朝鮮・満洲の銀行をほぼすべて設計した中村與資平 和理非と勇武 詩のことばがよりプライベートなものとなり、個人のうちにある心の表現に向かったことからわかるのは、文学の言葉が共同体と個人との結束を高めるより、個人と個人とをつなぐことに力点を移し…
令和7年度『収穫祭』第1位作品「グーテンベルクの肺活量」 天竺老人の浮世絵サイト MUNA-POCKET COFFEEHOUSE ムナポケ。静岡県浜松市で演劇公演等を中心に活動しているクリエイティブチームです。(MUNA-POCKET COFFEEHOUSE について) CREEVO Suno.ai 個人…
路上ライブと途上ライブ、路上生活者と途上生活者 世界文学≒翻訳文学 Aujourd’hui M’ma est encore vivante. (Kamel Daoud, "Meursault contre-enquête") jeune afrique パリ郊外のHLM. 低家賃住宅 Habitation à loyer modéréとビレッジハウス・遠州浜団地・…
スピノザ主義者の哲学探究 日本軽佻派・大岡淳 双義仄用・複義偏用、愛憎は憎、得失は失、利害は害、緩急は急、成敗は敗、同異は異、禍福は福、老幼は老、車馬は車、 古人之辞、寛緩不迫故也 腰蓑の逆立つ遠州鬼踊/対馬康子(『百人』ふらんす堂) 虫の音の…
ブログタイトルの百人を変換しようとして百年になって驚く。そういえば金子兜太『百年』という句集があった。〈ホッチキス滝はどこまで綴じられる/対馬康子〉滝を綴じるという感覚はいままでなかったけので新しい、滝はこちらとあちらを隔てる裂け目のよう…
原始感覚美術祭 ペトロ・カスイ岐部神父 | カトリック東京大司教区 文語の「けり」はただの過去の助動詞ではなく回想・想起の助動詞 訂閱《聯合文學》實體雜誌 unitas 私性論でも、〈われ〉でも〈なんじ〉でも〈われわれ〉でもない、読者をも介する作中主体…
季刊《秋刀魚》 ドイツ極右政党「AfD」の候補者最大6人が、西部の広大な州ノルトライン=ヴェストファーレン州での地方選挙を前に数週間のうちに死亡したとBBCが報じた。(ドイツの極右政党「AfD」、地方選挙を前に候補者の死が相次ぐ) SNSで罵りあっている…
(世間とは個人じゃないか)(太宰治『人間失格』) 文芸県としての岐阜県 たびねする小夜の中山さよ中に鹿ぞ鳴くなる妻や恋しき/橘為仲 弓はりの月のやどれる底をみてなるかの海にあまのいるらん/平祐挙 受領歌人/受領層歌人 安全とされたる街の瓦礫など…
〈切手貼るさっき小鳥がいた場所に/なつはづき〉小鳥来るではなく小鳥去る。その場所はどこへでも通じる場所だ。〈啓蟄やどんな森にもなる図書館/なつはづき〉啓蟄という生き物の芽吹きに、図書館も自然に還るのだ。〈嚔して守衛は顔を取り戻す/なつはづ…
oi-quot mataji by mataji 国家記銘院 Instytut Pamięci Narodowej ほととぎす銚子は国のとっぱずれ/古帳庵 〈スプーンが七本あります/藤原蛍〉(『生活もままならない』)きっと小人を七匹飼っている。 〈新しい机になってから青痣が増えた/藤原蛍〉(『…
李雨濃 白賁の冬 つまりHSPやCGPの延長線上に、わび・さびはあるのだ。(小倉紀蔵『日本群島文明史』ちくま新書) 〈夢とうつつの区別がつかない〉というのが、無数のフィクションを生んだ京都という都の特徴である。(小倉紀蔵『日本群島文明史』ちくま新書) …
日本の表現者は普遍的・一般的・全体的な世界への視座を持つことはなく、自分が所属する閉鎖的で特殊な世界にいつもすでに「組み込まれて」いる。(小倉紀蔵『日本群島文明史』ちくま新書) 有何不平、有何旦夕之危、有何逼迫 所向無敵 男性と女性の二元論では…
「道具」と「道具ではないもの」を分けて世界をふたつに切断することが、道具的文明の行為である。(小倉紀蔵『日本群島文明史』ちくま新書) 大文明は、本来は多重主体である人間を、他者と断絶した個人として改造してしまったので、今度は逆に他者との通路を…
ステテコはいた猫 短歌時評208回「短歌の破片」詩客 瀬下 翔太 / Shota Seshimo 批評はプロレス なお、総面積は日本の内陸県のうち岐阜県、長野県、山梨県、群馬県、栃木県を併せた面積(約4万1,458km2)に相当する。(スイス) ↑すごい良い解説 旅の文芸ムッ…
