林
  • 非モテは他人からすれば卑小な問題にすぎないけれど、本人からすれば生命としての、生物としての一大危機である。その落差が激しすぎることと日本社会が死を見えないようにしてきたこととはリンクしている。
  • 生死という哲学的には明確な現象*1よりも気持ちという曖昧な現象を尊重しすぎた結果だ。
  • 当事者の怒りを正当化する社会運動は、当事者以外を萎縮させ支配してやりたいという欲望に駆られている。
  • 豊橋市のんほいパーク、土日のコアコスタリカは混むので11時前から券売機の前に並ぶのがよい。
  • なかよし牧場・ふれあい広場のカピバラの餌やりもすぐなくなるので30分くらい早めに待機しておくのがよい。
  • 「同性愛を受け入れられない」は現代の日本社会では言ってはならない。しかし、「性愛という趣向を公表することを受け入れられない」は言える。
  • 常識、それはなんとも嫌な言葉だけれど、そこへ立ち戻って考えるのもひとつの対抗者 kontraŭuloとしての態度だ。

*1:医学的には曖昧だが

所以62

  • スピノザが言っているのは、法制度や理性的計算だけでは政治秩序は作り出せないということである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 全句集は全句/集ではなく全/句集。
  • これと反対に知的な理解力に秀でた人、知性がうまく育っているヒトは、想像力の方はむしろ控え目というか、いつも引き締めを怠らない。(スピノザ、吉田量彦訳『神学・政治論』光文社古典新訳文庫
  • 日本におけるコミュニケーション力とは相手と組織の応分の場を理解し、それに沿って行動すること。
  • 世界エスペラント協会に、日本を代表して加盟している国内団体は、財団法人日本エスペラント学会です。東京都文京区元町1丁目13に事務所があり、世界でも、有力な国内団体のひとつとして、知られています。(三宅史平『エスペラントの話』大学書林
  • ↑昔の日本エスペラント協会の事務所。
  • 話すという点では、かなり劣りますが、日本のエスペランチストは、だいたい1万人前後と考えてよいと思います(三宅史平『エスペラントの話』大学書林
  • ↑1976年ごろの日本国内エスペランティスト人口推測。
  • LGBTqの人が多く自殺したいと思うのか、自殺したいと思うほど想像力や思い込みの強い人が多くLGBTqとなるのかは、可能な限り検証する必要がある。
  • 11月3日文化の日、入野町の龍雲寺と佐鳴湖公園駐車場のあいだにあった喫茶飛行場を更地にする工事をやっていた。閉店するとは聞いていたけど残念。

  • 人工言語Lingua Ignotaとは。
  • 独裁者であろうとも、権力に内在する手段の限界を飛び越えることはできない。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • なぜ思想の統制を行ってはならないか。それが権力の自由にできる手段のキャパシティを超えた目論見だからである。そのようなことを目論む体制は過度に暴力的にならざるをえない。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • もし哲学イベントを興業するなら「哲学的とみられたい」人々が応分の場をSNSなどを通じて占められる場を設計する必要がある。文学も芸術も同じだ。
  • 長野県の林檎「秋映」が安くておいしい。
  • 〈発言がゼロの会議や蚯蚓鳴く/小林俊之〉「JP労組新聞」2022.11.7、静寂かと思ったら音が聴こえそう、かと思ったら聴こえない蚯蚓鳴くという季語の妙。
  • 社会的弱者とか性的少数派GLATを名乗っていたほうが社会的に有利なのでサピオセクシュアル sapiosexualとかかっこいいのを名乗ろうか?
  • エスペラントを学ぶことで自らを言語的マイノリティへ追いやれる。
  • lerni esperanton povas igi onin malplimulto sen seksa introspekto. kompreneble esperantisto estas lingva malplimulto.
  • ロシア語よりもスペイン語よりもハングルよりも中国語よりもヴェトナム語よりも左派っぽい言語エスペラントは,、その非民族性と少数派であることに支えられている。

