以太以外

蒼褪めた巨漢は笑う水澄んで 以太

2020-10-22から1日間の記事一覧

榊原紘『悪友』書肆侃侃房

椿大神社の第三十八回短詩形文学献詠祭の結果を知った日、『悪友』を読む。〈店名の由来はスペルミスらしい指先だけをおしぼりで拭く/榊原紘〉おしぼりで丹念に手を拭くことはない。指先だけと鼻とかを拭く、スペルミスするようなオシャレな店でも。〈舌と…

雪舟えま『たんぽるぽる』短歌研究社

そばぼうろの連食性に気づいた日、『たんぽるぽる』を読む。〈美容師の指からこの星にはない海の香気が舞い降りてくる/雪舟えま〉「この星にはない」が奇跡のような修辞として舞い降りる。〈恋びとのうそと故郷の羊肉が星の散らばる新居に届く/雪舟えま〉…