遠州地方では、お葬式や法事の引出物に「お平パン(おひらぱん)」という堅パンを出す風習があります。このパンは小判のような形をしたカステラを固くしたようなパンです。 (お平パン) ↑飛竜頭(ヒリューズ)≒がんもどきの代用としての堅パン 引き金を引く…
猶覆卻万方陳乎前、而不得入其舎。(荘子) ↑舎が心? フェミニズムという社会実験は失敗した。多くの犠牲をはらい、多くの人生を破壊したけれど、実験に挑戦した人々の勇気を讃える。 神よ/農業が愛されますよう(山尾三省「夕日」『火を焚きなさい』野草社) …
表紙がテカりすぎて写真を撮ると自撮りになる句集。百句収録されているが、すべてに詞書というより解説がついている。〈地道という地図にない道梅ひらく/望月哲土〉「地図にない道」という表現がいい。初春の期待感もある。〈靴下の左右が不明春の風邪/望…
故・滝浪武さんの句集が届いた。〈さくらから手と足がでる異邦人/滝浪武〉省略が効いて笑える景になった。〈急流が眼下にありて春のピアノ/滝浪武〉ただならぬ景、ただならぬ音が奏でられそう。〈夏帽の少年馬の背にたてがみ/滝浪武〉生前「少年」という…
及其至於王所、與王同筺牀、食芻豢、而後悔其泣也。(荘子、斉物論) ↑驪姫 「火星に移民しよう、と言っているおめでたい人たちというのは、宇宙空間の過酷さを理解していない。また、宇宙との距離感を想像する能力を持っていない人たちの集まりだ」(「人は…
「きみが世界の構造を書くのなら/わたしは個の構造を書いて/いつかそれを一つに合わせてみよう」(中尾太一『ルート29、解放』書肆子午線) 類例のない文法と置き去りの言語がわたしの原型を映写していた(中尾太一「馴」『ルート29、解放』書肆子午線) …
コーラと虹と火事と墓参の句集と思う。〈いつか住む街を迷へば鰯雲/大塚凱〉鰯雲には迷走の雲感がある。〈目つむりてゐても西日がつらぬくバス/大塚凱〉映画シルミドの最後に乗っていたバスもかんたんに銃弾に貫かれていた。〈秋よ詩を読むこゑが思つたよ…
水声社 Web Store 三軒茶屋の俳人と言えば中島斌雄と有馬朗人 中央対地方、首都対辺境、東京対故郷といった不毛な二分法が日本資本主義の高度成長のなかで音を立てて崩れ行きつつあるわが列島の上で、流浪を定住態とし、第三のムラを希求しつづける下層プロ…
〈初旅や雲かがやいて雲の中/涼野海音〉飛行機と書かない飛行機句。〈寒卵非常口より光さす/涼野海音〉いまわたしたちは卵のなかにいます。〈履歴書の空欄に汗落ちにけり/涼野海音〉空欄は人事担当が読まないところだ。〈辛口のカレー勤労感謝の日/涼野…
紀幾何『平截頭體的鄉愁』、数学詩集 何如「どうであるか、どのようであるか、どう思うか」 如何「どうする」「どうして〜であろうか」 「稼げること」「共同体に必要なこと」「やりたいこと」があれば真ん中をやる。 Library of Babel、バベルの図書館 古代…
ニューヨーク州ハーレム出身の郵便配達員ビクター・ヒューゴ・グリーンは、1936年、黒人が平等で自由な旅行ができるようにと願って「The Negro Motorist Green Book(黒人の自動車旅行者のためのグリーンブック)」を出版した。(黒人のための旅行ガイド「グ…
〈人に尾のありし頃より山椒魚/三村純也〉はるかむかしからの詩的な言い方。〈曲るたび路地暗くなる秋の暮/三村純也〉「~たび」はよくあり「曲がるたび」も頻出だけれど好みな俳句表現。〈動く看板光る看板十二月/三村純也〉暗いなかでも目立つ看板たち…
〈病身にシャネル一滴寝正月/大木あまり〉間の抜けた矜持みたいなものを感じる。〈蟻地獄郵便物がどさと来る/大木あまり〉これからはじまる郵便処理地獄を思う。〈峰雲や離れ家のごとしんとして/大木あまり〉雲が離れ家という発想はおもしろい。〈蝶の去…
フォントのいい句集だ。〈校庭に教室の椅子運動会/竹岡佐緒理〉終わってから雑巾で脚をふくのも非日常感がある。〈冬の蜂死んで授業の再開す/竹岡佐緒理〉きっとひと悶着あったのだ。〈ストーブの灯油の匂ふ保護者会/竹岡佐緒理〉すこしトゲトゲして緊迫…
鮎川信夫の「雨の顔」 孰使我蚤朝晏罷者(越語) つまり強襲揚陸艦は、単なる兵員輸送船や航空機運搬船ではなく、「航空支援」「兵員輸送」「物資揚陸」という複数の役割を統合した多目的艦なのです。(『ガンダム』ホワイトベースの艦種って? 戦艦でも空母…
人間のいない地球って/まるいのだろうか(「1」『新選北村太郎詩集』思潮社) ミルクがふくれるときの音って/じつに気持ちがわるい(「冬の時計」『新選北村太郎詩集』思潮社) ピアノが発明されてから人類の文化はだめになったのではあるまいか(「ピアノ線の…