所以61

  • いま住んでいる地域を都市と考えるか、小都市と考えるか、あるいは農村と考えるかは自分次第ということだ。(小松理虔『新地方論』光文社新書
  • 地方文芸賞の受賞式へ旅行して詩歌の話をして地元のスーパーマーケットで買い物をして一時的市民になりたい。
  • ブラジルのとうもろこしクスクスしか売っていない浜松市よ。
  • mi pensis, ke maiza kuskuzo el Brazilo estas iomete diferenca de kuskuso el Magrebo.
  • クスクスは蒸すだけなので蓋のある容器と湯さえあれば食べられる食材、キャンプ向き。
  • 他人のtweetなんて誰も読めていないのだから日本語以外で書いて問題はない。
  • それは我々が複雑な原因の連鎖については無知であって、身体の変状の結果だけを意識しているからだ。意識される結果は意志という単一的な力であるため、行為が一元的に決定されているかのように感じるのである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • →相互依存して依存先を増やすことで自立する話と繋がる。
  • 存在するだけで同質性の高い集団のパワーバランスが崩れるから嫌われてしまう人、いるよね。
  • 呼びようのなかったものに名を与えるのが詩人の仕事だ。
  • poeto nomas tion, kiu ne havas nomon. kaj hajkisto denove nomas tion. kiu havas nomon.
  • 無から有、有から無への途上にある時、我々は何をなすべきか。(マツダ・イチロウ「ごあいさつ」『樂土の森アートプロジェクトの25年』樂土舎/樂土の森アートプロジェクト)
  • 東風明朝、その補正としてのさざなみ明朝
  • igoku
  • とりわけ、同質性が強く働く地方においては、書店とは「都市」を起動する場だったのではないのか。(小松理虔『新地方論』光文社新書
  • 積読エスペラントでlegotaj librojではなくlegutaj librojだろう。
  • さて、スピノザの言う能動を最も簡便な形で示すならば、それは、自らが自らの行為の原因になっているということである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 人がねたみの感情を抱くのは、自分と能力において同等であるはずと思っていた相手が、自分を上回る能力を発揮したり、自分には成し遂げられない成果を残した時である。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • →俳句や短歌の新人賞結果発表後を観察すればその現場を見られる。
  • 能動性と受動性もまた「程度gradus」において捉えられなければならない。(國分功一郎スピノザ岩波新書

交差する浜松古本市

10月30日(日)快晴、松菱百貨店跡地で開催されたオンラインクロスロード2022内の浜松古本市以外社として31冊の蔵書を持参して参加した。

蔵書を古本として売ること

自宅の本棚にある本を売るということは自分の趣味を(器官を)白日のもとへさらけ出すことでもある。並べるのは、売る決意を固めたとは言えど一度は買う決意を経た本だからだ。趣味をさらけ出すと同じ趣味を(器官を)持つ人が自然と寄ってくる。私と同じか下くらいの若い男女が遠州近辺で俳句や詩を読んでいると知ったことが今回の参加の最大の収穫だった。こういった出会い、人と人との交差が古本市の愉しみである。

午前中の賑わい、珍客も

9時過ぎにスーパーカブ110ccで搬入し、松菱跡地の北西入口近く、読書日和さんのマイベッド兼本屋の東に、南向きに陣取った。クロスする「ロード」には面していない。東隣は第一回浜松古本市以来の出展という高橋書房さん、そのまた東隣は湖西市ブックス・チカラータさん。まだコロナ禍なのでジェットミンミン製の紅白マスクで顔の下半分を覆い、迷彩シートと蜜柑ケースの上に本を並べ値札を書いてそれぞれの本に挟んで準備していると10時になった。古本市開始からお客さんが立ち寄ってくれ、そして本が売れた。古本市は時間が経てば買えそうな本がなくなってしまう早いもの勝ちのイベントだからだろう。営業開始前の八月の鯨さんが来てくれバイクの話をした。あるときは某宗教の方が来てシネマイーラで朝やっている映画の鑑賞券をくれた。教祖というか総裁の長男氏の話をしたら少し盛り上がった。枕草子や海外文学好きの方や岡井省二の『鯛と鯛』に興味を持ってくれた青年、仏教に興味のある女性が立ち寄ってくれた。冷やかし客となんてことない会話をするのも楽しい。どんな人にも春秋左氏伝校本かトルコ語を勧められる。

出店者としての心がけ

午前中に10冊売れて、12時過ぎにはすき家の葱玉牛丼をテイクアウトで食べた。会場は白い細かい砂が舞うのでときどき本の表紙の砂を払う必要がある。そして今日は遊びネクタイを締めてきた。また、挨拶や会話をするときは正面で向き合わないようなるべく体を斜めにして話しかけた。出店者として心がけたことはこの3つだけ、あとは自由にやった。ときどき玄関ライブを聴きに店をぬけた。

午後はまったり

午後は午前より客は減った。でもハロウィンで仮装した人は増えた。漢文を楽しむという女性や俳句や詩を読むという女性が来てくれた。浜松しんぶん部の方が私の投稿した手書きしんぶんの内容確認に来てくれ、国際補助語エスペラントについて話した。

なんとあの本が売れた!

午後には7冊売れた。そして15時過ぎには江戸時代の春秋左氏伝校本という和綴本をセットで1000円で買ってくださった猛者もいた。「枕になる」とおっしゃっていたが、数日で読んでしまうかもしれない。15時半には片付けてライブハウスの裏をスーパーカブでまわり撤収した。

消費税なく本を売る秋日和 以太

所以60

  • 人物に問題があるからその人の俳句や短歌や詩や小説などの文芸作品を掲載すべきではないという意見には賛同できない。たとえ死刑囚であっても。
  • 何らかの権威が価値判断を独占するのではなく、より遠くへ向けて語られるいくつもの声が複合し、落ち着く所へ落ち着くような「ちょうどよく公的な」空間。それは新しい書き手によって、すでに欲望されているはずのものだ。/書きながら、これはまるでエスペラント語の理想のようだと思ってしまった。/けれど、芸術はもともとエスペラントなものなのだから、批評がそれを夢想することは、必然である。(上田信治エスペラントの夢 俳句の批評は役に立つのか 」週刊俳句)

  • japana hajko havas necesecon de 17 silaboj pro ke tiu estas japana. sed esperanta hajko ne havas tiun necesecon.
  • すべてのものが嘲笑してゐる時、夜はすでに私の手の中にゐた。(島田龍編「錆びたナイフ」『左川ちか』書肆侃侃房)
  • いまはあまり夢を見ません。見てもすぐに忘れてしまひます。疲れてゐるからではなく、夢を見ても最初に聞いて貰へる友達も居なくなつたし、そればかりか現実は私にとつてすべて夢だからです。(島田龍編「童話風な」『左川ちか』書肆侃侃房)
  • おーいお茶を飲んでいたら〈黒鍵に指攫われて野分かな/池山明恵〉に魅了された。すげーな。
  • youtu.be
  • 朝日歌壇、投稿ハガキは毎週2千数百通。朝日俳壇もある。私書箱だけどいったん集配営業部におりてくるのかな、それとも郵便部留まりかな。いずれにせよ晴海郵便局はたいへん。
  • 縮景園ではなくて借景園があってもいい。ぜんぶ借景だとしてその園には何が残るのか?
  • 大学は見聞を広めるための機関であり就職予備校ではないのだから大学を出て「なんでこんな仕事しているんだろう」と嘆くのは理に合わない。
  • 松菱跡地でのmingle village2020でクスクスを食べてクスクス作りたい欲が上がっている。
  • 30a de oktobro, mi timas halovenon ĉe Itevono 이태원. tie mortintaj spiritoj kaj demonoj pliiĝis. agi kiel mortinto proksimigas sin al mortinto.
  • 死者のように振る舞うと死者へ近づく。
  • konskripcio de sud-koreio povas savi vivojn en paca tempo.
  • 梨泰院ハロウィンの件で日本にも徴兵制度が必要という意見が出てもいいけど、徴兵制度が復活しないといいな。
  • Koreio nomiĝas Ĉosono 조선 en Nord-Koreio kaj Hanguko 한국 en Sud-Koreio. okcidenta nomo, Koreio 고려 estas neŭtrala nomo inter du Koreioj aŭ ambaŭ Koreioj. Koreio estas nomo de mezepoka reĝlando en Ĉosona duoninsulo.
  • 夢は切断された果実である(島田龍編「花」『左川ちか』書肆侃侃房)
左川ちか全集

左川ちか全集

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所以59

  • スピノザはまず無限を肯定した上でそこからその否定としての有限を考えるのである(神の視点)。だからスピノザの無限には、無際限の場合のような外部が存在しない。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 十六世紀以降、手稿は出版後に破棄されるのが出版界の常識だったからである。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • スピノザエチカ』手稿、ヴァチカン図書館
  • 物としての存在ens realeと理屈上の存在ens rationis
  • スピノザはいまもこの世界にともにいるのか。それとも世界とスピノザの間は遠くなり、スピノザは必要とされなくなっているのか。(佐藤一郎「あとがき」『知性改善論/神、人間とそのさいわいについての短論文』みすず書房
  • ordo et connexio idearum idem est ac ordo et connexio rerum.(E2P7)
  • 身体のどんな特徴と外部からの刺激のどんな特徴とが、いかなる相互作用をもって変状をもたらすのか、精神にはそれを知ることは困難である。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • nuntempe sifilisaj pacientoj pliiĝas inter precipe junaj virinoj en japanio. unu el kaŭzoj estas ke senadministrita prostituado pliiĝas. mi timas.
  • mi ne estas kacingisto, sed nuntempe mi devas porti kacingon por seksumi sekure.
  • 図書館俳句ポストで〈新涼のコインロッカーみな閉ぢる/以太〉が佳作だった。
  • 〈手袋の五指恍惚と広げおく/対馬康子〉『現代俳句』2022.11、脱いだ私の恍惚でもあるか。
  • 〈きさらぎを鳥の名前と思いけり/北川美美〉『現代俳句』2022.11、空へのあこがれ。
  • 〈用紙切れのランプ点滅冬に入る/植垣規雄〉「蜻蛉の空」『現代俳句』2022.11、寒々とした機械の点滅、命の尽きるように。
  • 〈疲れきった母象のようバスが行く/小山貴子〉「蟻二匹」『現代俳句』2022.11、揺れながらゆく。
  • 〈人日の大きくたるむ送電線/滝浪武〉「人日」『現代俳句』2022.11、電気に重さはないけれど人口に比例してたるむような。
  • 〈秋の浜海は巻かれて貝の中/松王かをり〉「海原へ」『現代俳句』2022.11、するすると巻かれてしまわれる。
  • ティーバッグの紐染まりゆく春の月/西野奏子〉「相互フォロー」『現代俳句』2022.11、まったりとした時間の共鳴がある。
  • 〈コロナ禍を夜風と思ふ洗ひ髪/篠遠早紀〉「木の根明く」『現代俳句』2022.11、こういう静かな談林調いいね。
  • youtu.be

  • youtu.be

  • 〈うちの子も感染したというひと言を午後の話題に言い出せぬまま/井上佳香〉『短歌21世紀』2022.11、うちもまだ両親には言っていない。
  • 〈死んだあと名前を残すことよりもいま目の前のあなたを愛す/小澤拓夢〉『短歌21世紀』2022.11、今の愛か未来への名か、やがて永遠の相がその選択肢に加わるだろう。
  • 〈こんなにも煌めくものかソーダ水あなたの去った夜のガストの/小川竜駆〉『短歌21世紀』2022.11、交わした言葉の陰影がソーダ水のグラスへ投影される。

所以58

  • スピノザはつまり、哲学体系がどのようにして発生するのかに最大の関心を抱いている。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 俳句は言語の欠陥を活かす。
  • 俳句は、アラビア語ヘブライ語のように、名詞で修飾した方が良い。形容詞で修飾するよりも。
  • 郵便配達員、とくにバイク、の交通マナーや危険運転を郵便局へ主張するとき、主張者が自らの正当性と肥大化した正義感のため事実を誇張して郵便局へ伝えると誰がそのバイクを運転していたのか特定できない。
  • デカルトの渦動説v.s.ニュートン万有引力説は、アインシュタイン相対性理論によって渦動説にやや軍配があがるらしい。
  • 真空vacuumを否定し必然性を肯定するスピノザ、もので満たされた世界。
  • ナポリの漁師にして革命家マサニエッロに扮したスピノザの自画像があったという。ところで、フェルメールの「天文学者」のモデルはスピノザか?
  • 〈「夢といううつつがある」と梟の声する ほるへ るいす ぼるへす/佐藤弓生スペイン語の人名の響きと梟の声と。
  • 〈きよらかな歌うたうとき月光はおもい鋏のにおいをまとう/佐藤弓生〉重い鉄のにおいが月光のにおい。
  • non esse opus, ut sciam, quod sciam me scire.
  • youtu.be

  • 長嶋水徳は夜の東京で漏れ聴こえる音だ。
  • 何らかの趣味へ政治を持ち込むな、という文言は単にユーモアもエスプリもない発言をするなと言っているに過ぎない。政治になると途端に幼児レベルの発言しかできない人がそこにいるだけだ。
  • NUN-vortoj 分野別時事日本語エスペラント用語集
  • 〈遠回りに使う道とその道に住んでいる人が遠回りについて思っていること/野村日魚子〉目的ではなく手段とされる人たちの抱く思いについて。
  • 私は、写生というのは、目にしたすべての事象のなかから、ただ一点だけを残して、他はすべて消し去る作業であると考えている。(永田和宏『近代短歌』岩波新書
  • まさに定義は発生的であることによって、対象のあらゆる性質の導出を可能にする(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • 発生的定義、円を「中心から周に向って引かれたその線〔の長さ〕が等しい或る図形」と定義するのではなく「片方の端が固定され、もう一端が動くようになっている任意の線によって画かれる図形」と定義する。
  • 物の思念、言い換えるなら定義は、それだけが、別のものどもと結びつけられてではなく、注視されるかぎり、物のすべての特性がそれから結論されうるようなものであることがもとめられる。(スピノザ佐藤一郎訳『知性改善論』みすず書房
  • どうすれば人間は、悪魔を仮定しようなどという考えが心をかすめもしない生き方ができるようになるか、それを考えようではないか。これこそが『エチカ』で開陳されるスピノザ哲学である。(國分功一郎スピノザ岩波新書
  • もし悪魔がまったく神と対立していて、神からは何も得ていない物であるならば、それは、われわれがもうすでに前もって語った無とぴったり一致する。(スピノザ佐藤一郎訳『神、人間とそのさいわいについての短論文』みすず書房
  • われわれは、ほかの人たちがするように、憎しみや妬みや憤りやそうした類の情念の原因をみつけるために、悪魔を立てることを必要としていないからである。(スピノザ佐藤一郎訳『神、人間とそのさいわいについての短論文』みすず書房